日曜日, 10月 25, 2026

Arturo Toscanini Conducts Beethoven

 Arturo Toscanini Conducts Beethoven



トスカニーニ 古録音ながら斬新な解釈と圧倒的迫力

トスカニーニのベートーヴェン、指揮者にとっては一種の教則本的な演奏といわれます。初期のカラヤンがこの演奏を強く意識していたことは有名ですが、とりわけアメリカで活躍した指揮者にとっては(1950年代以降、否応なく比較の対象になっていたわけですから)、トスカニーニ/NBCの演奏はひとつの「規範」でした。ライナーやセル、バーンスタインらに、殿堂カーネギーホールでの本録音が与えた影響は計り知れないものがあったでしょう。

 最近、ベートーヴェンの交響曲全集がとても安い価格で市場にでるようになりました。有名指揮者の全集を2~3千円で入手できるのですからオールド・ファンには隔世の感があります。その中にあっても本全集は、その高質さから抜きんでた「買い物」ながら1949~53年の録音であることは明記しておかねばならないでしょう。録音の古さはいかんともしがたいレヴェルです。

しかし、はじめて聴くリスナーにとって、演奏そのものには、古さを感じるよりもおそらく新鮮な驚きがあるでしょう。堅牢な楽曲アプローチ、明快かつ曖昧さのない解釈、専用オケたるNBCの忠誠と集中力ーそこから導かれる完璧なハーモニー、独特のダイナミズムと軽快なリズム・速度感。数多あるベートーヴェン交響曲全集中、今日でも最高峰の記録であることは間違いありません。以下、各番ごとの簡単なコメントを。

【第1番】 ハイドンの古典的な交響美をよりいっそう厳しく追求したような本曲第1楽章の冒頭から、トスカニーニはいきなりトップ・ギアを入れるような発進である。以降、全般に斧を正確に振り下ろし均一に薪を割っていくような運動を連想させる。第2楽章では効果的に木管を響かせ、第3楽章のメヌエット(というよりもスケルツォ)はとにかく早く、終楽章は音量を一段上げて、歌舞伎の大見得を切るごとくビシッと極める。

Recorded: No. 1: 21/12/1951 (Session) Carnegie Hall, New York

【第2番】 第1楽章のアレグロ・コン・ブリオの本曲のはじめの聴かせどころの明瞭な処理の「スカット」感から引き込まれる。第2楽章のラルゲットは上質の抒情をたたえ木管楽器の伸び伸びとした響きが気分を寛がせる。後半2楽章は、高性能なスーパー特急に乗っているような抜群の疾走感が味わえる。

Recorded: No. 2:7/11/1949,5/10/1951 Carnegie Hall, New York

【第3番】 スピードとダイナミズムを重視し、緊迫感に満ちた「エロイカ」である。瞑想的なフルトヴェングラーの演奏とは対極に、一切の観念を振り払って、即物的にベートーヴェンの交響曲のもつ造形美を彫刻せんとするような解釈。第2楽章葬送行進曲も感傷的ではなく表情はあくまでも抑制的。しかし、原曲のもつ深い心象は不思議なことに自然に浮かび上がってくる。ここではティンパニーの思い切った使い方にも注目。第3楽章スケルツォは1番同様、圧倒的な快速感があり、終楽章で緊張感は頂点に達して、終演後「天下の名曲」を堪能した爽快な充足感に満たされる。

Live Recording: 06/12/1953 at Carnegie Hall, New York JVC K2 24 BIT REMASTERING / MONO

【第4番】 第1楽章の長い導入部はトスカニーニとしては遅いテンポ、じっくりと奏でた後の主部の転換は、強烈な音響の炸裂で劇的に盛り上げる。第2楽章アダージョも緩徐楽章というイメージよりは二度目の転調といった風情で生気に溢れた明るさが身上。第3楽章のメヌエット(というよりもスケルツォに近い)は快速かつハイテンションで一気に疾駆する。終楽章は大きな構えとくっきりとした隈取りで光輝あるエンディングである。シューマンは本曲を「二人の北国の巨人(第3と第5)の間の窈窕(ようちょう)のギリシアの乙女」にたとえたが、トスカニーニの演奏は、どうして乙女ではなく活力に満ちた青年を連想させる。

