月曜日, 7月 18, 2011

きょうはカラヤン!

Symphony Edition
http://www.amazon.co.jp/Symphony-Herbert-von-Karajan/dp/B001DCQIAU/ref=cm_cr-mr-title

◆うち、ブルックナーの全集について

http://www.amazon.co.jp/Symphonies-1-9-Bruckner/dp/B001DCQI8W/ref=cm_cr-mr-title

Legendary Decca Recordings
http://www.amazon.co.jp/Legendary-Decca-Recordings-Herbert-Karajan/dp/B00114LF4E/ref=cm_cr-mr-title

◆うち、モーツアルトについて

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC40%E7%95%AA-%E7%AC%AC41%E7%95%AA%E3%80%8C%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%94%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%80%8D-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3/dp/B00005HW1E/ref=cm_cr-mr-title

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3-%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3/dp/B00172RMOM/ref=cm_cr-mr-title

◆ほかのコンチェルトについて

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA-%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%86%E3%83%AB-%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%83%A3%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95/dp/B000TLYE34/ref=cm_cr-mr-title

Complete Emi Recordings 1946-84 Vol 1: Orchestral

Complete Emi Recordings 1946-84 Vol 1: Orchestral
 [Box set, CD, Import, from US]
 http://www.amazon.co.jp/Complete-Emi-Recordings-1946-84-Vol/dp/B000ZBPQEO/ref=sr_1_9?s=music&ie=UTF8&qid=1312622886&sr=1-9



最近、発売されたBox setです。今日現在のアマゾンの価格では1枚当たり約135円(全88枚)で一見お買い得ですが、5つの理由で今回は購入しません。

1.    主要作曲家の同一曲が何度も取り上げられており、広く曲をカヴァー(ネット・ベース)したいなら不向き

2.    カラヤンの最新録音はカヴァーされておらず、良い録音で聴きたい向きには留意が必要

3.   オペラ間奏曲集、序曲集などカラヤン得意の演目も多いが、初期から一貫した解釈ゆえ、これらを数種類、カラヤンで収集する意味に乏しい

4.   ソリストは下記リストに記載していないが、三重協奏曲(1969年)などを除き、決定盤が少ない(後期はソリストの個性が全般に乏しい)

5.   全く個人的な理由だが、すでに多くを所有しており、かつ他の格安セットでの分割入手のほうが経済的


【収録情報】

CDナンバーあとの括弧内:mはモノラル、Sはステレオ(一部擬似を含む)を示す
  Vはウイーン・フィル、Pはフィルハーモニー管弦楽団、Bはベルリン・フィル
 
<ウイーン・フィル>

CD12 (m)
J.シュトラウスなどワルツ・ポルカ集(194649年)V
CD3 (m)
ブラームス:交響曲第2番(1949年)他 V
CD4 (m)
ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』(1948年)、第8番(1946年)他V
CD5 (m)
モーツァルト:交響曲第33番、シューベルト:交響曲第9番(1946年)V
CD6 (m)
同:交響曲第39番(1949年)他V
CD7 (m)
チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』(1948,49年)他V
CD8 (m)
ベートーヴェン:交響曲第9 『合唱』(1947年)V
CD9 (s)
ヴィヴァルディ:『四季』(1984年)V
 
<フィルハーモニー管弦楽団>

CD10 (m)
ルーセル:交響曲第4番(1949年)、バラキレフ:交響曲第1番(1949年)P
CD11 (m)
ベートーヴェン:交響曲第1 1953年)、第3 『英雄』(1952年)P
CD12 (m)
同:交響曲第2 1953年)、第7 1951年)P
CD13 (m)
同:交響曲第4 1953年)、第5 『運命』(1954年)他P
CD14 (m/s)
同:交響曲第6番『田園』(1953年)、第8番(1955年)他P
CD15 (m)
同:交響曲第9番『合唱』(1955年)P
CD16 (s)
ビゼー:『カルメン』組曲(1958年)他P
CD17 (m)
ブラームス:交響曲第1番(1952年)他P
CD18 (m)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番『皇帝』(1951年)P
CD19 (m/s)
ベルリオーズ:幻想交響曲(1954年)他P
CD20 (s)
ブラームス:交響曲第2番、シューベルト:交響曲第8番(1955年)P
CD21 (s)
同:交響曲第4 1955年)他P
CD22 (m)
ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズ、ストラヴィンスキー1952年)P
CD23 (m)
ドビュッシー、ラヴェル集(1953年)他P
CD24 (m)
バルトーク:管弦楽のための協奏曲(1952,53年)他P
CD25 (m)
ライマー:ピアノ協奏曲、左手のためのピアノ協奏曲(1954年)他P
CD26 (m)
モーツァルト:ホルン協奏曲第1番~第4番(1953年)P
CD27 (m)
L.モーツァルト:おもちゃの交響曲(1957年)、J.シュトラウスⅡ世集他P
CD28 (m)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番(1951年)、24番(1953年)P
CD29 (m)
同:協奏交響曲(1953年)、クラリネット協奏曲 1955年)P
CD30 (m)
同:交響曲第35番『ハフナー』、第39 195255年)他P
CD31 (s)
 ムソルグスキー/ラヴェル編:『展覧会の絵』(1955,56年)他P
CD32 (s)
オッフェンバック:パリの喜び(1958年)他P
CD33 (s)
ロッシーニ:序曲集(1958,60年)P
CD34 (m)
シューマン:ピアノ協奏曲(1948年)ディヌ・リパッティ P 他
CD35 (m)
同:ピアノ協奏曲(1953年)ヴァルター・ギーゼキング P 他
CD36 (s)
シベリウス:交響曲第2 、第5番(1960年)P
CD37 (m)
同:交響曲第4番(1953年)、第5 1952年)他P
CD38 (m)
同:交響曲第6番(1955年)、第7 1955年)他P
CD39 (s)
オーケストラ小品集(1958,59,60年)P
CD40 (m)
R.シュトラウス:『ドン・ファン』、『ティル・・・』(1951年)他P
CD41 (m)
チャイコフスキー:交響曲第4 1953年)他P
CD42 (m)
同:交響曲第5 1952,53年)他P
CD43 (m/s)
同:交響曲第6番『悲愴』(1955,56年)他P
CD44 (s)
同:『白鳥の湖』組曲、『眠りの森の美女』組曲(1959年)他P
CD45 (s)
同:序曲『1812年』(1958年)他P
CD46 (m)
コダーイ:『ハーリ・ヤーノシュ』間奏曲(1954年)他P
 
