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土曜日, 6月 18, 2016

ブルックナー特集 これが名演 その4


以下4回にわたって、「ブルックナー特集~これが名演」を掲載します。画像の
横のタイトルをクリックするとAmazonの演奏評(織工)に行きます。ご関心の
あるものをどうぞ!

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ブルックナーを聴くならその響きの深さからドイツ(オーストリー)の楽団で、
とよく言われますが、それ歴史と伝統をシュターツカペレ・ドレスデンとともに
今日継承しているのが、名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団です。
そのカペルマイスター(一部はEhrendirigent)の系譜は以下のとおりです。

18951922年 アルトゥール・ニキシュ(Arthur Nikisch
19221928年 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler
19291933年 ブルーノ・ワルター(Bruno Walter
19341945年 ヘルマン・アーベントロート(Hermann Abendroth

19461948年 ヘルベルト・アルベルト(Herbert Albert
19491962年 フランツ・コンヴィチュニー(Franz Konwitschny
19641968年 ヴァーツラフ・ノイマン(Václav Neumann
19701996年 クルト・マズア(Kurt Masur
19982005年 ヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt
20052016年 リッカルド・シャイー(Riccardo Chailly
2017年~     アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons

まるでブルックナー名指揮者一覧とでも言うべきリストです。下記の音源で
みても、ノイマンの交響曲第1番、コンヴィチュニーの5番や8番、ブロム
シュテットの4番や7番、マズアやシャイーの交響曲集(演奏は他楽団のもの
もありますが)などは優れた成果です。
 
Bruckner: Symphonies Nos. 1-9 (Sony Classical Masters)
 
ベルリン・フィルやウィーン・フィルと並んで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は老舗中の老舗である。ゲヴァントハウスのブルックナー(ステレオ録音)が一般的に評価されたのはマズアの時代以降だが、忘れてはいけないのは、それ以前に名匠アーベントロートやコンヴィチュニーが先駆的な取り組みを行ったことであろう。

小生はブルックナーの版の問題に必ずしも敏感ではないが、マズアの録音が1974〜78年で、すでにノヴァーク版が主力になりつつある時期になぜハース版が多いのかの理由は、この伝統ある管弦楽団が永らく使ってきた楽譜がハース版であり、かつ更新する十分な資金にも当時乏しかったからではないかと想像する。
 第1番のノイマン(1965年録音)はリンツ稿ハース版、第2番のコンヴィチュニー(1960年)は1877年稿ハース版、第3番ザンデルリング(1963年)は1889年版、第4番はその後のブロムシュテットもハース版、第5番は、アーベントロートもコンヴィチュニー(1961年)もハース版、第7番コンヴィチュニー(1961年)はハース版、第8番のアーベントロート(1949年9月28日)もハース版、そして、第9番のみはコンヴィチュニー(1962年)に続きその後のマズアも原典版となっている。

 旧東独時代、外貨稼ぎの事情もあってか、マズアのブルックナーを世界に売り出す試みは成功し、深い響きと良き意味での古色蒼然たるハイマート感は日本でも話題となった。しかし、今日から振り返ると、その素朴ともいえる(しかし、たっぷりの)情感とぶっきらぼうとも思える非技巧性は、アーベントロート、コンヴィチュニーの伝統を引き継ぐものであると思う。ゲヴァントハウス管弦楽団のブルックナーは、その後も実に良い演奏が続く。歴史的には第7番の「初演オケ」には、連綿とし胸を張る伝統と各プレイヤーが引き継いできた楽器と音色に秘めた自信があるのだろう。それを最大限引き出したマズアの功績もまた大きい。

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Bruckner: The SymphoniesBruckner: The Symphonies

Bruckner: Complete SymphoniesBruckner: Complete Symphonies

Bruckner: Symphonies Nos. 1-9 (Sony Classical Masters)Bruckner: Symphonies Nos. 1-9 (Sony Classical Masters)


カール・シューリヒト指揮 ブルックナー:交響曲集カール・シューリヒト指揮 ブルックナー:交響曲集

コンヴィチュニー指揮 ブルックナー:交響曲名演集コンヴィチュニー指揮 ブルックナー:交響曲名演集

Symphony 1Symphony 1

ブルックナー:交響曲第2番ブルックナー:交響曲第2番

ブルックナー:交響曲第3番ブルックナー:交響曲第3番

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版)ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ハース版)

