http://www.amazon.co.jp/Andr%C3%A9-Cluytens-Collection-Best-Recordings/dp/B00FQ0VNLE/ref=cm_rdp_product
アンドレ・クリュイタンス(1905〜67年)の1950年代の音源。60年代の録音もあるので旧録・廉価盤(グノー以外はモノラル)にあたるが、その内容は充実している。フランスものでは、この時代の第一人者であり、主要演目を本集でもカヴァーしている。
一方、ドイツものでも定評があり、稀有なバイロイト指揮者、かつ、ベートーヴェン交響曲全集 Beethoven: Les 9 Symphonies にはいまも根強いファンがいる。
フランスの主力オケはもとより、ベルリン・フィル(『田園』)、ウィーン・フィル(R.シュトラウス)を振った佳演も収録。クリュイタンスの気高く調和のとれた演奏スタイルが好きな向きには揃えて損のない選集。
(収録情報)
◆グノー:歌劇『ファウスト』より、ニコライ・ゲッダ(テノール)、ボリス・クリストフ(バス)、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)、他 パリ・オペラ座管弦楽団(1958年)
◆ベルリオーズ:幻想交響曲 フランス国立放送管弦楽団(1955年)、劇的交響曲『ロメオとジュリエット』 Op.17より(ロメオひとり/悲しみ/遠くに聞こえる音楽会と舞踏会の音/キャピュレット家の宴会/愛の情景) パリ・オペラ座管弦楽団(1956年)
→別盤だが、ベルリオーズ:幻想交響曲、他 も参照
◆サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付き』、アンリエット・ピュイグ=ロジェ(オルガン) パリ音楽院管弦楽団(1955年)
◆ビゼー:『アルルの女』第1組曲、第2組曲 フランス国立放送管弦楽団(1953年)
◆フランク:交響的変奏曲、アルド・チッコリーニ(ピアノ)パリ音楽院管弦楽団(1953年)
→別盤だが、Beethoven: Piano Concerto No.4 / Franck: Symphony も参照
◆ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ、古風なメヌエット、海原の小舟 フランス国立放送管弦楽団(1954年、1957年)
◆ドビュッシー/カプレ編曲:おもちゃ箱 フランス国立放送管弦楽団(1954年)
――――――――
◆モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、クララ・ハスキル(ピアノ)フランス国立放送管弦楽団(1955年)
◆ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』 ベルリン・フィル(1955年)
◆ワーグナー:ジークフリート牧歌、『ジークフリート』〜森のささやき、『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインの旅、『神々の黄昏』〜ジークフリートの葬送行進曲 パリ・オペラ座管弦楽団(1958年)
◆R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』、『火の危機』〜愛の場面 ウィーン・フィル(1958年)
◆ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番、第2番 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(ピアノ)、フランス国立放送管弦楽団(1958年)
◆ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、エミール・ギレリス(ピアノ)パリ音楽院管弦楽団(1955年)
→Icon: Emil Gilels, 25th Anniversary of Death も参照
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%B9%BB%E6%83%B3%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E3%80%8C%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%81%AE%E8%AC%9D%E8%82%89%E7%A5%AD%E3%80%8D-%E5%BA%8F%E6%9B%B2%E3%80%8C%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E3%80%8D-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC/dp/B00JGIYHQ0/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1430762275&sr=1-4&keywords=%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9+%E5%B9%BB%E6%83%B3%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2
1958年11月の古い音源ながら、いまだにその価値がいささかも減じない名演。第2、3楽章のメロディの美しさには思わず絶句するが、音楽が一瞬たりとも淀むことなく透明感をもって清々と流れていく快感がたまらない。また、管弦楽の各パートのバランスが絶妙で、(第4楽章の冒頭のティンパニーなど一部を除き)特定の楽器が過度に自己を主張することがなく、全体の「音束」が均一に整序されている。
多くの「幻想」の名盤があるが、腺病質的な部分が抑制され仄かな明るい基調に支配されていること、純音楽的に磨かれた美しさこそが本盤の最大の特色だろう。一方、リズムは可変的に刻まれ弛みがないようにきっちりとコントロールされており、「こけおどし」的大音量などはなくとも内燃的な迫力は十分。知的で抜群のセンスのよさでは他の追随をいまも許していない。
(過去の記事)
Thursday, March 08, 2012
クリュイタンス
アンセルメに続いてクリュイタンス(André Cluytens, 1905年3月26日 - 1967年6月3日)。ベルギーのアントウェルペン出身でフランスものでは第一級の録音を残した名指揮者。
HMV レビュー
EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
クリュイタンス/ラヴェル:管弦楽曲集第1集
フランス音楽を知り尽くした巨匠による気品に満ちた世界です。ラヴェルといえばクリュイタンスと言われるほど、40年以上の歳月を経た現在でもナンバー・ワンにランクされる名演です。しなやかで繊細なニュアンス、精妙で瑞々しい感性に満ちた響きは、いつ聴いても時代を超越した官能の世界を呈示してくれます。
アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)
【収録情報】
・ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』全曲
ルネ・デュクロ合唱団
