3つのメジャーオケを制覇して、バイエルン放送響とは全集まで録音をしているのですから、その成果は綽綽たるものがあるはずなのですが、小生は何度、聴いてもその演奏に心動かされません。1回性のライヴで聴くのであれば大向うを唸らせる“凄奏”かも知れません。技巧にすぐれ、飽きさせずに最後までもっていくという意味では一流の腕はたしかにあるのでしょうが、ブルックナー音楽の底知れぬリビドーといったものが感じられず、解釈に深みがありません。
【参考1】 ロリン・マゼール/ベルリン・フィル
交響曲第7番 (ノヴァーク/ブルックナー協会版)1988年2月24&25日
交響曲第8番 (1890年ノヴァーク版) 1989年6月4&7日
【参考2】ロリン・マゼール/バイエルン放送交響楽団
交響曲全集
1. 交響曲 第0番
2. 交響曲 第1番(リンツ版)
3. 交響曲 第2番(第2稿)
4. 交響曲 第3番(第3稿)
5. 交響曲 第4番(第2稿)
6. 交響曲 第5番
7. 交響曲 第6番(原典版)
8. 交響曲 第7番
9. 交響曲 第8番
10. 交響曲 第9番
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