日曜日, 1月 31, 2021

クナッパーツブッシュの芸術 with ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 



クナッパーツブッシュのベルリン・フィルとのコラボ集。以下、収録情報をご覧いただきたいが、非常に古い音源もあり録音時点に留意。ここでの聴きものは、ベートーヴェンとブルックナーである。一方、ワーグナーとブラームスは他のオケとの音源のほうが聴きやすいだろう(★は同一演目の複数録音を示しているが、本集ではこれが多く、クナッパーツブッシュのディープなファン向けのボックス・セットといえよう)。

クナッパーツブッシュのベルリン・フィルとのコラボ集。以下、収録情報をご覧いただきたいが、非常に古い音源もあり録音時点に留意。ここでの聴きものは、ベートーヴェンとブルックナーである。一方、ワーグナーとブラームスは他のオケとの音源のほうが聴きやすいだろう(★は同一演目の複数録音を示しているが、本集ではこれが多く、クナッパーツブッシュのディープなファン向けのボックス・セットといえよう)。

 

(収録情報)

【ハイドン】

交響曲第88  Rec:before 1957

★交響曲第94番 「驚愕」(1Rec:1942、(2Rec:2 February 1950

 

【ベートーヴェン】

交響曲第3 Rec:1943

交響曲第5 Rec:April 1956

交響曲第8 Rec:27 January 1952

交響曲第9番 「合唱」第4楽章から(抜粋) Erna Berger(soprano)Torsten Ralf(tenor)Der Kittelische Chor Leitung von Prof.Kittel Rec: 18 April 1943

コリオラン序曲 Rec:6 November 1950

 

【シューベルト】

★交響曲第8番 「未完成」(1 Rec:29 January 1950、(2Rec:30 January 1950

 

【ワーグナー】

1.「さまよえるオランダ人」序曲 Rec:1928

2.「タンホイザー」~バッカナーレ Rec:1928

3.「タンホイザー」~ 大行進曲 Rec:1928

4.「ローエングリン」~第3幕への前奏曲 Rec:1928

5.「ワルキューレの騎行」 Rec:1928

6.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第1幕への前奏曲 Rec:1928

7.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第3幕への前奏曲 Rec:1928

8.「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~徒弟たちの踊り Rec:1928

9.「パルジファル」~第1幕「舞台転換の音楽」Rec:1928

 

【ブラームス】

交響曲第2番 ニ長調,op.73  Rec:26 March 1944

★交響曲第3  1Rec:1942、(2Rec:November 1950、(3Rec:8 September 1944

 

【ブルックナー】

交響曲第4番 「ロマンティック」(1888,Loewe edition)Rec:8 September 1944

👉 http://www.amazon.co.jp/Anton-Bruckner-Symphonie-E-Flat-Romantic/dp/B00485WKV0/ref=cm_cr-mr-title

交響曲第8 (1892,Schalk version,Oberleithner edition) Rec:8 January 1951

👉 http://www.amazon.co.jp/Hans-Knappertsbusch-conducts-Bruckner-Symphony/dp/B006K9PZYQ/ref=cm_cr-mr-title

★交響曲第9 (Loewe edition)1Rec:28 January 1950、(2Rec:30 January 1950

 👉 http://www.amazon.co.jp/Bruckner-Sinfonie-Titiana-Palast-1950/dp/B003ZLU8OO/ref=cm_cr-mr-title

(参考/所収外)

クナッパーツブッシュ/ベルリン・フィル ブルックナー 交響曲第7番
http://www.amazon.co.jp/Berlin-Philharmonic-Vol-7/dp/B005G8WXME/ref=cm_cr-mr-title

【ワルツ、ポルカ集】

★カレル・コムツァール2世:ワルツ「バーデン娘」 (1Rec:1941、(2Rec:2 February 1950

ヨハン・シュトラウス2世:「こうもり」序曲 Rec:2 February 1950

ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世:「ピチカート・ポルカ」 Rec:2 February 1950

ヨハン・シュトラウス2世:「千夜一夜物語」~間奏曲 Rec:27 January 1952

 

【その他】

★オットー・ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 (1Rec:4 January 1941、(2Rec:2 February 1950

★ウェーバー:「舞踏への勧誘」 Rec:19422種類)

★リスト:交響詩「前奏曲」 Rec:19423種類)

★ハンス・プフィツナー:「パレストリーナ」~第1幕への前奏曲 Rec:19422種類)

ヘンデル:「コンチェルト・グロッソ」Rec:10 March 1944

チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」 Rec:2 February 1950

マーラー:「亡き子をしのぶ歌」 Rec:9 April 1956

ヴォルフ:「管弦楽のためのイタリア風セレナーデ」 Rec:28or29 September 1952


クナッパーツブッシュを聴く 

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日曜日, 1月 03, 2021

シノーポリ マデルナ 管弦楽集

 