Symphony No. 5 [DVD] [Import]Symphony No. 5 [DVD] [Import]

Bruckner: Symphony No.5Bruckner: Symphony No.5

ブルックナー:交響曲第5番ブルックナー:交響曲第5番

ブルックナー:交響曲第5番ブルックナー:交響曲第5番

ブルックナー:交響曲第6番ブルックナー:交響曲第6番

ブルックナー:交響曲第7番ブルックナー:交響曲第7番

Bruckner: Symphony No. 8 In C Minor / Strauss, R.: MetamorphosesBruckner: Symphony No. 8 In C Minor / Strauss, R.: Metamorphoses

ブルックナー:交響曲第8番ブルックナー:交響曲第8番

ブルックナー:交響曲第9番ブルックナー:交響曲第9番

ブルックナー : 交響曲 第9番 ニ短調 「原典版」 (Anton Bruckner : Symphony No.9 in D minor / Bruno Walter | Columbia Symphony Orchestra)ブルックナー : 交響曲 第9番 ニ短調 「原典版」 (Anton Bruckner : Symphony No.9 in D minor / Bruno Walter | Columbia Symphony Orchestra)

Bruckner: Requiem, Duruflé: Requiem - A History of Requiem, Part IIIBruckner: Requiem, Duruflé: Requiem - A History of Requiem, Part III

ブルックナー特集 これが名演 その2


ベルリン・フィルは、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ後、
ブルックナーの録音はヨッフム、カラヤンを中心に行っていきますが、
他方、ウィーン・フィルで特定演目ながら、非常な名演を送り出した
のがベームです。

もちろん、ブルックナー受容がすすんでくると多くのユニークな演奏も
でてきます。オールド派と言っては怒られそうですが、大胆な仕振りで
日本でも大変人気のあったマタチッチ、逆にブルックナー解釈に新たな
視座をあたえたインバルなど多彩な音源もブルックナーの魅力です。

しかし、新解釈や新校訂に過度にとらわれるのも問題で、たとえば、
ラトルの9番の第4楽章などは、あまりに貧弱でゲテモノ的に響き、がっ
かりした経験もあります。



ブルックナー:交響曲第3番《ワーグナー》
ブルックナー:交響曲第3番《ワーグナー》

作曲者の最終稿をベースとしたノヴァーク版(1958年「ブルックナー協会版」)を使用したベーム/ウィーン・フィルの演奏。アインザッツから、これは凄いぞ!と思わせます。1970年の録音ですがウィーン・フィルの瑞々しい音楽が充溢しておりこの年代の録音としては不足はないと思います。

 演奏の「質量」の充実ぶりが本盤の決め手です。フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュ時代のように、指揮者とオケが音楽にのめり込んでいく行き方とは異なり、クール・ヘッドな、しかもノー・ミスが前提の演奏ながら、抜群の構築力を誇ります。ベームのこの手法はかってのベルリン・フィルとのブラームスの1番などとも共通し、テンポは一定、それを与件としてダイナミック・レンジは最大限にとります。弦と管のバランスも申し分なし。音に丹念な「入魂」を行うこともベーム流。3番は何故か大家の名演の少ないなか、この1枚は現状まで、おそらくベスト盤といえる出来だと思います。

 ベームが実は周到に準備した演奏でしょうが、彼はこれ以降、この音源をオーバーヘッド(再録音)する必要がなかったと思います。そうした意味では会心の演奏と自己評価していたのではないでしょうか。ベームの代表的なメモリアルであるとともに3番でベームが築いた金字塔とでも言える名演です。

ブルックナー:交響曲第4番<ロマンティック>


ベームの4番は、その求心力ある演奏によって、この曲のスタンダード盤とでもいって良いものです。テンポのコントロールが一定でどっしりとした安定感がある演奏です。
 ベームはその著『回想のロンド』になかで、「ブルックナーのように孤独で独特な存在に対して、オーケストラ全体が目標を決めていることこそ決定的なことなのだ。もしも壇上のわれわれみなが納得してさえいれば、われわれは聴衆をも納得させずにはおかない」旨を語り、特にウィーン・フィルとの関係では、この点を強調しています。
 ブルックナーにおいて3番、7番、8番とも、ウィーン・フィルとのコンビではこうした強固な意志を感じさせます。同国オーストリア人の気概をもっての魂魄の名演と言えるでしょう。