<ベルリン・フィル他>

CD47 (s)
バルトーク:管弦楽のための協奏曲、弦チェレ(1974年)B
CD48 (s)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、第2番(1977年)B
CD49 (s)
同:ピアノ協奏曲第3 1976,77年)、第5番『皇帝』(1974年)B
CD50 (s)
同:ピアノ協奏曲第4 1974年)、三重協奏曲(1969年)B
CD51 (s)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(1958年)他B
CD5253 (s)
ブルックナー:交響曲第8番(1957年)他B
CD54 (s)
同:交響曲第4番『ロマンティック』(1970年)B
CD55 (s)
:交響曲第7番(1970,71年)B
CD56 (s)
ビュッシー:交響詩『海』(1977年)他B
CD57 (s)
ドヴォルザーク:交響曲第8 1979年)、第9番(1977年)B
CD58 (s)
同:交響曲第9 『新世界より』(1957年)他B
CD59 (s)
フランク:交響曲(1969年)パリ管弦楽団、交響的変奏曲(1972年)B
CD60 (s)
ハイドン:交響曲第83番『めんどり』、第101番『時計』(1971年)、第104番『ロンドン』(1975年)B
CD61 (s)
マスネ:タイスの瞑想曲(録音:1980,81年)他B
CD62 (s)
モーツァルト:交響曲第29番(1960年)、第35 『ハフナー』、第36番『リンツ』(1970年)B
CD63 (s)
同:交響曲第38 『プラハ』、第39番&リハーサル風景 1970年)B
CD64 (s)
同:交響曲第40番、第41番『ジュピター』&リハーサル風景(1970年)B
CD65 (s)
同:協奏交響曲 1971年)、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(1976年)B
CD66 (s)
同:クラリネット協奏曲、オーボエ協奏曲 1971年)B
CD67 (s)
同:フルートとハープのための協奏曲、フルート協奏曲第1番、ファゴット協奏曲 (録音:1971年)B
CD68 (s)
:セレナード第13 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(1959年)他B
CD69 (s)
ラヴェル:スペイン狂詩曲、クープランの墓(1971年)パリ管弦楽団 他
CD70 (s)
シューベルト:交響曲第1番、第2 D.125197778年)他B
CD71 (s)
同:交響曲第3番、第4 (録音:197778年)他B
CD72 (s)
同:交響曲第5番、第6 D.589197778年)他B
CD73 (s)
:交響曲第8 『未完成』(1975年)、交響曲第9 1977年)B
CD74 (s)
シベリウス:交響曲第1番(1981年)、第6番(1980年)B
CD75 (s)
同:交響曲第2番(1980年)B
CD76 (s)
同:交響曲第4番、第5番(1976年)B
CD77 (s)
同:『エン・サガ』(1976年)他B
CD78 (s)
J.シュトラウス集他B
CD79 (s)
同:交響詩『ドン・キホーテ』(1975年)、ワーグナー集(1974年)B
CD80 (s)
同:交響詩『英雄の生涯』、ワーグナー序曲他(1974年)B
CD81 (s)
同:交響詩『家庭交響曲』 1973年)、ワーグナー前奏曲他(1974年)B
CD82 (s)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1 1970年)パリ管弦楽団 他B
CD83 (s)
同:交響曲第4 1960年)B
CD84 (s)
同:交響曲第4 、第5番~第12楽章(1971年)B
CD85 (s)
同:交響曲第5 ~第34楽章、第6番(1971年)B
CD86 (s)
テレマン:トランペット協奏曲、フンメル:同左(1974年)他B
CD87 (s/m)
ワーグナー序曲、前奏曲等(19571960年)B
CD88(ボーナス盤)
1. Headline Preview: Strauss Ein Heldenleben 
2. Introduction and Karajan's Early Years (from his conducting debut in 1929 up to his first EMI Recordings in Vienna in 1946) 
3. German Requiem - Selig sind die da Leid tragen 
4. Bartok Music for Strings, Percussion and Celeste. Rehearsal of Bartok Music for Strings, Percussion and Celeste. Beethoven Symphony No.7. Respighi Pines of Rome - Pines by a Catacomb 
5. Beethoven Symphony No.3, Debussy La Mer, Waldteuefel Les Patineurs 
6. Symphony No.4 
7. Symphony No. 7 in E 
8. Don Carlo - Act 2 Scene 2 - Sire! Egli e tempo ch'io viva! 
9. Aida - Act 3 - O patria mia, Otello - Act 1 - Una vela! Una vela! 
10. Debussy - Pelleas et Melisande - Act 1 Scene 1 - Prelude, and Je ne pourrai plus sortir de cette foret, and Act 2 Scene 2 - Il est vrai que ce chateau est tres vieux et tres sombre 
11. Commentary from Yevgeni Kissin and conclusion 
12. Manon Lescaut - Intermezzo 


http://www.hmv.co.jp/product/detail/1249137


(参考)

ぼくが持っている、そしてよく聴くカラヤンの廉価盤です。1枚113円ですがこれで十分。

HMV レビュー】

ヘルベルト・フォン・カラヤン名演集(10CD)

