ショルティ、壮年期のパリ音楽院管弦楽団とのチャイコフスキー集(1956年録音) 。以下は2番について。この曲を普段、好んで聴く好事家は多くはないだろう。後期3曲にくらべて、構成力が弱く求心力にも欠ける(特に第1、第4楽章)。チャイコフスキーらしい哀調のメロディは魅力だが分断化されており、一定のイメージを形成するだけの曲想にいたらず中途半端な印象は否めない。
日曜日, 2月 08, 2015
チャイコフスキー 交響曲第2番 ショルティ/パリ管(1956年)
土曜日, 2月 07, 2015
初期ヴェネチア リュート曲集
クリストファー・ウィルソン - Christopher Wilson (1951-)は、 ロンドン王立音楽大学でリュートを専攻し、 lutenists としてルネサンス音楽の大家の道を歩んでいる。オムニバスの名曲集の多いなかで、初期ヴェネチアのリュート集という明確なコンセプトでまとめた特色あるもの。
ダルサ、スピナッチーノのほかフランシスクス・ボッシネンシス(1485〜1535年)、ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474〜1548年)らの作品を楽しめる。リュートならではの、おおらかで静謐な響きの一方、この楽器の技巧が並大抵でないことを名手クリストファー・ウィルソンから存分に知ることができるだろう。以下は収録情報を参考まで。
(収録情報)
【ヨアン・アンブロシオ・ダルサ】
1.スペイン風カラータ
2.弦の調べ
3.ベネチア風のパヴァーヌ
21.弦の調べ
22.スペイン風カラータ
23.欲しいから
24.ラウダート・ディオ
25.サルタレッロとピーヴァ
【フランチェスコ・スピナッチーノ】
4.リチェルカール
5.私は恋人を得た
7.ジョスカンのベルナルディーナ
18.ジュ・ヌ・フェ
19.リチェルカール
20.あらゆる才能に長け
【フランシスクス・ボッシネンシス】
6.リチェルカール
【ヴィンチェンツォ・カピローラ】
8.リチェルカール
9.美しい歌
10.ヴィラネッラ
11.私の先の見えぬ残酷な運命
12.ケ・ファラーラ・ケ・ディラーラ
(作者不詳)
13.私を否定しないで
14.リチェルカール
15.パヴァーヌ
16.カラータ
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