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音時期:1962年
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO
HMV レビュー
EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
クリュイタンス/ラヴェル:管弦楽曲集第2集
クリュイタンスはオーケストレーションの粋を尽くしたラヴェルの音楽を、抑制の利いた中にも、艶やかな明るさを湛えた精妙極まりない演奏で描き上げています。その洗練され、気品に満ちた世界は他に類をみせません。フランス音楽の持つ香気と色彩感、それを最も美しく伝えてくれる永遠の名盤です。
アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)
【収録情報】
ラヴェル:
・ボレロ
・スペイン狂詩曲
・ラ・ヴァルス
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音時期:1961年
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO
HMV レビュー
EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
クリュイタンス/ラヴェル:管弦楽曲集第3集
ラヴェルの特徴のひとつ、精妙に描かれるそのオーケストレーションを巧みに再生した名演です。ラヴェル自作の曲をオーケストラ用に編曲した2曲のカップリングですが、ここでもクリュイタンスはラヴェルの申し子のように作品の内奥を十分に理解し、限りない美しさと精緻な色彩感を存分に再現しています。
アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)
【収録情報】
ラヴェル:
・バレエ音楽『マ・メール・ロワ』全曲
・高雅にして感傷的なワルツ
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音時期:1962年
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO
HMV レビュー
EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
クリュイタンス/ラヴェル:管弦楽曲集第4集
オーケストレーションの粋を尽くした、筆舌に尽くしがたい美しさを持つラヴェルの音楽を、抑制を利かせながらも彩り豊かに、かつ明るさを湛えながら、精妙極まりない演奏で描き上げる、クリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団。その洗練され、気品に満ちあふれた世界は他に類を見ません。巨匠の真髄に触れてください。
アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)
【収録情報】
ラヴェル:
・組曲『クープランの墓』
・古風なメヌエット
・道化師の朝の歌
・海原の小舟
・亡き王女のためのパヴァーヌ
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音時期:1962年
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO
HMV レビュー
EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
クリュイタンス/ビゼー:『カルメン』組曲、『アルルの女』組曲
やや遅めのテンポで丹念に仕上げながら、『アルルの女』の舞台となったのどかなプロヴァンスの雰囲気を色濃く表現しています。これはクリュイタンスならではの表現世界。永遠に光を失うことのない、歴史的な名演奏です。南欧の香り豊かなビゼーならではの色彩感を格調高く引き出しています。また活躍する各演奏者の名技も見逃せません。
アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)
【収録情報】
ビゼー:
・『アルルの女』第1組曲
・『アルルの女』第2組曲
・『カルメン』組曲
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音時期:1964年
録音場所:パリ、サル・ワグラム
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO
HMV レビュー
初出、クリュイタンス&ケルン放響/幻想交響曲
アンドレ・クリュイタンスがケルン放送交響楽団を指揮した『幻想交響曲』という、注目の初出音源が登場。この指揮者は同曲を2度スタジオ録音しているほか、パリ音楽院管との東京ライヴもありましたが、今回はドイツのオケとの共演という点でも興味深いものです。音質も良好であるとの情報が入っております。
カップリングは、ストコフスキー指揮の『ローマの謝肉祭』で、これもストコの珍しいドイツでのライヴです。
ベルリオーズ:
・幻想交響曲 op.14
ケルン放送交響楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1955年11月7日
・序曲『ローマの謝肉祭』
北ドイツ放送交響楽団
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
録音:1952年7月7日、ハンブルク
HMV レビュー
EMIクラシックス・ベスト100・プレミアム
クリュイタンス/ベルリオーズ:幻想交響曲、他
ベルリオーズの音楽の真の美しさを語る名匠クリュイタンスの至芸!
EMIクラシックス・ベスト100・プレミアム HQCDで登場!
幻想交響曲の名演のひとつであり、クリュイタンスの代表的録音のひとつでもある名高いディスクです。鋭敏なリズム感と色彩感覚が見事に一体となり、豊かな響きを作り出しています。あくまでも高雅な雰囲気をたたえつつ、熱いほとばしりにも富んだ、絶妙なバランスをもった演奏です。(EMI)
【収録情報】
ベルリオーズ:
・幻想交響曲 作品14
・『ローマの謝肉祭』序曲 作品9
・『海賊』序曲 作品21
フィルハーモニア管弦楽団(交響曲)
フランス国立放送局管弦楽団(序曲)
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
1958年録音(ステレオ)
HMV レビュー
クリュイタンス/ベルリオーズ:幻想交響曲(1964年東京ライヴ)
SACD非圧縮シングルレイヤー 限定生産品
スタジオ録音からは考えられない大変な爆発ぶりが有名な
クリュイタンスの『幻想交響曲』、パリ音楽院最期の閃光
【収録情報】
・ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
・ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』より「古い城」
・ビゼー:『アルルの女』より「ファランドール」
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音時期:1964年5月10日
録音場所:東京文化会館
録音方式:ステレオ(ライヴ)
0 件のコメント:
コメントを投稿