ブルックナー:交響曲第8番
ブルックナー:交響曲第8番

 ベームのブルックナー交響曲第8番、終楽章。これは実に見事な演奏である。ブルックナーは当初、この交響曲を自信をもって書いた。しかし、ブルックナーを取り巻くシンパはこの作品について厳しい評価をした。7番は成功した。そのわかりやすさ、ボリューム感からみると、8番は晦渋であり、なんとも長い。ブルックナー使徒達は、8番での評価の低下を懼れて、いろいろとブルックナーに意見をした。ブルックナーは深刻に悩み自殺も考えたと言われる。悩みは続き、9番が未完に終わったのも、この桎梏からブルックナー自身が脱けられなかったからかも知れない。

  さて、ベームの演奏が見事なのは、ブルックナーの当初の「自信」に共感し、それを最大限、表現しようとしているからではないかと感じる。もちろん8番の名演はベームに限らない。クナッパーツブッシュ、フルトヴェングラー、シューリヒト、クレンペラー、ヨッフム、チェリビダッケ、ヴァント、初期のカラヤンなど大家の名演が目白押しであり、どれが最も優れているかといった設問自体がナンセンスとすら思う。皆、このブルックナー最後の第4楽章に重要な意味を見いだし、魂魄の演奏をぶつけてきており火花が散るような割拠ぶりである。
  ベームの演奏は、そうしたなかにあってベームらしい「オーソドックス」さが売りかも知れない。テンポは一定、ダイナミズムの振幅は大きくとり、重厚かつノーミスの緻密さを誇る。しかし、それゆえに、「素材」の良さをもっとも素直に表出しているように思う。飽きがこない、何度も聴きたくなるしっかりとした構築力ある演奏。推薦します。

べーム ブルックナー 4番、5番(1936年録音)

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以下  2008/6/1~2012/4/21 までの掲載分
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Bruckner: Symphonies 0-9 / Symphony in F MinorBruckner: Symphonies 0-9 / Symphony in F Minor

Symphony 1Symphony 1

ブルックナー:交響曲第2番(ザールブリュッケン放送響/スクロヴァチェフスキ)ブルックナー:交響曲第2番(ザールブリュッケン放送響/スクロヴァチェフスキ)

ブルックナー:交響曲第3番《ワーグナー》ブルックナー:交響曲第3番《ワーグナー》

ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》改訂版ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》改訂版

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

ブルックナー:交響曲第4番<ロマンティック>ブルックナー:交響曲第4番<ロマンティック>

Bruckner<Sym.No.4Bruckner

ブルックナー:交響曲第5番ブルックナー:交響曲第5番

ブルックナー:交響曲第5番ブルックナー:交響曲第5番

ブルックナー:交響曲第6番(原典版)ブルックナー:交響曲第6番(原典版)

 ブルックナー:交響曲第7番[原典版]ブルックナー:交響曲第7番[原典版]

ブルックナー:交響曲第8番(原典版)ブルックナー:交響曲第8番(原典版)

Symphony 8Symphony 8

ブルックナー: シンフォニー8(Bruckner: Symphony No.8)ブルックナー: シンフォニー8(Bruckner: Symphony No.8)

ブルックナー:交響曲第8番ブルックナー:交響曲第8番

ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)

ブルックナー:ピアノ独奏曲全集 [Import](Bruckner:Piano Works)ブルックナー:ピアノ独奏曲全集 [Import](Bruckner:Piano Works)

ブルックナー特集 これが名演 その1


ブルックナーについて、どのオーケストラで聴くかは興味深い話題です。
ブルックナー受容初期において、名門ベルリン・フィル、ウィーン・フィル
といえばフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュの名前が真っ先に浮か
びます。

では、いまもヨーロッパ三大オケの一角、コンセルトヘボウはどうでしょうか。
当時アムステルダム・コンセルトヘボウ(いまはロイヤルに冠がかわっていま
す)でブルックナーを積極的に取り上げていたのがベイヌムです。

