なんとも男臭いというか濃厚なマッスルさを売りにしているのがこの人である。
【以下は引用】
ラフマニノフ:交響曲第2番
ゲルギエフ&マリインスキー劇場管弦楽団 この作品の魅力がメランコリックなメロディのみに終わらないことを示すパワフルな演奏。ダイナミズムと叙情のコントラストが鮮やかな印象を与えてくれます。
録音時期:1993年1月19-23日
録音場所:サンクト・ペテルブルク、マリインスキー劇場録音方式:デジタル(セッション)
原盤:PHILIPS
苦みばしった、という一昔まえの表現がぴったりの風体である。
【以下は引用】
数々のオペラや管弦楽曲、協奏曲の演奏・レコーディングにより、プロコフィエフのエキスパートとして世界的な賞賛を浴びてきたゲルギエフがいよいよ交響曲全集をリリースします。
音源となったのは2004年5月初頭にロンドンのバービカン・ホールで、ロンドン交響楽団を指揮しておこなわれた全曲チクルス。ここでは大幅な改定が加えられた第4番については、オリジナル版と改訂版の両方を演奏しており、また、終楽章コーダが書き換えられた第7番については、作曲者の希望通り、オリジナル版で演奏しています。
演奏は、強靭なオスティナートから荒々しい躍動感、爆発的なクライマックス形成、そして悲痛な叙情美にいたるまで、プロコフィエフの語法を隅から隅まで知り尽くしたゲルギエフならではの雄弁な表現が展開されているものとのこと。大いに期待させる全集の登場と言えるでしょう。
プロコフィエフ:交響曲全集(4CD)
CD1:
・交響曲第1番ニ長調 作品25『古典交響曲】
・交響曲第4番ハ長調 作品112[改訂版]
CD2:
・交響曲第2番ニ短調 作品40
・交響曲第3番ハ短調 作品44
CD3:
・交響曲第4番ハ長調 作品47[オリジナル版]
・交響曲第5番変ロ長調 作品100
CD4:
・交響曲第6番変ホ短調 作品111
・交響曲第7番嬰ハ短調 作品131『青春』
ロンドン交響楽団
ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)
録音:2004年5月、ロンドン、バービカン・ホール[ライヴ]
「弩」アップ、髭面のジャケットは、ウイーン・フィルを振っても同じ。
【以下は引用】
チャイコフスキー:交響曲第4番
野性的ともいえるエネルギーを内包した、変化に富んだ情熱的で劇的な交響曲第4番は、不幸な結婚に悩んでいた当時のチャイコフスキーの心境を反映した、人生の苦悩や悲哀を音楽によって描いた力作です。人気絶頂のゲルギエフが2002年に名門ウィーン・フィルハーモニーの特別演奏会で指揮した際のライヴ録音で、指揮者の情熱的な音楽作りにオーケストラが躍動的な充実した響きで応え、緊迫感の漲った稀有な熱演を繰り広げています。(ユニバーサルミュージック)
録音:2002年10月、ウィーン(デジタル、ライヴ)
チャイコフスキー:交響曲第5番
冒頭で提示する「運命の主題」が全編に亙って様々な形で再現され、この主要主題が全曲を統一する第5番は、交響曲作家としてのチャイコフスキーの名声を不動のものにした記念すべき傑作で、作品の根底には当時のロシアの時代思潮が色濃く流れています。カリスマ指揮者と称されるゲルギエフが灼熱の指揮ぶりでウィーン・フィルハーモニーをドライヴした、1998年のザルツブルク音楽祭での熱狂的な演奏をライヴ収録したディスクです。(ユニバーサルミュージック)
録音:1998年7月、ザルツブルク(デジタル、ライヴ)
チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』
人間の抱く悲愴的な感情を劇的に表出した、チャイコフスキーが死の直前に完成した「辞世の句」ともいうべき交響曲。標題が示すとおり内面の苦悩や絶望と悲嘆といった人間的な情感が刻み込まれ、深い悲哀感に包まれながらもロマンティックで限りなく美しい旋律によって、古今の交響曲のなかでも極めて高い人気を博しています。ゲルギエフとウィーン・フィルハーモニーによる、作品の本質を鋭く掘り起こした演奏でお聴きください。(ユニバーサルミュージック)
録音:2004年、ウィーン(デジタル、ライヴ)
指揮:ワレリー・ゲルギエフ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ショスタコーヴィチは、下記の交響曲5、9番のほかに、1~4番、8番、10番、11番、15番がでている。これは「肖像的」な乗りか。
【以下は引用】
ショスタコーヴィチ交響曲第5番『革命』&第9番
「第4番から第9番は戦争シンフォニー」と捉えるゲルギエフならではのダイナミックな名演!
