日曜日, 6月 19, 2011

テンシュテット3



テンシュテットのブルックナーの交響曲、以下は以前つくったリストです。
Symphony No.3
Bavarian Radio Symphony Orchestra (19'47/14'38/6'47/11'01) 4 NOV.1976 Munich
Symphony No.4
BPO (20'37/17'03/10'12) 13,15,16 DEC. 1981 Philharmony Hall, Berlin
BSO (20'08/17'29/9'49/21'15) 13 MAR. 1982 Symphony Hall, Boston
LPO (20'57/17'51/9'58/21'50) 11 APR. 1984 Yuport Hall, Tokyo
Symphony No.7
CSO (21'19/22'40/10'03/12'19) 31 MAY & 2 JUN. 1984 Orchestra Hall, Chicago
LPO (19'44/21'21/9'38/11'39) 10 MAY 1984 Rotal Festival Hall, London
Philadelphia Orchestra (21'01/22'55/9'51/11'52) 4 JAN.1985 Academy of Music, Philadelphia
NYP 16 OCT.1986 Avery Fisher Hall, New York
Symphony No.8
BSO (13'59/13'16/24'38/20'07) 20 DEC.1974 Symphony Hall, Boston
NDR (14'46/13'45/26'08/21'11) 24 SEP.1979(?) Misic Hall, Hamburg
BPO (14'43/13'30/25'57/21'37) 21 NOV.1981 Philharmony Hall, Berlin
CSO (14'42/14'43/25'56/21'11) 3 DEC.1981 Orchestra Hall, Chicago
LPO (14'16/14'00/26'06/21'04) 24,25,26 SEP. 1982 Abbey Road Studio, London
Philadelphia Orchestra (15'54/14'42/27'49/22'10) 5 JAN.1989 Academy of Music, Philadelphia
これは以前に、テンシュテットとの出会いについて書いたものです。
テンシュテットのブルックナー交響曲第8番
いまは全くご無沙汰ながら、かってはNHKのFMで海外の音楽祭のエアー・チェックを楽しみにしていた。その最後が198184年頃で九州へ転勤し、当時は東京に比べてライブでのコンサートが聴きにくくなったため、FMに一時回帰していたと思う。いまはライブにも全く出かけないし、FMも聴かない。もっぱらCDか過去に収録したテープをまわしている。
さて、過去カセットにとったテンシュテット/ベルリン・フィルのブルックナーの8番を聴いている(1981年11月21日ベルリンでのライブ)。遅い遅い演奏で、特に第3楽章のアダージョ後半の第2主題を奏するヴァイオリンの引っぱり方などは限界に挑んでいるかのような緩慢さである。しかし、そこに籠められるのはとても深い豊かな響きである。フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、そしてチェリビダッケなどにも共通するが、遅いテンポの持続は、その少しの変化でも微妙な表情づけを可能とする。第4楽章も同様。速くなく(nicht schnell)どころではなく第3楽章の長い延長線が続く。フィナーレもコラール風の句の前後で若干、テンポが上がるが最後までほぼ巡航速度は維持される。フルトヴェングラーのようなアゴーギグにともなうクレッシェンドやディミニュエンドの多用はなく、使われる場合はかなり抑制的に(しかし、それゆえ効果的に)発動される。聴き終わってー深い感動。テンシュテットはやはり凄い。

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