【収録情報】

CD-1:

モーツァルト;

・交響曲第35番二長調 K.385『ハフナー』

 RAIトリノ管弦楽団  録音:194210
 

・交響曲第40番ト短調 K.550

 RAIトリノ管弦楽団  録音:194210

・セレナード第13番ト長調 K.525『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  録音:194610

⇒清新溌剌、なかなか良い演奏です。

CD-2:

・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団  録音:19439
 

・フランク:交響的変奏曲 嬰ヘ短調  ヴァルター・ギーゼキング(p

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:19516

CD-3:

ベートーヴェン:・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』

 フィルハーモニア管弦楽団  録音:195211

・『レオノーレ』序曲第3 op.72a

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1943

CD-4:

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:195211

⇒より初期の演奏。カラヤン(4)を参照
 http://freizeit-jiyuu.blogspot.com/2006_08_01_archive.html
 
・交響曲第8番ヘ長調 op.93

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:194611

CD-5:

・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S

 エリーザベト・ヘンゲン(Ms

 ユリウス・パツァーク(T

 ハンス・ホッター(Bs

 ウィーン楽友協会合唱団

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 録音:194711,12


CD-6:

ベートーヴェン:

・ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58

・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』

 ヴァルター・ギーゼキング(p

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:19516

CD-7:

・ヴェルディ:レクイエム[前半]

 ヒルデ・ザデク(S

 マルガレーテ・クローゼ(C

 ヘルゲ・ロスヴァンゲ(T

 ボリス・クリストフ(B

 ウィーン楽友協会合唱団

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 録音:1949814日、ザルツブルク[ライヴ]

CD-8:

・ヴェルディ:レクイエム[後半]

⇒これも佳演。実に巧い。 
http://shokkou3.blogspot.com/2007/08/blog-post_3468.html

R.シュトラウス:

・『ばらの騎士』~“Herr Gott im Himmel

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S

 イルムガルト・ゼーフリート(Ms

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:194712
 

・『サロメ』~7枚のヴェールの踊り

 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:19439

CD-9:

・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16

 ヴァルター・ギーゼキング(p

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:19516

シベリウス:

・交響詩『フィンランディア』 op.26

・交響曲第5番変ホ長調 op.82

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:19527

CD-10:

・ストラヴィンスキー:『かるた遊び』

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:19525
 

・バルトーク:管弦楽のための協奏曲

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:19536

ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

木曜日, 7月 14, 2011

グールド

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

多くの作品がグールド28才、1960年の録音。しかし、深く思索的なピアニズムは「弾き手」の年令を全く意識させない。クリアすぎるほどに研ぎ澄まされた<音>の連続、その一方、グールドのいつもの唸り声も背後で微かに響く。  

だが、「聴き手」の神経は、そこには止まらずブラームス還暦ちかくの深さをたたえた憂愁の<音楽>に自然に行きつく。そして、どうして倍以上も違う作曲家の心情を、20代の若者の「弾き手」がかくも豊かに表現できるのだろうとの驚きが次にくるだろう。

しかも、半世紀前に録音されたいわば「歴史的」な音源のはずなのに、この稀有な演奏は今日ここで奏でられているかの如く生々しくも「現代的」に響く。グールドは健康上の理由で常備薬を手放せなかったと言われるが、この音楽は逆に、グールドから「聴き手」の心に直接投与される最良の音楽サプリメントである。

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B001FOSK3O/ref=cm_cr_dp_synop?ie=UTF8&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending#R2HU1SEA5T70WL

(参考)
とてつもない天才ピアニスト。「とてつもない」とは? ――その演奏を聴けば、その意味は誰にも一目瞭然。リズム/テンポ/アクセント……どれもが強烈で躍動感に満ち、痛快とさえ感じられる。「ジャズ風」などと評されることもあるが、もっとも彼にはそういった意識はない。奇抜な新しい演奏を目指したのではなく、作品や作曲家を愛するがゆえの解釈なのである。それは、彼の全生命や限りない愛情が、一つ一つの音に込められているのを聴けば、納得がいくだろう。
1932 年トロントに生まれ。14歳でトロント交響楽団と共演し、デビュー。55年に、当時誰も取り上げることのなかったバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を弾いてアメリカ・デビューを果たし、57年にはカラヤン/ベルリン・フィルとの共演でヨーロッパ・デビューを飾る。しかし、64年からは一切のコンサート活動を停止、レコーディングに専念することとなった。レパートリーは幅広いが、バッハ演奏はとりわけ高い評価をされており、バッハといえばグールドを思い浮かべる人も多い。また作曲家としても、いくつか作品を残している。
夏でも冬並みの支度をして外出したりビタミン剤を常用したりと、健康には異常なほど気を配っていたが、82年、50歳で急逝した。
演奏をしながら歌い、体を揺すり(しかも曲に合っているとは限らない)、椅子の高さを極端に下げ、背を丸め、今にも壊れそうな愛用のピアノからは驚くほどデリケートな音色……。この独特の世界に魅せられる人は、後を絶たない。
このバイオグラフィーはアーティスト本人またはその代理人から提供されています
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)

内田光子

Piano Concertos

内田光子さんが2011214日、第53回グラミー賞を受賞した。最優秀インストゥルメンタル・ソリスト・パーフォーマンス(オーケストラとの共演)賞で、受賞作はモーツァルトのピアノ協奏曲2324番(クリ-ブランド管弦楽団)である。その内田モーツァルト・コレクションを集中的、体系的に廉価盤で聴けるのが本アルバムで、下記の全22曲を収録。198510月~19902月にかけての録音で、バックはテイト指揮イギリス室内管弦楽団。テイトとは音楽的感性が本当にあうのだろう。アクのない聴きやすい演奏で、楷書のようなきちっとした内田さんの芸風が見事に伝わってくる。

