ソチ五輪、フリーで浅田真央選手の感動の演技のバックに流れていたのが、かの有名なラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。この曲は、フィギュア・スケートの定番で伊藤みどりほか日本の選手も浅田に限らず多く利用している。
その演奏は、特別に収録されたものかと思っていたら、既成の音源があるようだ。それが以下である。とてもオーソドックスな演奏で、テンポが一定、ピアノが出すぎず管弦楽との融合感もある。邪魔にならない控えめな、それでいて一所懸命な態度もあって、選ばれた理由もわかる気がする。
最近、良いなあと思ってよく聴くのが下記。楷書的な演奏ながら、肩に無用な力にはいらない自然体のアプローチで、なにより音にこめられた煌く感性がとても佳い。
指揮者、オケがロシア本場ものから、もう1枚。ピアニストは北京五輪でも登場した中国生まれの若手の旗手ランラン。ちょっと異端(「異盤」)なたたずまいかもしれない。第1楽章のギリギリの低速アプローチ、第2楽章のたっぷり濃厚な感情移入、一転、第3楽章の高速回転。サラサラと流れるような自然のスタイルとは真逆、強打でメリハリの利いたピアノは、ときにごつごつとした手触り感がある。これでは浅田真央選手のみならずスケートには向かないだろうなあ、と苦笑しつつ・・・。
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