http://www.hmv.co.jp/artist_Ravel-Debussy_000000000021252/item_Bolero-Daphnis-Et-Chloe-2-La-Mer-Sinopoli-Po_842253
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB-%E3%83%9C%E3%83%AC%E3%83%AD-%E3%82%B7%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%83%AA-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%BC%E3%83%83%E3%83%9A/dp/B00005NRWO/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1437481650&sr=1-1&keywords=ravel+bolero+sinopoli
シノーポリ/フィルハーモニア管による「ラヴェル, ドビュッシー」集。「ボレロ」、「ダフニスとクロエ第2組曲」から無言劇、全員の踊り、「海 3つの交響的スケッチ」海の夜明けから真昼まで、波の戯れ、風と海との対話を収録。1988年8月ロンドンでのデジタル録音。
シノーポリがこの曲集が苦手の訳がない。ラテンの血はイタリアもフランスも共通するものも多い。イタリアオペラで鍛えた感性表現は当然、フランスものでもしっくりとくるものもあろう。さて、それに加えて、である。フランス的理詰め、エスプリ、哲学的直観―これらは、いずれもシノーポリの得意とするところ。フランス人はイタリアオペラを好みつつも、安普請なところはちょっと低くみるような「意地悪」もあるが、その優越感のなせるところは、自分たちの文化の背後に、理詰め、エスプリ、哲学的直観があるという自負によるからかも知れない。しかし、シノーポリは最高度にそれらを持っている。
まず「ボレロ」を聴いて参る。わずかに音に混濁があるようにも感じるが、理知的な名演。対して、「ダフニスとクロエ」と「海」は鷹揚としたスタイルであくまでもメローディアスな音楽空間にたゆたうような錯覚がある。しかし、それは単に「上手い」のではなく、音楽(作曲家)のツボを1点、迷うことなく瞬時にぴたりと押さえたような演奏をイメージさせる。
2 件のコメント:
いつもブログ拝見しています。猛暑の日が続きますが、織工さんお元気でしょうか。シノーポリのボレロ是非聴いてみたいです。実はまだ 一度もシノーポリは聴いたことがないのですが、フランス物良さそうですね。
白石和弘さま
本当に暑いですね!いつも貴重なコメントをありがとうございます。シノーポリの演奏には好き嫌いがあるかも知れません。アクセントの乏しい淡白な演奏という見方もあって、もっと劇的な表現を好む向きからは敬遠されることもあるようです。でも、じっくりと聴きこむと飽きのこない名演が多いと思います。「ボレロ」是非、どうぞ!、
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