【収録曲】
<1>ピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175、<2>第6番変ロ長調 K.238、<3>第7番ハ長調 K.246『リュッツォウ』、<4>第9番変ホ長調 K.271『ジュノム』、<5>第11番ヘ長調 K.413、<6>第12番イ長調 K.414、<7>第13番ハ長調 K.415、<8>第14番変ホ長調 K.449、<9>第15番変ロ長調 K.450、<10>第16番ニ長調 K.451、<11>第17番ト長調 K.453、<12>第18番変ロ長調 K.456、<13>第19番ヘ長調 K.459、<14>第20番ニ短調 K.466、<15>第21番ハ長調 K.467、<16>第22番変ホ長調 K.482、<17>第23番イ長調 K.488、<18>第24番ハ短調 K.491、<19>第25番ハ長調 K.503、<20>第26番ニ長調 K.537『戴冠式』、<21>第27番変ロ長調 K.595、<22>コンサート・ロンド ニ長調 K.382

http://www.amazon.co.jp/Piano-Concertos-Wolfgang-Amadeus-Mozart/dp/B000DZ6VAK/ref=cm_cr-mr-title

(参考)
世界的ピアニスト、内田光子。彼女を「日本のピアニスト」と呼ぶことには少し抵抗がある。なぜなら彼女は1948年熱海に生まれるが、外交官の父と共に61年からウィーンに移り住み、当地で研鑽を積んでいる。それが彼女を、独自性の主張を重視する「西洋音楽」の演奏家へと育てることとなったからだ。模倣と規則を重視する日本の教育では現在の彼女の演奏はありえなかっただろう。だが、欧米のピアニストとも異なる――。それは彼女の日本的な、精度に対する誠実さと執着心。楽譜の読み込みの深さや正確さは、ほかの日本人ピアニストと共通する。そこにヨーロッパ的な教養と感性が融合し、彼女のスタイルが完成されたのだ。
70年のショパン国際コンクール第2位、75年のリーズ国際コンクール第2位で注目され、国際的に活動。82年にロンドンで行なったモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会が、空前の大成功を収め、国際的評価を獲得し、現在に至る。居を構えるロンドンを中心とした演奏活動や、CDのリリースにより、着実に大家への道を躍進している。
リッスンジャパン提供. Copyright © 1999 - 2009 Listen Japan. All Rights Reserved.
Uchida Plays Schubert (Coll)
http://www.amazon.co.jp/Uchida-Plays-Schubert-Coll-Franz/dp/B000654OUG/ref=ntt_mus_ep_dpi_4

エッシェンバッハ

モーツァルト:キラキラ星の主題による変奏曲 K.265

エッシェンバッハは1969108日、初来日であったと思うが、東京文化会館でモーツァルト(k322k511k333)を中心に聴いた。抒情性と硬質の美の絶妙なバランスが魅力だった。本盤の録音時点はちょうどその前後、196473年でありいまや「古い」ものである。一方、それは逆説的に、「若き」エッシェンバッハのメモリアルであり、当時、その風貌から細く華奢な印象ながら、正統的、端整、新進とは思えぬ深いピア二ズムでファンを捉えた。モーツァルト、シューマンなどが得意の演目であり、ポリーニ、アルゲリッチのショパン、プロコフィエフなどと録音でも差別化していた。いま聴いても、その瑞々しい感性には得難い良さを感じる。周到に用意された連弾の息のあいかたも見事である。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88-%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%82%AD%E3%83%A9%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%B8%BB%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%A4%89%E5%A5%8F%E6%9B%B2-K-265-%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95/dp/B000BR2OE2/ref=sr_1_182?s=music&ie=UTF8&qid=1310653295&sr=1-182

(参考)
メンデルスゾーン : 無言歌集 (1)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3-%E7%84%A1%E8%A8%80%E6%AD%8C%E9%9B%86-1-%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95/dp/B00005FI9O/ref=ntt_mus_ep_dpi_18

メンデルスゾーン : 無言歌集 (2)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3-%E7%84%A1%E8%A8%80%E6%AD%8C%E9%9B%86-2-%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%95/dp/B00005FI9P/ref=ntt_mus_ep_dpi_22

日曜日, 7月 03, 2011

The Berliner Philharmoniker Play Mozart

The Berliner Philharmoniker Play Mozart

 タイトルのとおり、すべてベルリン・フィルによるモーツァルトの選集。録音は1987-1995年と比較的新しく、「ポスト・カラヤン時代」のアバド、ジュリーニ、メータの3人が振っている。後期交響曲では25番以降、主要どころはほぼカヴァーしており、39-41番は、かのレクイエムで名演を紡ぎだし、モーツァルトを得意とするジュリーニの演奏。ベルリン・フィルでは先行するべーム盤、カラヤン盤(1980-82年録音)などもあり、また指揮者の好みもあって<最有力>とは言えないかも知れないが7枚でこの価格である。これからモーツァルトの交響曲をまとめて聴きたい向きにはなんとも贅沢な選択肢のひとつだろう。
<収録内容>
Disc 1:交響曲 第25番 ト短調、第28番 ハ長調、第31番 ニ長調「パリ」
Disc 2:同第29番 イ長調、第39番 変ホ長調、フリーメイソンのための葬送音楽からアダージョ
Disc 3:同第23番 ニ長調、第35番 ニ長調「ハフナー」、第36番 ハ長調「リンツ」、歌劇「フィガロの結婚」序曲
Disc 4:同第40番 ト短調、第41番 ハ長調 ジュピター」*
Disc 5:セレナード 第10番「グラン・パルティータ」**、シンフォニー ニ長調(ポストホルン・セレナードによる)
Disc 6:行進曲 第1番 ニ長調、同第2番 ニ長調、ポストホルン・セレナード K.320、ディヴェルティメント 第11番 ニ長調
Disc 7:協奏交響曲 変ホ長調 K.364、同 変ホ長調 K.297b*

