帝王カラヤンのウィーン・フィルとの蜜月期の代表的な成果。この序曲の「切れ味」には得もいわれぬ快感があり、さまざまな音楽シーンの冒頭で使われてきた。もともとこの演目は、同じウィーンでもフォルクスオパーでの軽妙洒脱、遊び心満載の場を「見る」ほうが楽しいとも言われるが、CDで繰り返し「聴く」うえではやはり歌手の布陣が大事。よくぞここまで集めたというメンバーに加えて、当代一流の大物のガラ・コンサートまで併録した豪華盤。録音の鮮度を気にしなければ、いまだ栄光の座をうしなっていない。
【収録情報】
・ヨハン・シュトラウスⅡ世:喜歌劇『こうもり』全曲
ロザリンデ:ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
アイゼンシュタイン:ヴァルデマール・クメント(テノール)
アデーレ:エリカ・ケート(ソプラノ)
ファルケ:ヴァルター・ベリー(バス)
フランク:エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
オルロフスキー公:レジーナ・レズニック(メッゾ・ソプラノ)
<ガラ・パフォーマンス>
レナータ・テバルディ/ヴィリアの歌
ビルギット・ニルソン/一晩中踊れたら
マリオ・デル・モナコ/パッショーネ
テレサ・ベルガンサ/バスク地方の子守唄
ユッシ・ビョルリンク/きみはわが心の全て
レオンティン・プライス/サマータイム
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音:1960年7月 ウィーン(ステレオ)
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