Recorded: No. 4:3/2/1951 Carnegie Hall, New York

【第5番】 第1楽章、序奏部なしに突然提示される4音の運命動機をこれほど強調し激烈に繰り返し表現する演奏はめずらしい。しかも疾風のようにテンポは速く、金管の被せ方が完璧で全体がひとつの響きに統一されて迫ってくる。第2楽章以降もトスカニーニは手綱をまったく緩めない。木管のパートも表情はむしろ控えめな吹奏で、統一感にいささかの乱れもない。第3楽章はクレッシェンドとディミヌエンドが自在に按配され低弦の迫力が強調される。終楽章は強靭な合奏を楯に、コントロールされた存分の音の奔流で圧倒する。

Recorded: No. 5:22/3/1952 Carnegie Hall, New York

【第6番】 全般に速度早く固有の表題性をあまり感じさせない。よって、楽章ごとのト書きにそって緩やかに聴きたいリスナーには、なんとせかせかと気ぜわしいことかと感じるだろうが、その実、滋味、潤いは欠かさないトスカニーニ的スタイリッシュな演奏。カラヤンが本盤を徹底的に研究していることがよくわかる。第2楽章の抒情性も甘さはなく微かに芳香する上質な香水のような感じ。第3楽章以降の連続楽章も情景描写よりも激しい内的パッションのほうが勝る雄雄しき「田園」である。

Recorded: No. 6:14/1/1952 Carnegie Hall, New York

【第7番】 トスカニーニのリズミックで気迫にすぐれた演奏スタイルからはもっともふさわしいのが本番だろう。叩きつけるような強打のリズムと切り込み鋭い音の彫琢によって激しい展開が最後まで一貫してつづく。第1楽章、オケを一瞬も休ませない凌ぎ方で、まるで格闘技を演じるかのように、よくここまで戦闘的な演奏ができるものだという驚きが走る。その緊迫感は第2楽章のアレグレットでも持続するが、音色の明るさが増しテンポを緩めたメロディアスな部分ではリスナーの別の抒情の感性を刺激する。後半2楽章は、威厳をもって堂々たる「舞踏の聖化」(ワーグナー)のなんたるかを語りかける。

Recorded: No. 7: 11/1951 (Live & Session), Carnegie Hall, New York

【第8番】 第1楽章の冒頭の全合奏からカラリとした晴天に注ぐたっぷりの明光をイメージさせる。第7番の姉妹編のようなリズムの饗宴の一方で、第2、3楽章ではハイドンやモーツァルトの古典に模したような遊び心の展開があり、ここではトスカニーニもベートーヴェンの演奏ではめずらしく実に洒脱な表情をみせる。第4楽章のアレグロ。ヴィヴァーチェは、ふたたび第1楽章の緊張感貫くアプローチに回帰し、引き締まって終結する。

Recorded: No.8: 10/11/1952 Carnegie Hall, New York

【第9番】 フルトヴェングラーのバイロイト盤と双璧をなす最高峰の演奏。演奏時間はフルトヴェングラー盤(約74分)より10分も短く、とにかく速くそして切れ味が鋭い。これよりも速い第9は大所ではミュンシュ(約61分)くらいではないか。

 音にさまざまな「想念」が付着し思索的で粘着度の強いフルトヴェングラー盤に対して、こちらは明燦でかつ「からり」と乾いた感じの音楽であり、純粋な音響美を彫刻していく印象である。しかし、その集中度、燃焼度は凄まじくリスナーは音の強靱無比な「構築力」に次第に圧倒されていく。そこからは「第9とはこういう曲だったのか」という新鮮な発見がある。どの音楽も最高に聴かせるトスカニーニ流とは、スコアから独自の音を紡ぎ出す専門的な技倆と言ってもいいかも知れない。なればこそ、高度な音楽技能者として、その後の指揮者に与えた影響は絶大だったのだろう。

