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フランス人にして、聖地バイロイトでワーグナーのドラマティック・ソプラノとしての名を馳せたクレスパン。それにとどまらず、以下の膨大なレパートリーに驚かされるBOXセットである。
イタリアオペラでも魅力的な演技でならし、お家芸のフランスものではプリマドンナとしての存在感を示した。さらに、シューマンやヴォルフの歌曲にも挑戦するなど、長きにわたって欧州で幅広い活動を行った多彩な成果を改めて味わうことができる。
音域が実にひろく、見事な声量に恵まれている。基本トーンが明るく、陰影表現はやや平板になりがちだが、それに余りある声の“艶と輝き”はいま聴いても十分魅惑的だろう。
<収録情報>
【ワーグナー】
・『タンホイザー』より「崇高な殿堂よ」、「エリーザベトの祈り」<1>
・『ローエングリン』より「独りぼっちの、暗い日々に」、「風よ…あなたがたには」<3>
・『ワルキューレ』より「武器のありかをお教えしましょう」<3>
・『パルジファル』より「幼子のあなたが」<3>
・ヴェーゼンドンク歌曲集(全5曲)<3>
【ベルリオーズ】
・歌劇『ファウストの劫罰』より「燃える恋の思いに」<1>
・歌曲集『夏の夜』<6>
・歌劇『トロイアの人々』より「Les Grecs ont disparu」、「Nous avons vu finir」、「Je vais mourir」<12>
【ヴェルディ】
・歌劇『トロヴァトーレ』より「私の心配?…恋の薔薇色の翼に乗って」<1>、「静かな夜」<5>
・歌劇『仮面舞踏会』より「死にましょう、でもその前に」<5>、「ここは恐ろしい場所」<7>
・歌劇『ドン・カルロ』より「呪わしき美貌」、「この世の空しさを知る方よ」<7>
・歌劇『オテロ』より「アヴェ・マリア」<1><5>
・歌劇『マクベス』より「血の痕がまだここにある」<7>
・歌劇『アイーダ』より「勝ちて帰れ」<7>
【プッチーニ】
・歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」<5>
・歌劇『トスカ』より「Tu t'enfermes」、「Tosca! Cachons-nous d'elle !」、「Victoire!
Victoire! Luis enfin, jour vengeur」、「歌に生き、愛に生き」、「Franchise
a Floria Tosca」(フランス語歌唱)<15>
【グノー】
・歌劇『サッフォー』より「わが不滅の竪琴よ」<2>
・歌劇『シバの女王』より「闇夜の中で」<4>
・歌劇『サッフォー』より「「わが不滅の竪琴よ」<4>
・歌劇『ファウスト』より「昔トゥーレにひとりの王さまがおりました」<4>
【マスネ】
・オラトリオ『マグダラのマリア』より「おお、我が姉妹たちよ」<4>
・歌劇『ウェルテル』より「ウェルテル!この胸の内を誰が言えましょう」<4>
・歌劇『エロディアード』より「Ah ! Salome ! Dans ce
palais」、「Il est doux, il est bon」、「Calmez donc vos fureurs」、「Je souffre」<12>
【オッフェンバック】
・喜歌劇『パリの生活』より「Vous souvient-il, ma belle」、「C’est ici l'endroit redoute des meres」<14>
・歌劇『ラ・ペリコール』より「恋する人よ」、「ああ!何てすてきな夕飯に」、「あんたはハンサムではないけど」<16>
【その他】
・ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』より「暗い森」<1>
・グルック:歌劇『アルチェステ』より「よみじの神々よ」<2>
・レイエ:歌劇『シギュール』より「その日のすばらしさ」<4>
・アレヴィ:歌劇『ユダヤの女』より「あの人が来る」<4>
・ポンキエッリ:歌劇『ジョコンダ』より「自殺!」<5>
・マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「ママも知るとおり」<5>
・ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』より「あの夜、海の底に」<5>
・ラヴェル:歌曲集『シェエラザード』<6>
・プーランク:歌劇『カルメル会修道女の対話』より「Mes cheres filles」、「Mes filles, voila que s'acheve」<13>
・ビゼー:歌劇『カルメン』より「恋は野の鳥」、「セビリアの城壁の近くに」、「ジプシーの歌」<16>
・クロード・ボリング:『Dites-le avec des fleurs』、クロード・ボリング・オーケストラ(1974年S)
・Eudor Rancurel: La Tantina de Burgos
・Georges Lifermann: Hector
【歌曲集】
・シューマン:リーダークライス Op.39(全12曲)<8>、『女王メアリー・スチュアートの詩』 Op.135(全5曲)<11>
・フォーレ:『夕暮れ』 Op.83-2、『秘めごと』 Op.23-3、『川のほとりで』 Op.8-1、『夢のあとで』 Op.7-1、『月の光』 Op.46-2<8>
・カントルーブ:『紡ぎ女』、『カッコウ』<8>
・ルーセル:『危機に瀕した心』 Op.50-2<8>
・ソーゲ:『クレオールの子守唄』<8>
・デュパルク:『旅へのいざない』、『遺書』<9>、『悲しき歌』、『ロズモンドの館』、『エレジー』、『フィディレ』<9>
・ヴォルフ:『明け方に』、『庭師』、『捨てられた少女』、『私はペンナにいい人がいる』、『アナクレオンの墓』、『秘めた愛』<11>
・ドビュッシー:『ビリティスの3つの歌』(全3曲)<11>
・プーランク:『オルクニーズの唄』、『ホテル』、『小さな水差し』、『ハートのクィーン』、『祭りに出かける若者たちは』、『ルイ・アラゴンの2つの詩』(全2曲)<11>
演奏(Sはステレオ、Mはモノラル)
<1> オットー・アッカーマン/パリ・オペラ座管(1958年M)
<2> ジャン・ラフォルジュ&交響楽団(1958年M)
<3>プレートル/フランス国立放送管(1958年S)
<4>ジェジュ・エチェヴェリー&交響楽団(1961年S)
<5>エドワード・ダウンズ/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管(1963年S)
<6>アンセルメ/スイス・ロマンド管(1963年S)
<7>プレートル/パリ音楽院管(1965年S)
<8>ジョン・ウストマン(P)1966年S
<9>ジャニーヌ・レイス(P)1972年S
<10>ウストマン(P)1967年S
<11>ウストマン(P)1967年S
<12>プレートル/パリ・オペラ座管(1965、1963年S)
<13>ピエール・デルヴォー/パリ・オペラ座管(1958年M)
<14>ミシェル・プラッソン/トゥールーズ・キャピトール管(1976年S)
<15>プレートル/パリ・オペラ座管(1960年S)
<16>アラン・ロンバール/ストラスブール・フィル(1974、1976年S)
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