【演奏】アバド指揮/ベルリン・フィル、カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮:交響曲第39番、40、41番、協奏交響曲K.297b)*、ズービン・メータ(指揮:グラン・パルティータ)**
http://www.amazon.co.jp/Berliner-Philharmoniker-Play-Mozart/dp/B0042GNDNY/ref=cm_cr-mr-title

火曜日, 6月 28, 2011

クラシック音楽 聴きはじめ 7 シュワルツコップ

シュワルツコップの魅力
Icon: Elizabeth Schwarzkopf-Radiant Soprano

20世紀を代表する一人の偉大な女性歌手の集大成。その録音時期は30年におよびレパートリーの広さは前人未到。下記は全体のごく一部を記載したにすぎない。現役最後の頃、東京でヴォルフの深いライヴも聴いたが、「シュワルツコップ女史」とでも呼ぶべき風格がある一方、ときに可憐な表情に思わず引き込まれるような表現力豊かな魅力も湛えていた。バッハのカンタータ、モーツァルトからR.シュトラウスまでの歌曲、オペラの主要アリア、軽く艶やかなオペレッタなど内容の質量はこの価格では文句なし。ただし、輸入盤なので仕方はないけれど、32ページ・ブックレットは簡易、あまりに素っ気なく、はじめてのリスナーにはいささか不親切。
<主要内容>
【CD1】バッハ:カンタータ『もろびとよ、歓呼して神を迎えよ』 BWV51(全曲)他/録音:1950年10月、ロンドン(モノラル)他
【CD2】モーツァルト:歌曲集/pギーゼキング、ブレンデル/録音:1955年5月、ロンドン他
【CD3】モーツァルト:オペラアリア集/録音:1946年11月、ウィーン(モノラル)他
【CD4】シューベルト:歌曲集/pムーア/録音:1954年1月他
【CD5】メンデルスゾーン:「歌の翼に」他/pムーア/録音:1956年4月、ロンドン他
【CD6】ヴォルフ:歌曲集/pフルトヴェングラー/録音:1953年8月12日 ザルツブルク(ライヴ、モノラル)他
【CD7】リヒャルト・シュトラウス:歌曲集&オペラ/フィルハーモニア管弦楽団、マタチッチ指揮/録音:1954年10月、ロンドン(モノラル)他
【CD8】リヒャルト・シュトラウス:ばらの騎士』~第1幕、3幕/フィルハーモニア管弦楽団、カラヤン指揮/録音:1956年12月、ロンドン他
【CD9】ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』他/フィルハーモニア管弦楽団、カラヤン指揮/録音:1955年4月、ロンドン(モノラル)他
【CD10】リヒャルト・シュトラウス:『ばらの騎士』第2幕/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、カラヤン指揮/録音:1947年12月、ウィーン(モノラル)他
http://www.amazon.co.jp/Icon-Elizabeth-Schwarzkopf-Radiant-Soprano-Schwarzkopf/dp/B004HF0PAO/ref=cm_pdp_rev_itm_img_1

http://shokkou.blog53.fc2.com/blog-entry-200.html


かつて書いた文章

 シュワルツコップの魅力はドイツリートである。もちろん!しかし、オペラでの存在感も大きい。フルトヴェングラー、クレンペラー、セル、ベーム、カラヤンらは彼女の才能を極めて高く評価していた。オペレッタの洒脱な雰囲気も上質である。つまり、オールラウンドの歌い手である。そして、それは弛まぬ努力によって保たれていたことは有名である。

 引退近くの1970年に来日して、はじめてライヴでヴォルフの歌曲を聴き虜になった。それ以前からのファンだからもう40年近くになる。

 織工のリストマニア(シュワルツコップの項目)を今日久しぶりに更新した。国内での販売(現存盤)が減っていて正直寂しかった。海外ではしっかりと全集や初期の録音も出されているようだ。ライヴは本当に素晴らしかったし、その高潔な人柄も偲ばれる。海外で身近に接した多くのファンがいることは理解できる。むしろ、そうした比較では日本だって結構、根強く聴かれていると評価したほうがいいのかな。

 ヴォルフは好きだが、明るい曲も聴きたくなる。オペレッタの特集が気に入っている。




  