 第4楽章を聴いていて、ベートーヴェンが管弦楽法の究極を追求するために、「楽器としての人声」を独唱と合唱をもって置いたのではないかという仮説をトスカニーニ盤ほど実感させてくれるものはないだろう。第3楽章までの完成されたポリフォニーでリスナーは十分に管弦楽曲の粋を聴き取り、それが第4楽章ではじめて肉声と融合しさらに一段の高みに到達する瞬間に遭遇する。しかもそれは宗教曲の纏のもとではなく世俗的な詩を語ることによって表現される。そうしたアプローチは、ドイツ精神主義とは対極のものかもしれない。しかし、そこには作曲家のひとつの明確な意図が伏在していると感ぜずにはおかない強い説得力がある。トスカニーニ盤は、その意味でも普遍性を意識させるし今日的な輝きをけっして喪っていないと思う。

Recorded: 31/03 and 01/04, 1952 Carnegie Hall, New York


shokkouのブログ : 2つの ≪フィデリオ≫

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」、ドビュッシー:交響詩「海」 & イベール:寄港地(期間生産限定盤)

 

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」、ドビュッシー:交響詩「海」 & イベール:寄港地(期間生産限定盤)




ミュンシュ、ボストン・サウンドの至芸

ミュンシュのドビュッシーは最晩年のミュンシュ&パリ管/ドビュッシー:交響詩「海」 他 (Berlioz:Symphonie fantastique&Debussy:La Mer / Munch & Orchestre de Paris (14/11/1967)) があまりにも有名だが、慣れ親しんだボストン響を振った本盤の秀演も甲乙はつけがたいだろう。なによりも豊かな表情と高音部の伸びやかさに特色のあるボストン・サウンドはミュンシュが磨いたものであり、このフランスものの1枚はその到達点を示している。

全般にテンポがはやく、曖昧さのない歯切れの良いサウンドで、しかもその質量は軽からず重からずの程よさ、ドビュッシーのきらきらと揺らめくような色彩感が幽玄郷にあるごとく示される。こうした至芸はミュンシュの独壇場ともいえるだろう。

→ Classique-La Discotheque Ideale にて聴取



shokkouのブログ : どこかで聴いたあの名曲 超一流の演奏で!


shokkouのブログ : 蠱惑のバレエ音楽

土曜日, 10月 24, 2026

Munch, Charles  Complete.. -Box Set-

 Complete.. -Box Set-



ミュンシュ 苦闘の4年間<1941~44年>の記録も収録

1940年6月14日、ドイツ軍によりパリ陥落。1944年8月25日連合国軍によりパリ解放。フランス人にとってもっとも屈辱的な4年間。ミュンシュは、『指揮者という仕事』(福田達夫訳、春秋社、1994年)のなかで、「ドイツ軍の占領という恐ろしい4年間があった。当時の私の役割は、より幸福な世界へと人々の心が逃避するのを助けることにあった。《中略》物質的などんな力も決して音楽の躍動を打ちのめすことはできないだろう」(p.34)と述べています。この期間、全力で音楽に没頭した旨も書かれていますが、本集で、もっとも録音点数が多いのは1941~44年、パリでのフランスの作品がその中心です。ミュンシュは終戦後、渡米し活動の本拠をボストンにおきます。20年後の1967年、新生パリ管の初代指揮者に就任し、ふたたびパリへ。その成果も本集の特色です。以下ではこの4年間の本集所収録音をリストしてみました。ご参考まで