『クァドリヴィウム』、『アウラ』、『ビオグランマ』 シノーポリ&北ドイツ放送交響楽団


【以下は引用】
マデルナについて

1920年4月21日生まれ、伊・ヴェネツィア出身の作曲家/指揮者。ローマの音楽院でピアノ、ヴァイオリン、指揮、作曲を学び、地元のヴェネツィア音楽院でジャン・フランチェスコ・マリピエーロに作曲、ヘルマン・シェルヘンに指揮を師事。55年にルチアーノ・ベリオとともにイタリア国営放送に音響学スタジオを設置。以降、指揮者としての比重が高まり、シカゴ響の主任指揮者やマサチューセッツ州タングルウッドのバークシャー音楽センターの音楽監督などを歴任。主にオペラや伝統的な管弦楽曲を指揮し、アルバムや、放送録音を残す。73年3月に肺がんと診断され、同年11月13日に独・ダルムシュタットにて死去。53歳没。

2017/05/17 (2017/05/17更新) (CDジャーナル)


現代作品の優れた指揮者として、また電子音楽の先駆的存在として著名なマデルナ(1920~1973)であるが、作曲家としては意外に作品が知られていない。晩年の3大作が収められたこのCDは、彼の音色やフォームに対する優れた資質を伝える貴重な記録である。

駿河屋 -<中古>ジュゼッペ・シノーポリ(指揮) 北ドイツ放送交響楽団 / マデルナ:アウラ、ビオグラマ、クァドリヴィウム(クラシック) (suruga-ya.jp)




シノーポリ/マデルナ:管弦楽曲集

【収録情報】
マデルナ:
・クァドリヴィウム~4人の打楽器奏者と4つの管弦楽群のための (1969)
・アウラ(気)~管弦楽のための (1972)
・ビオグランマ~大管弦楽のための (1972)
 北ドイツ放送交響楽団
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)

 録音時期:1979年8月31日-9月4日
 録音場所:ハンブルク、ラールシュテット音楽スタジオ1
 録音方式:ステレオ(セッション)
 原盤:DG

★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆

現代音楽の洗礼をうけたのは、1970年大阪でのEXPO’70においてであった。『モーゼとアロン』の初演も経験した。半世紀以上も前になる。たしか、シュトックハウゼンの「3群のオーケストラのためのグルッペン」を聴いた気がするが判然としない。電子音楽、シンセサイザーが普及する以前であり、強い衝撃をうけたはずだが、高校生のなにもわからぬアモルフな感性ゆえに、わりと意外にスッと入ってきた気がした。シュトックハウゼンの絵はがきを買ったかもらったか、暫くは大事に保存していた。もしかするとマーラーの第9番をなんども聴いていたせいかも知れないが、時代感覚として拒絶感がなかった。

『クァドリヴィウム~4人の打楽器奏者と4つの管弦楽群のための』での面白さは、遠近感である、4つの打楽器が分散配置され、それがはじめは4極を形成して独自の方向から音響を響かせるが、おのおのの自己主張ののち、一種の掛け合いをはじめる。アイデアとしてはラヴェルの『ボレロ』、バルトークの『管弦楽のための・・・』や『弦チェレ』を連想させる部分もあるが、より大胆、かつ色彩的である。狭いオーケストラ空間から解放し、とてつもなき巨大な空間を竜がのたうち回るように、現代的なファンタジックな音束が浮遊するような試み。

『アウラ』では、空気ではなく水中を遊泳するような感覚がある。きらめく音が水の波動を意識させる。瞑目して耳を澄ませば、それは深海へ入り込む鋭い光線や、逆に水中から海面の輝きを仰ぎ見るときに感じる透明感にむすびつき、感性を鋭く刺激する。水中にはいつ生命を奪われるかわからない名状しがたい恐怖がある。トランペットの亀裂的な響きやホルンの低音がそれを倍加させる。

『ビオグランマ~大管弦楽のための』は前衛的ピアノ協奏曲とも、打楽器のための、といった役割の意識とマデルナ得意のオーボエの深い、思索的な音質との「融合」と「競合」が交錯する摩訶不思議な作品。

シノーポリの演奏には、対象をつき詰めて表現することで、その師マデルナへの敬慕を感じる。
★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆

土曜日, 1月 02, 2021

シノーポリ シェーンベルク ぺレアスとメリザンド/浄夜

 


シェーンベルク:ぺレアスとメリザンド/浄夜
フィルハーモニア管弦楽団 1991年、1992年録音盤

      •    .
        1.  ペレアスとメリザンド 作品5 モーリス・メーテルリンクのドラマによるオーケストラのための交響詩
      •        Die Viertel ein wenig bewegt-zoegernd
      • 2.
         Heftig
        00:03:45
      • 3.
         Lebhaft
        00:04:26
      • 4.
         Sehr rasch
        00:07:58
      • 5.
         Ein wenig bewegt
        00:01:31
      • 6.
         Langsam
        00:03:39
      • 7.
         Ein wenig bewegter
        00:03:59
      • 8.
         Sehr langsam
        00:04:48
      • 9.
         Etwas bewegt
        00:02:26
      • 10.
         In gehender Bewegung
        00:02:49
      • 11.
         Breit
        00:06:26
      • 12.
        浄夜 作品4 リヒャルト・デーメルの詩による 弦楽オーケストラ版 Grave
        00:07:33
      • 13.
        Molto rallentando
        00:07:11
      • 14.
        Pesante
        00:02:34
      • 15.
        Adagio
        00:11:11
      • 16.
        Adagio
        00:04:26

