日曜日, 2月 10, 2019

ブルックナー シュターツカペレ・ドレスデンの響き

EUGEN JOCHUM/ THE LEGENDARY EARLY RECORDINGS
ヨッフム ブルックナー Jochum Bruckner
https://shokkou3.blogspot.com/2019/01/blog-post.html

ブルックナー:交響曲選集
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ブロムシュテットのブルックナー
https://shokkou3.blogspot.com/2013/06/blog-post_16.html

ヨッフム、シノーポリ、ブロムシュテットの3人の全集、選集があり、これでほとんどがカヴァーできる。かつ、それぞれが、好みの違いはあるだろうが名演である。

それ以外を少し見てみたい。最近ではティーレマンやファビオ・ルイージらがいるが、上記にくらべるとどうも「凡長」か軽く思えてならない。

Bruckner:Symphony No.6 In A Maj
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 若き頃ハイティンクの指導者はブルックナーの泰斗、ヨッフムであったが、師も名演を紡いだシュターツカペレ・ドレスデンとの組み合わせ。こと6番に関しては、1935年ドレスデンで原典版での初演が行われており、ご当地ならではの強き伝統とプライドもあろう。ヨッフムの遺訓を受継ぎながら、その実、ハイティンクらしい豊かな感受性と変化する表情を備えた堂々とした演奏と思う。

 第1楽章はライヴゆえオケとの噛み合いが微妙にずれて金管楽器に不安定なところもあるが、聴かせどころの第2楽章のアダージョは丁寧に歌いこんでとても美しく、第3楽章からは上昇気流に乗ったような高揚感があり、終楽章ではテンポもより自在で感情表出の造詣も深く、終結部のコーダの盛り上がりも十分。

<収録情報>
■ブルックナー:交響曲第6番イ長調(ハース版)
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ベルナルト・ハイティンク(指揮)

 録音時期:2003年11月3日(ライヴ)
 録音場所:ドレスデン、ゼンパーオーパー


Bruckner:Symphony No. 8/Mozart: Simphony No.38 8
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George Szell: Beethoven/Bruckner


Symphonies No. 4 & 5
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ベームのブルックナーはウィーン・フィルとのコンビで、正規録音として3,4,7,8番、ライヴでもバイエルン放送響盤、ベルリン・フィル盤なども聴くことができる。以下はいずれも1936年、37年の録音。当時、ベームは40才台なりたての頃、ドレスデン(ザクセン)国立歌劇場の総監督であり本盤はその時代の成果のひとつ。録音の古さは致し方なくはじめの印象は蚊のなくようなレベル。しかし、演奏そのものに集中するとなかなか味のある佳演であることがわかる。

4番については、1973年11月収録のウィーン・フィル盤 Symphony 4 と同じくテンポの安定した荘厳な装いと良く制御されたオーケストラの緊張感ある臨場を看取できる。
5番について、後年の演奏や他番にくらべると、第2、3楽章などでテンポをやや可変的にとり、厳しいオーケストラ統制を緩めていると感じる部分もあるが、基本はかわらず全体構成はいかにもべームらしく堅固。かつ弦と管のバランスがよく強奏でも乱れはない。終楽章も充実しており、1970年代前後のライヴ盤があれば是非良い録音で聴いてみたいと思うだろう。
両番とも演奏は立派だが、録音の古さからブルックナー&ベーム・ファン向けの歴史的音源。

➡ Early Years (19CD) も参照

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