<1941~44年の録音盤>

・ドビュッシー:海

・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、 ラ・ヴァルス

・オネゲル:交響曲第2番、オラトリオ『死の舞踏』

・マルセル・ドラノワ:バレエ音楽『ガラスの靴』、協奏的セレナーデ、

・ルイ・オーベール:交響詩『ハバネラ』

・ギュスターヴ・サマズイユ:繰り返す時間、夜…withエリエット・シェーンベルグ

・アンドレ・ジョリヴェ:兵士の三つの嘆きwithピエール・ベルナック

・ショパン(オーベール編):バレエ『魅せられし夜』

・エルネスト・アルフテル:ポルトガル狂詩曲withマルグリット・ロン

・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲withジャック・フェヴリエ

・J.S.バッハ(ホフマン作):カンタータ『わが魂はほめ讃う』with ピエール・ベルナック

・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番withジャック・ティボー

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番withジャン・ドワイアン

・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』withマルグリット・ロン

・リスト:ピアノ協奏曲第1番withジョセフ・ベンヴェヌッティ

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番withコンスティア・コンスタンティノフ


shokkouのブログ : シューマンの交響曲 名盤で聴く

Sergiu Celibidache - The Munich Years

 Sergiu Celibidache - The Munich Years



“最後の巨匠”のメモリアル

本集の録音を3つに分類すれば、《第1グループ》はチェリビダッケの主力演目であり、ベートーヴェン、ブルックナーの交響曲集はいずれも1987~95年にかけて同時に収録されている。宗教曲系では“3大レクイエム”のほかミサ曲ロ短調は、《第2グループ》その他ドイツ演目のトップに掲げた。《第3グループ》は、イタリア系、フランス系、ロシア系およびその他に便宜的に分けたが、ここは系統的ではなくおそらくチェリビダッケの好みが反映されていよう。

若きチェリビダッケは戦後、ベルリン・フィルの実質シェフを務めたのち決別しベルリンを去った。それ以降、常任は不向き、練習魔、録音嫌い、仏教への傾倒などが話題となったが、鍛え上げたミュンヘン・フィルと、結果的に《第1、第2グループ》で貴重な録音を残したことは大きなメモリアルである。

以下は余談。先日、行きつけのクラシック音楽喫茶(これ自体がもはや“絶滅危惧種”だが)でブラームスの第1シンフォニーがかかった。濃密にして震えるような緊張感がときに貫く。しかし、そのテンポ設定は、どうしても恣意的に思えた。帰りがけにジャケットを見て、やはりチェリビダッケ(本集所収)であった。1968年、ベルリン・フィルについての映画を劇場に行って見た。チェリビダッケの振るエグモント序曲は鮮烈な印象だった。晩年、東京でブルックナーの第8番のライヴを聴いたが、その失速寸前に思えるギリギリの遅さが強度な緊張感を醸成していると感じた。こうした個性的な演奏スタイルは、“最後の巨匠”チェリビダッケの独壇場であっただろう。

<収録情報>(録音年)

《第1グループ》

【ベートーヴェン】

・交響曲集〔第2番~第9番〕(1987~95)

・『レオノーレ』序曲第3番(1989)

【シューマン】

・交響曲集〔第2番~第4番〕(1986~94)

【ブラームス】

・交響曲全集(1979~91)

・ハイドンの主題による変奏曲(1980)

【ブルックナー】

・交響曲集〔第3番、第4番、第5番、第6番、第7番、第8番、第9番〕(1987~95)

・テ・デウム(1982)、ミサ曲第3番(1990)

【チャイコフスキー】

・交響曲集〔第4番、第5番、第6番〕(1993, 1991, 1992)

・組曲『くるみ割り人形』(1991)

【3大レクイエム】

・モーツァルト、ヴェルディ、フォーレ(1995,1981,1994)

―――――・―――――

《第2グループ》

【J.S.バッハ】

・ミサ曲ロ短調(1990)

【ハイドン】

・交響曲集〔第92番、第103番、第104番〕(1993,1993,1992)

【モーツァルト】

・交響曲第40番(1994)

・『ドン・ジョヴァンニ』序曲(1982)

【シューベルト】

・交響曲第9番(1994)

・『ロザムンデ』序曲(1996)

【メンデルスゾーン】

・序曲『フィンガルの洞窟』(1993)

・『夏の夜の夢』序曲(1984)

【ヴェーバー】

・『オベロン』序曲(1985)

【ワーグナー】

・『パルジファル』~聖金曜日の音楽(第3幕)(1993)

・『トリスタンとイゾルデ』第1幕への前奏曲(1983)

・『トリスタンとイゾルデ』~『愛の死』(1983)

・『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲(1993)

・ジークフリート牧歌(1993)

・『神々の黄昏』~葬送行進曲(1993)

・『タンホイザー』序曲 (1993)

―――――・―――――

《第3グループ》

【ロッシーニ&ヴェルディ*】

・序曲集〔『ウィリアム・テル』、『セミラーミデ』、 『絹のはしご』、『泥棒かささぎ』、*『運命の力』〕(1983~95)

【フランス曲集】

・ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』(1988)

・ドビュッシー:『海』、『映像』より「イベリア」(1992)