日曜日, 6月 19, 2011

テンシュテット3



テンシュテットのブルックナーの交響曲、以下は以前つくったリストです。
Symphony No.3
Bavarian Radio Symphony Orchestra (19'47/14'38/6'47/11'01) 4 NOV.1976 Munich
Symphony No.4
BPO (20'37/17'03/10'12) 13,15,16 DEC. 1981 Philharmony Hall, Berlin
BSO (20'08/17'29/9'49/21'15) 13 MAR. 1982 Symphony Hall, Boston
LPO (20'57/17'51/9'58/21'50) 11 APR. 1984 Yuport Hall, Tokyo
Symphony No.7
CSO (21'19/22'40/10'03/12'19) 31 MAY & 2 JUN. 1984 Orchestra Hall, Chicago
LPO (19'44/21'21/9'38/11'39) 10 MAY 1984 Rotal Festival Hall, London
Philadelphia Orchestra (21'01/22'55/9'51/11'52) 4 JAN.1985 Academy of Music, Philadelphia
NYP 16 OCT.1986 Avery Fisher Hall, New York
Symphony No.8
BSO (13'59/13'16/24'38/20'07) 20 DEC.1974 Symphony Hall, Boston
NDR (14'46/13'45/26'08/21'11) 24 SEP.1979(?) Misic Hall, Hamburg
BPO (14'43/13'30/25'57/21'37) 21 NOV.1981 Philharmony Hall, Berlin
CSO (14'42/14'43/25'56/21'11) 3 DEC.1981 Orchestra Hall, Chicago
LPO (14'16/14'00/26'06/21'04) 24,25,26 SEP. 1982 Abbey Road Studio, London
Philadelphia Orchestra (15'54/14'42/27'49/22'10) 5 JAN.1989 Academy of Music, Philadelphia
これは以前に、テンシュテットとの出会いについて書いたものです。
テンシュテットのブルックナー交響曲第8番
いまは全くご無沙汰ながら、かってはNHKのFMで海外の音楽祭のエアー・チェックを楽しみにしていた。その最後が198184年頃で九州へ転勤し、当時は東京に比べてライブでのコンサートが聴きにくくなったため、FMに一時回帰していたと思う。いまはライブにも全く出かけないし、FMも聴かない。もっぱらCDか過去に収録したテープをまわしている。
さて、過去カセットにとったテンシュテット/ベルリン・フィルのブルックナーの8番を聴いている(1981年11月21日ベルリンでのライブ)。遅い遅い演奏で、特に第3楽章のアダージョ後半の第2主題を奏するヴァイオリンの引っぱり方などは限界に挑んでいるかのような緩慢さである。しかし、そこに籠められるのはとても深い豊かな響きである。フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、そしてチェリビダッケなどにも共通するが、遅いテンポの持続は、その少しの変化でも微妙な表情づけを可能とする。第4楽章も同様。速くなく(nicht schnell)どころではなく第3楽章の長い延長線が続く。フィナーレもコラール風の句の前後で若干、テンポが上がるが最後までほぼ巡航速度は維持される。フルトヴェングラーのようなアゴーギグにともなうクレッシェンドやディミニュエンドの多用はなく、使われる場合はかなり抑制的に(しかし、それゆえ効果的に)発動される。聴き終わってー深い感動。テンシュテットはやはり凄い。

テンシュテット2



上記は全集ですが、以下はマーラーの第6番について以前、書いたものです。 

マーラー 交響曲第6番

199111月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのデジタル録音。6番について、マーラーは5番までの作品を聴いた理解者しか、その特質はわからないだろうと語ったとのことだが、3楽章まではそれ以前の作品との連続性も強いと感じるながら、第4楽章に入ると、古典的なソナタ形式に対するアンチテーゼの思いが横溢しているようだ。「形式」が崩れゆく有り様は、強い芳香を発する熟れすぎた果物のような感をもつ。ハンマーが破壊の象徴であれば、なおのことその感を倍加する。 

テンシュテットの特質である豊饒な音楽の拡散感がこの4楽章に実にマッチしている。しかし、それが「だれない」のは、音楽へののめり込み、集中力が少しも途切れないからだろう。交響曲という名称が付されながら、その実、「交響」の意味は複雑で多義的で、それは、かっての積木をキチッと組み上げていくような律儀な「形式美」ではなく、雪崩をうって積雪を吹き飛ばすような「崩壊美」に通じるように思う。第3楽章の美しいメロディに浸ったあと、音の雪崩が突然と起こり、それに慄然とする恐懼がここにある。 

テンシュテットには、そうした効果を狙ってタクトをとっているような「作為」がない。テクストを忠実に再現していく過程で、崩壊美は「自然」に現れると確信しているような運行である。こうした盤にはめったにお目にかかれない。稀代の演奏と言うべきだろう。 


マーラーのディスコグラフィーです。

 

最近、マーラーの1番を除く以下の選集がでました。以下は概要です。

テンシュテットの魅力は、 自由度の高さを感じさせる曲づくりのなか、流列のはっきりした音楽が豊かに奏でられる一方、それが時に大きく奔流する爽快感です。この「感じ」は20世紀初頭の巨匠時代を彷彿とさせる一方で、彼の演奏にはお仕着せがましさといったものが全くありません。虚心で素直に聴け、しかも聴衆に対して大きな包容力があります。旧東独出身、テンシュテットの特質は本選集でのいわゆる「ドイツ正統派」演目で如何なく発揮されていると思います。まずは、テンシュテットの歩んできた音楽航路を確認して興味が湧いたら、是非どうぞ!下記CDは既にすべて所有していますが、このプライスでまとめて入手できるなら文句なし、推奨します。 

<収録内容>

CD1:ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』、1991926日、103日(ライヴ)、『プロメテウスの創造物』、序曲『コリオラン』、『エグモント』序曲、1984511-12日、ロンドン・フィル  

CD2:ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』、第8番、1985915,16,19日、1986327日、『フィデリオ』序曲、1984511-12日、ロンドン・フィル

CD3:ブラームス:交響曲第1番、1983921,22日、ドイツ・レクィエム 第1曲、第2曲、ロンドン・フィル

CD4:ブラームス:ドイツ・レクィエム 第3曲~終曲、1984819,20,23-25日、運命の歌、198552日、ロンドン・フィル

CD5:ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』(ハース、1881年版、19811213,15,16日)、ベルリン・フィル

CD6:ブルックナー:交響曲第8番(ノーヴァク、1890年版)、1982924-26日、ロンドン・フィル

CD7:マーラー:交響曲第1番『巨人』、シカゴ交響楽団、1990531-64

CD8:シューマン:交響曲第3番『ライン』、19781017-18日、交響曲第4番、ベルリン・フィル、1980418-20,22

CD9R.シュトラウス:『ツァラトゥストラはかく語りき』、19893月、『ドン・ファン』、19869月、『死と変容』、1982328,29日、ロンドン・フィル

CD10:ワーグナー:『ワルキューレ』~「ワルキューレの騎行」、「ヴォータンの別れと魔の炎の音楽」、『神々の黄昏』~「夜明けとジークフリートのラインの旅」、「ジークフリートの死と葬送行進曲」、『ラインの黄金』~「ワルハラへの神々の入場」、『ジークフリート』~「森のささやき」、1980106,8,9日、ベルリン・フィル