ベイヌムが築いた伝統は、その後、ヨッフム、ハイティンク、シャイーらに
引き継がれていくわけですから、その功績は大なるものがあります。
 
ベイヌム ブルックナー

Bruckner: Symphonies Nos. 5 7 8 9

Bruckner: Symphonies Nos. 5 7 8 9



エドゥアルト・ファン・ベイヌム (Eduard van Beinum, 1901〜59年)は、オランダのアルンヘムに生まれました。地元アムステルダム音楽院を卒業し1931年、弱冠30歳で名門アムステルダム(現ロイヤル)・コンセルトヘボウの第二指揮者に任命されました。そのデビューでベイヌムは≪ブルックナー第8番≫を取り上げました。

 コンセルトヘボウをスターダムに乗せた名匠メンゲルベルクはブルックナーをあまり好まなかったようですが、後任となったベイヌムは1945年首席指揮者就任以来、ブルックナーを得意とし、≪5,7,8,9番≫とその遺産を後生に残してくれました。メンゲンベルクの後をついだ時に45歳。57歳で心臓病のため急逝したのが惜しまれます。

 ベイヌムのあと、ヨッフム、ハイティンク、シャイーとコンセルトヘボウはブルックナーを積極的に取り上げ、それを確固たる「ブランド」化していきますが、ベイヌムはその路線をはじめに拓いた功労者です。
 ベイヌムは、ビオラ奏者から指揮者に転進したからでしょうか、ふくよかな弦の響かせ方が実に巧みで、それを基調に、木管は弦楽に溶け込ませるように用い、その一方、金管はクライマックスを除き、やや抑制気味に被せていきます。全体に共通し端正な演奏スタイルが持ち味です。以下は各番毎のワンポイントの寸評です(4番もありますが録音不良でここでは取り上げていません)。

◆5番:1959年3月12日 オランダ放送のライヴ録音→ ブルックナー:交響曲第5番
ベイヌム最後の録音です。アムステルダム(現ロイヤル)・コンセルトヘボウの響きは幾分くすんだ美しさで、レガートをとても大切にしている印象です。ライヴ録音特有のノイズは多少ありますが、実に溌剌とした演奏が伝わってきます。

◆7番:1953年 アムステルダム→ ブルックナー:交響曲第7番
ベイヌムは、全く奇をてらうことなく弦楽・木管・金管の均衡をとりながら、じっくりと構えてブルックナーの音楽の美しさを伝えてくれます。テンポコントロールも安定しており、聴きやすく集中力にあふれた演奏です。

◆8番:1955年6月6‐9日 アムステルダム→ ブルックナー:交響曲第8番
この曲でデビュー以来、ほぼ四半世紀ののちの録音です。全曲の時間が長いゆえ、聴衆を飽きさせないように、ともすればアクセントの強い8番の演奏が多いなか、ブルックナーの音楽のもつ豊かさを自然に引きだしているところが好ましく思います。

◆9番:1956年9月 アムステルダム→ ブルックナー:交響曲第9番
ベイヌムの晩年に近い演奏ですが、いつもながらの端正さのなか、遅いテンポの終楽章に内在する凝縮力は大変なものです。特に、ブルックナーファンにとっては、素直に楽曲を鑑賞できる価値ある1枚だと思います。

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以下 2006/5/5 ~ 2008/6/1 までの掲載分
http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A185EQOC8GHUCG/ref=cm_lm_fullview_header_name

ブルックナー:交響曲第0番ブルックナー:交響曲第0番

ブルックナー:交響曲第1番&第2番ブルックナー:交響曲第1番&第2番

ブルックナー:交響曲第2番ブルックナー:交響曲第2番

ブルックナー:交響曲第3番ブルックナー:交響曲第3番

ブルックナー:交響曲第4番ブルックナー:交響曲第4番

ブルックナー:交響曲第4番(紙ジャケット仕様)ブルックナー:交響曲第4番(紙ジャケット仕様)

ブルックナー:交響曲第4番ブルックナー:交響曲第4番

ブルックナー:交響曲第4番ブルックナー:交響曲第4番

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ブルックナー:交響曲第5番ブルックナー:交響曲第5番

Bruckner: Symphony No.5Bruckner: Symphony No.5

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ブルックナー : 交響曲第5番 (ハース版)ブルックナー : 交響曲第5番 (ハース版)

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ブルックナー: テ・デウム / 交響曲 第9番(原典版)ブルックナー: テ・デウム / 交響曲 第9番(原典版)

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