・ミヨー:マリンバ、ヴィブラフォーンと管弦楽のための協奏曲(1992)、フランス組曲(1991)

・ルーセル:小組曲(1990)、組曲ヘ長調(1992)

・ラヴェル:ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲『展覧会の絵』(1993)、ボレロ(1994)

【ロシア曲集】

・R=コルサコフ:交響組曲『シェエラザード』(1984)

・プロコフィエフ:交響曲第1番(1988/ボーナストラック:ベルリン・フィル1948あり)、交響曲第5番(1990)

・ショスタコーヴィチ:交響曲第1番(1994)、第9番(1990)

・ストラヴィンスキー:詩篇交響曲(1984)

【その他】

・バーバー:弦楽のためのアダージョ(1992)年1月19-20日

・バルトーク:管弦楽のための協奏曲(1995)年3月20日

・スメタナ:交響詩『わが祖国』より「モルダウ」(1986)

・J.シュトラウス2世:『こうもり』序曲(1991)


shokkouのブログ : チェリビダッケ を含む記事


金曜日, 10月 23, 2026

Beethoven/Handel/Delius/Sibeli

 Beethoven/Handel/Delius/Sibeli



ビーチャム 指揮者冥利の天衣無縫さ

誰の真似でもない己の意の趣くままに演奏する指揮者冥利の自由さ、トーマス・ビーチャム(1879〜1961年)の本ライヴを聴いているとそうした伸び伸びとした天衣無縫さを感じる。

別に意図的に奇抜なことをやっているわけではなく、ベートーヴェンの7番はおおむねオーソドックスな演奏。前半の楽章はかなりテンポを引っ張るが終楽章などは快速に飛ばしきびきびと引き締まった好演である。ヘンデル(ビーチャム編曲)、ディーリアス、シベリウスも表情が豊かで会場を包む和んだムードが伝わってくる。

 イギリスを代表する大家であったことが頷ける1枚である。

【収録情報】

・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92

・ヘンデル/ビーチャム編曲:組曲『バースの恋』

・ディーリアス:楽園への道

・シベリウス:『カレリア』組曲〜行進曲風に

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1957年10月20日(アスコーナ)

→ Great Conductors で廉価購入可能


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 忘れられない名指揮者 

ジョン・バルビローリ ワーナー録音全集 [Analog]

 ワーナー録音全集 [Analog]



大家バルビローリの全貌


CD109枚の大BOXSETは「交響曲・管弦楽曲」「協奏曲」「声楽曲」の3つのカテゴリーに分類される。各カテゴリーには非常に古い音源が含まれている(*CD1~5、70~75、98~103は1920~30年代を中心とする初期録音集)。

「交響曲・管弦楽曲」では、バルビローリの得意としたシベリウス(交響曲全集)、ブラームス(ウィーン・フィルとの交響曲全集)、マーラー(ベルリン・フィルとの第9番)に加えて、エルガー、ディーリアス、ヴォーン=ウィリアムズなどについては年代別にいくども取り上げられておりユニークな演目も収録されている。

「協奏曲」では古き巨匠にくわえて、デュプレ、バレンボイムの当時の若手の俊英、バルビローリ夫人のオーボエ奏者イヴリン・ロズウェルとの録音などが際立つ。

「声楽曲」は本集のハイライトでバルビローリがオペラについて長きキャリアといかに幅広い演目に通じていたかを知ることができる。

【収録情報】

(括弧内は録音年。収録内容は豊富で以下の記載は一部にすぎない。あくまでもご参考まで)

*《CD1~5》1920年代から44年までの初期録音集

《CD6》ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第5番(1944)ほか

《CD7》ベートーヴェン:交響曲第5番(1947)ほか

《CD8》ベルリオーズ:『幻想交響曲』(1945)ほか

《CD9》エルガー:エニグマ変奏曲(1947)ほか

《CD10》メンデルスゾーン:交響曲第4番『イタリア』(1948)ほか

《CD11》シベリウス:交響曲第7番(1949)ほか

《CD12》エドマンド・ラッブラ:交響曲第5番(1950)ほか

《CD13》ジョン・アイアランド:交響的狂詩曲『マイ=ダン』『忘れられた儀礼』(1949)ほか

《CD14》ブラームス:交響曲第3番(1952)ほか

《CD15》シベリウス:交響曲第2番(1952)ほか

《CD16》シューベルト:交響曲第9番『ザ・グレート』(1952)ほか

《CD17》エルガー:交響曲第2番(1954)ほか

《CD18》ヴォーン=ウィリアムズ:『南極交響曲』(交響曲第7番)(1953)ほか

《CD19》バルビローリ:エリザベス組曲(1954)ほか

《CD20》ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番(1955)ほか

《CD21》エルガー:交響曲第1番(1956)ほか

《CD22》ヴォーン=ウィリアムズ:ロンドン交響曲(交響曲第2番)第8番(1957,1956)