CD11:ワーグナー:『タンホイザー』序曲、『リエンツィ』序曲、『ローエングリン』第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲、19821215日、1983416,17日、ベルリン・フィル

CD12:メンデルスゾーン:交響曲第4番『イタリア』、1980418-20,22日、シューベルト:交響曲第9番『グレート』、1983421-22日、ベルリン・フィル

CD13:ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』(リムスキー=コルサコフ編)、1990510日、コダーイ:組曲『ハーリ・ヤーノシュ』、プロコフィエフ:組曲『キージェ中尉』、ロンドン・フィル、1983922,23,26

CD14:ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番、ロンドン・フィル、1984511-12日、シューマン:4本のホルンのためのコンチェルトシュトゥック 、ベルリン・フィル、19781017-18日、ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』、ベルリン・フィル、1984314,15

以下はブルックナーの第4番について以前書いたものです

クラウス・テンシュテットは東独の指揮者(1926年メルセベルク生まれ)だったので、早くから頭角はあらわしつつも冷戦下「西側」へのデビューが遅れました。しかし、豊穣なボリューム感をもった音楽性には独自の良さがあります。ブルックナーは得意の演目です。 

当初は、フルトヴェングラー、クレンペラーに続く古式ゆかしい指揮者と思っていましたが、聴き込むうちになんとも素晴らしい音づくりは彼独自のものと感じるようになりました。音の流れ方が自然で、解釈に押しつけがましさや「けれんみ」が全くありません。その一方で時に、柔らかく、なんとも豊かな音の奔流が聴衆を大きく包み込みます。そのカタルシスには形容しがたい魅力があります。ブルックナーの4番は、こうしたサウンドイメージにぴったりですし、ベルリンフィルとの相性も良いと思います。数多の名演のある4番ですが、小生は最も好きな演奏の一つです。 

土曜日, 6月 18, 2011

テンシュテット「ツァラトゥストラはかく語りき」、「ドン・ファン」 LPO



以下は、最近、何度も聴いているものです。実に良い演奏です。


1.R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
2.R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20 

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウス・テンシュテット指揮
録音:1)1989-3  2)1989-9  

もうひとつ。以前書いたドボルザークについて付記しておきます。 

テンシュテット ドヴォルザーク第9番  

「新世界」をかけるのはとても久しぶりの気がする。テンシュテットを聴きたくてなににするか暫し考え、手が伸びたのがこのCDだった。198431415日ベルリンでの録音である。カラヤンが帝王としてベルリンに最も君臨していた時代にもかかわらず、テンシュテットは同時期に比較的多くの録音をベルリン・フィルと残している。ライヴェルの存在には人一倍厳しかったと言われるカラヤンがなぜそれを許容したのか、という疑問は残るが、東独出身でおそらくは自分とは全く違うタイプの演奏家であり、覇を競う相手とは考えていなかったのかも知れない。 

 たしかにカラヤン/ベルリン・フィルとは少しく趣きのことなった「新世界」である。ベルリン・フィルはとても伸び伸びと演じているように聞こえる。テンシュテットらしくオケの自由度の幅をとり、全体に鷹揚とした構えながら、要所要所では鋭角的なリズミックさを強調しつつメロディの丹念な彫刻はキチンと行っていく。木訥とした泥臭さをどこか遠くに感じさせながら、ベルリン・フィルのアンサンブルは申し分ない。弦と木管が前面にでて、全体にしなやかな感じをだしている。聴いて飽きのこない佳演だと思う。

以下はテンシュテットについての小生の推薦盤です。 

テンシュテットの名盤
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E5%90%8D%E7%9B%A4/lm/R1BC3KPL6YH0LS

金曜日, 4月 29, 2011

チェリビダッケ ブラームス

<<ブラームス:交響曲全集>>
交響曲 第1番 ハ短調 作品68(1)、1976年10月21日マンハイム
交響曲 第2番 ニ長調 作品73(2)、1975年 4月11日シュトゥットガルト 
交響曲 第3番 ヘ長調 作品90(3)、1976年11月19日シュトゥットガルト
交響曲 第4番 ホ短調 作品98(4)、1974年 3月23日ヴィスバーデン
ボーナスCD:ブラームス/交響曲第4番リハーサル (1974年収録)
シュトゥットガルト放送交響楽団 指揮:セルジュ・チェリビダッケ

 40年以上もクラシック音楽を聴いていると、いったいブラームスのシンフォニーは実演、LP以降の音楽媒体をつうじて何回耳にしたことか。聴くまえからある種の想定はあるのだが、それでも、久しぶりにチェリビダッケの全集を今日、一気に聴いていつになく感動した。
 トグロ渦巻く、粘着質の演奏という想定はそのとおりなのだが、今日は弱音のメロディの彫琢された美しさに嘆息し、またテンポの見事な動かし方に思わず身を乗り出し、1曲がおわるたびに、そのスケールの大きな構えにしばし瞠目するといったことであった。

 最近、下記のミュンシュも聴いて、その男性的な割り切りの良い雄雄しさにも大いに魅力を感じたが、チェリビダッケの底知れぬパッションは練習嫌いのミュンシュとは対極だろう。4番の第1楽章のリハーサルは、そこに臨場しているような緊張感があり、そのテンションの強烈な高さになんとも疲れる。シュトゥットガルト放送交響楽団メンバーはよくぞ付いていっているなあと思う。しかし、たとえばリズムについてのチェリビダッケの熱烈たる指示のあと、まるで熱いエスプレッソをカップに注ぐように、音楽の精気が確実に団員に満ちていくことがわかる。


http://www.amazon.co.jp/Conducts-Brahms-Sym-1-4-Sergiu-Celibidache/dp/B000023Y19/ref=cm_cr-mr-title

