このところブルックナーの伝記をまた繰っている。いろんな伝記本を読んでいると、いわば決まったシナリオというか、一定の見方というかが強いとも感じる。おそらく海外の大家の研究家の影響かも知れないが、同じ履歴をなんども見ていると、少し違った解釈もありえるのではないかとも思う。
伝記とは、対象となる人物に伝記作家自身の投影をみるとも言われるが、ブルックナー研究家はもしかすると少し変わっているところがあるのかも知れない。いやいや!それ以前に、これを書いている自分自身、ブルックナー、そしてその伝記作家と「同類」であり、だからこそ双方に惹かれるのだとも思う。さはあれど、自分が感じるこの「少し違った見方」について、しばらく考えてみたいなというのが一閑人の思いである。
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