《CD23》パーセル:弦楽、木管とホルンのための組曲(バルビローリ編)(1956)ほか

《CD24》ディーリアス:田園詩曲(前奏曲と牧歌)(1956)ほか

《CD25》ヨハン・シュトラウス2世集(1957,1956)ほか

《CD26》モーツァルト:交響曲第29番、第41番『ジュピター』(1957,1956)ほか

《CD27》チャイコフスキー:交響曲第4番(1957)ほか

《CD28》ドヴォルザーク:交響曲第7番、第8番(1957)ほか

《CD29》シベリウス:交響曲第1番、第5番(1957)ほか

《CD30》マーラー:交響曲第1番『巨人』(1957)ほか

《CD31》グリーグ:『ペール・ギュント』組曲第1番(1957)ほか

《CD32》ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』より「序曲」と「バレエ音楽」(1957)ほか

《CD33》ヘンデル:歌劇『セルセ』による組曲(1958)ほか

《CD34》スッペ:喜歌劇『ウィーンの朝・昼・晩』序曲(1957)ほか

《CD35》ベルリオーズ:『幻想交響曲』(1959)ほか

《CD36》ドビュッシー&ラヴェル集(1957)ほか

《CD37》ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』(1959)ほか

《CD38》ワーグナー:歌劇『タンホイザー』序曲(1957,1959)ほか

《CD39》チャイコフスキー:交響曲第5番(1959)ほか

《CD40》チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』、ニールセン:交響曲第4番『不滅』(1958,1959)

《CD41》ベートーヴェン:交響曲第1番、第8番(1958,1957)ほか

《CD42》ブラームス:交響曲第4番(1959)ほか

《CD43》ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第5番F(1962)ほか

《CD44》エルガー:エニグマ変奏曲F(1962)ほか

《CD45》エルガー:交響曲第1番F(1962)ほか

《CD46》マーラー:交響曲第9番ベルリン・フィル(1964)ほか

《CD47》シューベルト:交響曲第9番『ザ・グレート』(1964)ほか

《CD48》エルガー:交響的習作『フォルスタッフ』F(1964)ほか

《CD49》エルガー:交響曲第2番1964)ほか

《CD50》アレンスキー:チャイコフスキーの主題による変奏曲L(1969)ほか

《CD51》バルビローリ:エリザベス組曲BBC交響楽団(1967)ほか

《CD52》ヨハン・シュトラウス2世集(1966.1967)ほか

《CD53》シベリウス:交響曲第2番(1966)ほか

《CD54》シベリウス:交響曲第5番、第7番(1966)ほか

《CD55》シベリウス:交響曲第1番(1966)ほか

《CD56》シベリウス:交響曲第4番(1966)ほか

《CD57》シベリウス:交響曲第3番、第6番(1966)ほか

《CD58》ブラームス:交響曲第2番、第3番ウィーン・フィル(1966)

《CD59》ブラームス:交響曲第1番ウィーン・フィル(1967)ほか

《CD60》ブラームス:交響曲第4番ウィーン・フィル(1967)ほか

《CD61》ヴォーン=ウィリアムズ:ロンドン交響曲(1967)ほか

《CD62》シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』F(1967)ほか

《CD63》マーラー:交響曲第6番『悲劇的』F(1967)

