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レビューから引用
フルトヴェングラー/『トリスタンとイゾルデ』全曲
1952年モノラル録音。二人の偉大なワグネリアン、フルトヴェングラーとフラグスタートが残した不朽の名盤が、ARTリマスタリングで待望の再発売。この濃厚きわまるロマンと呪縛的な官能をそなえた超名演は、フルヴェンをしてそれまでの録音嫌いを返上させたほどの成果を上げた一方、第2幕のクライマックスでの高音をレコード会社が無断ですげ替えてしまったことにフラグスタートが傷ついてしまい、彼女の引退のきっかけとなった、という逸話も残されています(ちなみに、問題の一音を歌っているのは、フラグスタートの親友でもあったシュヴァルツコップ)。
・ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』全曲
イゾルデ:キルステン・フラグスタート
トリスタン:ルートヴィッヒ・ズートハウス
ブランゲーネ:ブランシュ・シーボム
マルケ王:ヨーゼフ・グラインドル
クルヴェナール:ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ
メロート:エドガー・エヴァンス
牧童:ルドルフ・ショック
水夫:ルドルフ・ショック
舵手:ローデリック・デイヴィーズ
コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:ダグラス・ロビンソン)
フィルハーモニア管弦楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
録音:1952年6月10-21日、23日、ロンドン、キングズウェイ・ホール(モノラル)