月曜日, 4月 25, 2011

ミケランジェリ


 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920~95年)の選集。10枚でこの廉価である。かつてドビュッシー集(CD7)などは1枚で実に高価であったことを思うと隔世の感がある。高校生の頃、チェリビダッケとミケランジェリの協演がFMで流れ、伝説と幻の両巨匠の邂逅ということで大きな話題になったことを思い出す。録音は1941~90年と戦前・戦後の分水嶺をへて半世紀に跨っている。

 その演奏は、ドビュッシー、ショパン、シューマンなどにその特質がよく出ているが、パッショネイトな集中力と一音一音がキラキラと輝くような磨きぬいた独特なピアニズムに特色がある。ルビンシュタイン、フランソワ、ホロビッツ、ケンプなど、いずれも20世紀中後半にはこうした巨匠が犇(ひしめ)き各人、甲乙つけがたい名演を残した。ミケランジェリもまぎれもなくその一角を占める強烈な個性の完全主義者であり、本選集はその歴史的記録である。

<収録内容>
◆CD1:モーツァルト/ピアノ協奏曲第15番(1974年)、ピアノ四重奏曲変ホ長調(1972年)
◆CD2:ショパン/スケルツォ第2番(1985年)、バラード第1番(同左)、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ(同左)、子守歌 変ニ長調(1962年)、ピアノ・ソナタ第2番(1968年)、マズルカop.59-3(1969年)、ワルツ 変ホ長調(遺作) (1962年)
◆CD3:シューマン/謝肉祭 op.9(1968年)、ウィーンの謝肉祭の道化 op.26(1973年)
◆CD4:ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第11番(1981年)、同第12番(1981年)、同第32番(1990年)
◆CD5:ブラームス/バラード op.10(1973年)、パガニーニの主題による変奏曲 op.35(1973年)
◆CD6:ドビュッシー/子供の領分(1968年)、『映像』第1集、第2集(1987年)、前奏曲集 第1巻から9曲(1977年)
◆CD7:バッハ/シャコンヌ[ブゾーニ編曲](1973年)、イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971(1943年)、スカルラッティ/7つのソナタ[K.96,29,11,159,322,9,27](1943,69年)、ガルッピ/プレスト 変ロ長調(1941年)、ソナタ第5番 ハ長調(1962年)
◆CD8:ショパン/スケルツォ第1番op.20(1990年)、幻想曲 op.49(1985年)、ワルツ op.34-2(1988年)、同op.34-1(1962年)、同op.69-1(同左)、マズルカop.68-2(1962年)、同op.69-4(1967年)、同op.41-4(1967年)、同op.33-1(同左)、同op.30-2(同左)、同op.67-2(1985年)、同op.33-4(1990年)
◆CD9:【ヴァチカン・ライヴ 1962年4月28日】シューマン/ピアノ協奏曲イ短調 op.54、リスト/死の舞踏 S.126、ベートーヴェン/『荘厳ミサ曲』から「グローリア」
◆CD10:シューマン/ピアノ協奏曲 op. 54、ニューヨーク・フィル、ミトロプーロス(指揮)(1948年)、フランク/交響的変奏曲(1949年)、グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調 op.16(1942年)
http://www.amazon.co.jp/Arturo-Benedetti-Michelangeli-Schumann-Beethoven/dp/B0009QYPBA/ref=cm_cr-mr-img

土曜日, 4月 16, 2011

ミュンシュ



 シャルル・ミュンシュは、ドイツ語読みではカール・ミュンヒ (Karl Münch)、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で、フルトヴェングラーやワルターの下でコンサートマスターを務めていたことはよく知られている。弦楽器の使い方の巧みさ、その音色の澄んだ響きは、この時の自らの豊富な経験からか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5

 晩年のパリ管との関係、特にフランスものの秀演(上記はその代表作「幻想」など)があまりにも有名だが、ドイツ音楽の正統を継ぎ、かつ黄金時代は、手兵ボストン響との名コンビで全米はもとより世界で鳴らした。    
本選集ではこれに加えて、メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲では、ハイフェッツと、ブラームス/ピアノ協奏曲第2番ではルービンシュタインとの共演を聞ける。どの演奏も大筆で一気に揮毫するような迫力があるけれど、けっして大味ではなく全体の構成が自然でいささかも崩れていない。     
特に得意のブラームスの熱気は凄いし、普段あまり聞くことのないシューベルト/交響曲第2番なども実に楽しく飽きずに聴くことができる。


【収録内容】
CD1:メンデルスゾーン/交響曲第3番『スコットランド』、ヴァイオリン協奏曲ホ短調[v.ハイフェッツ]、華麗なるカプリッチョ ロ短調[p.ゲイリー・グラフマン](録音/1959年、1960年ステレオ)
CD2:同上/交響曲第4番『イタリア』、同第5番『宗教改革』、弦楽八重奏曲変ホ長調~スケルツォ(録音/1958年、1957年、1960年)
CD3:ブラームス/交響曲第1番、悲劇的序曲(録音/1956年、1955年)
CD4:同上/交響曲第2番、同第4番(録音/1955年、1958年)
CD5:シューベルト/交響曲第2番、ブラームス:ピアノ協奏曲第1番[p.ゲイリー・グラフマン](録音/1960年、1958年)
CD6:同上/交響曲第8番『未完成』、同第9番『グレート』(録音/1955年、1958年)
CD7:シューマン/交響曲第1番『春』、『マンフレッド』序曲(録音/1959年)
CD8:同上/『ゲノヴェーヴァ』序曲、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調[p.ルービンシュタイン](録音/1951年、1952年のみモノラル)



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