《CD64》ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』BBC交響楽団(1967)ほか

《CD65》グリーグ:劇付随音楽『ペール・ギュント』(抜粋)(1968)ほか

《CD66》ディーリアス:幻想曲『夏の庭で』(1968,1970)ほか

《CD67》ドビュッシー&グリーグ集 パリ管弦楽団(1968,1970)ほか

《CD68》R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』L(1969)ほか

《CD69》マーラー:交響曲第5番F(1969)ほか

*《CD70~75》1920年代から30年代の初期録音集

《CD76》ベートーヴェン&ブラームス:ヴァイオリン協奏曲with

フリッツ・クライスラー・/ロンドン・フィル(1936)

《CD77》モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番、第27番withエトヴィン・フィッシャー、アルトゥル・シュナーベルLほか(1934.1935)

《CD78》シューマン:チェロ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲withグレゴール・ピアティゴルスキー、ユーディ・メニューイン(1934,1948)ロンドン・フィルほか

《CD79》ヴォーン=ウィリアムズ:オーボエ協奏曲withイヴリン・ロズウェル、L(1955)ほか

《CD80》チマローザ:オーボエ協奏曲 ハ短調(ベンジャミン編)withイヴリン・ロズウェル、プロ・アルテ管(1968)ほか

《CD81》ブリテン:ヴァイオリン協奏曲(初稿版)withテオ・オロフ(1948)ほか

《CD82》エルガー:チェロ協奏曲withアンドレ・ナヴァラ(1958)ほか

《CD83》マティアス・ゲオルク・モン:チェロ協奏曲withジャクリーヌ・デュ・プレL(1968)ほか

《CD84》ハイドン:チェロ協奏曲第2番、エルガー:チェロ協奏曲withジャクリーヌ・デュ・プレL(1965)ほか

《CD85》チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番withジョン・オグドンF(1962)ほか

《CD86》ブラームス:ピアノ協奏曲第1番withダニエル・バレンボイムF(1967)

《CD87》ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 withダニエル・バレンボイムF(1967)

《CD88~89》エルガー:オラトリオ『ゲロンティアスの夢』(1964)ほか

《CD90~91》ヴェルディ:レクイエムwith モンセラート・カバリエ(ソプラノ)、フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)、ジョン・ヴィッカーズ(テノール)、ルッジェーロ・ライモンディ(バス)F(1969.1970)ほか

《CD92》プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』(抜粋)withジョヴァンニ・マルティネッリ(テノール)、エヴァ・ターナー(ソプラノ)、ジョヴァンニ・インギレッリ(バリトン)、ロンドン・フィル、コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(1937live)

《CD93》パーセル:歌劇『ディドとエネアス』(全曲)withビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)、ピーター・グロソップ(バリトン)、      ロバート・ティアー(テノール)、レイモンド・レパード(チェンバロ)      イギリス室内管弦楽団、アンブロジアン・シンガーズ(1965)

《CD94~95》プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』(全曲)withレナータ・スコット(蝶々夫人)、カルロ・ベルゴンツィ(ピンカートン)、ローランド・パネライ(シャープレス)、アンナ・ディ・スタジオ(スズキ)、ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団(1966)

《CD96~97》ヴェルディ:歌劇『オテロ』(全曲)withギネス・ジョーンズ(ソプラノ)、アンナ・ディ・スタシオ(メゾ・ソプラノ)、ジェイムズ・マクラッケン(テノール)、フロリンド・アンドレオッリ (テノール)、     ピエロ・デ・パルマ (テノール)、アルフレード・ジャコモッティ (バス)、      ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、アンブロジアン・オペラ・コーラスF(1968)ほか

*《CD98~103》1920~30年代のオペラアリアなど初期録音集

《CD104》プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』より「あら、もう輿が?」ほか(1958, 1957)

《CD105》エルガー:海の絵L(1965)ほか

《CD106》マーラー:歌曲集withジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)F(1969)

《CD107:ボーナスディスク1》エルガー:オラトリオ『ゲロンティアスの夢』(第2部)withマージョリー・トーマス(コントラルト)、パリー・ジョーンズ(テノール)、マリアン・ノヴァコフスキ(バス)(1951 live)

《CD108:ボーナスディスク2》リハーサル場面集

《CD109:ボーナスディスク3》ジョン・トランスキーによるオーディオ・ドキュメンタリー『バルビローリの思い出』

<摘要>

L:ロンドン交響楽団

F:フィルハーモニア管弦楽団/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

記載がないものは、ハレ管弦楽団



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