【以下は引用】

『ペレアスとメリザンド』(Pelléas et Mélisande )は、ベルギーの劇作家モーリス・メーテルリンクが書いた戯曲フランス語で書かれ、1892年にブリュッセルで出版された後、翌1893年パリで初演された。


全曲は648小節からなり、約45分を要する。全体はソナタ形式によるが、展開部にスケルツォと緩徐楽章に当たる部分が挿入された形となっている。この形式は『室内交響曲第1番』でも踏襲される。この曲で初めて👍ドミナントの「sus4」の解決しない形の「4度和声」が用いられた。


(参考)
【交響詩「ペレアスとメリザンド」】メーテルリンクのテキストに題材を得て、1902年から1903年にかけて書き進められた「ペレアスとメリザンド」は、ドビュッシー同様にオペラ化を構想していた当初のプランから変更され、交響詩として完成をみた作品。シェーンベルクが無調や十二音技法に到達する以前、後期ロマン派に連なる内容はワーグナーやR.シュトラウスの影響も色濃く、「淨夜」にも通じる、幻想的でむせかえるような官能音楽で、前作「グレの歌」を凌ぐとさえ云われるあざやかな対位法や、ホルン8、トランペット4、アルト・トロンボーン4、テナー・バス・トロンボーン4といった金管セクションをはじめ、ティンパニ4、ハープ2台という具合に、「グレの歌」に次ぐ4管編成の大管弦楽による音響効果も聴きどころとなっています。

★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆

まず、この戯曲について、フォーレ、ドビュッシー、シベリウスなど同時代の多くの作曲家が魅了された事実が面白い、ストーリーを読む限りにおいて、お定まりの三角関係だけでなく、水を主題として物語の隠喩部分には惹かれるところはあるが、当時の”沸点”のような異様な盛り上がりは、時代精神としかいいようはないのかも知れない。
シェーンベルクもその一人だが、この時代の彼は、後の新ウィーン学派形成にいたる斬新さ以前、後期ロマン派最後の音楽といった要素が強いようだ。

シノーポリの演奏は、濃厚な音楽空間を提示するだけでなく、音がいきいきと息づくライヴのような迫真感にあふれている。これを聴くとポスト・マーラーの最後期ロマン派ともいえる熟れたような感覚とともに作曲家の若き明晰な音楽づくりへの意欲を感じる。それは、シノーポリ自身の現代音楽の作曲家としての共感とともにあるのかも知れない。大規模でめくるめく管弦楽の魅力を聴くという立場でも十分に楽しめる2作品である。

★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆ ★☆

金曜日, 1月 01, 2021

シノーポリ ル・サロメ を聴く

 


シノーポリ 『ルー・サロメ』
[1]組曲第1番〔1/導入,2/あなたを愛してあげることができたのに〕
[2]組曲第2番1/導入,2/サン ピエトロ大寺院,3/ワルツ,4/速く不安げに,5/レントラー,6/歌〕
(演奏)シノーポリ/ シュトゥットガルト放送so [1]-2,[2]-6/ルチア・ポップ(S) [1]-2/ホセ・カレーラス(T)
録音:[1]1983, [2]87年/収録時間:47分

WEDNESDAY, MAY 06, 2015


書いたのはもう5年前になる。主人公の個性が上記のとおり、あまりに強烈なので、どうも関心はそちらの方に向かいがちで、シノーポリの作品そのものに集中しにくい。今回、聴き直す。

まず第1に、音楽の構成としては、オペラからの組曲ということなので、かなり具象的であり、シノーポリの作曲上の師といわれるマデルナやシュトックハウゼンよりもはるかに聴きやすいだろう。

第2に、華麗なオーケストレーションや不協和音の部分など、折々に両師譲りの現代音楽的な手法はおそらく駆使されているが、音楽の基調は19世紀的、ウィーン学派的、かつその折衷様式といった感じをうける。R.シュトラウスの表題音楽的な部分(『ツァラトウストラ・・・』)もあれば、マーラー的な長く詠嘆的な美調もあり、良い意味で乾いたウィーン学派的な無調も混在している。才能あふれたシノーポリの流儀なのだろうが、こうした音楽的な素材が次々に繰り出されるので飽きないで聴くことができるだろう。

第3に、ポップ、カレーラスの声楽起用は作曲家シノーポリの好みなのだろうが、女声には主人公の来歴との関係では、蠱惑的な部分はあまりなく、男声はむしろ生真面目ですらある。掛け合いの場は一種の「心理戦」を切り取ったような感じをうける。

オペラの全曲を聴いて(観て)みないと魅力の本質はわからないが、組曲を聴く限りにおいては、作品としての完成度が高いとは思えない。才気煥発なオーケストレーションの断片集といった感じをもった。

木曜日, 12月 31, 2020