通常、ショスタコーヴィチの“戦争交響曲”というと、第7番から第9番の3曲が挙げられますが、ゲルギエフによれば「第二次大戦開戦前の不穏な時代に書かれた第4番から第6番もそれらに含めるべき」とのこと。
戦争という異常な状況がもたらす人間ドラマ、精神の葛藤にインスパイアされた作品群であるという認識を前提として、ここでは特に《第5番》で凄まじい緊張感と劇的迫力に満ちたアプローチを聴かせています。
第1楽章冒頭の弦楽器による掛け合い部分から低弦の打ちつけるような強烈なアタックが象徴的で、その荒々しく力感に富んだ響きが尋常ならざる緊迫感を生み出します。一度この激烈な『出だし』を知ってしまうと他の表現が物足りなく感じられるほどです。展開部は後半のトランペットと打楽器による行進曲(9:15)部分の腰の座ったテンポが素晴らしく、その後導かれるこの楽章のクライマックス(10:55)は、ドラマティックな表現にかけては当代随一といわれるゲルギエフの独壇場。フルートとホルンの対話(12:21)に続くクラリネットの情感のこもった歌わせ方など、弱奏部分での表情の美しさも傑出しています。
第2楽章も重く逞しい響きの低弦は迫力満点で、その後ホルン(1:02)がレガート気味に吹奏するのも印象的。切れのあるリズムに加え、コーダの豪快なティンパニ・ソロ(4:46)なども見事の一語に尽きる緩急自在な表現です。
金管楽器を使用せず、ヴァイオリンを3部、ヴィオラとチェロを各2部に細分化した第3楽章は、室内楽的な響きと繊細な表情が美しいラルゴ。第3ヴァイオリンによって歌いだされる悲しみを湛えた第1主題、ハープの伴奏にのってフルートが憧れに満ちた表情で歌う第2主題(2:58)など、ここではゲルギエフならでの深く濃厚な表現を聴くことができます。
第4楽章は比較的ゆっくりとしたテンポで始められますが、その彫りの深い表現は圧倒的。パワー全開の金管と雄渾なティンパニが作り出す壮大な響きは快感ですらあります。ゲルギエフの力強くシンフォニックなアプローチはここでも一貫しており、騒々しい音響やこけおどし的表現に陥りがちなコーダにおいても、外面的効果とは無縁のダイナミックかつ格調高い表現が達成されています。
20世紀には数多くの指揮者によりこの曲の名盤が多数残されましたが、ようやくこれらを凌駕する『21世紀の名盤』というにふさわしいアルバムが誕生しました。自らが信じる音楽をストレートに表現しようとするゲルギエフの強靭な意志とその底知れぬ表現意欲から生まれた現代の名盤です。
カップリングの第9番は軽く扱われがちな曲ですが、ゲルギエフによる第1楽章冒頭の絶妙なテンポを一聴するだけで、ここでは十分な重みをもって演奏されていることが分かります。さらに繊細かつ大胆なアゴーギクによって作品から驚くほど雄弁な表情が引き出され、アイロニカルな面での魅力抽出も申し分ありません。
録音:2002年6月30日(第5番)、2002年5月14日(第9番)
ワレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団
最後は別のテーストで。平和活動、音楽による慰問、チャリティなどでもショルティのあとを継いで頑張っているという一面もよく知られている。
【以下は引用】
シェーンブルン・サマー・ナイト・コンサート2011
嵐のカリスマ指揮者ゲルギエフがシェーンブルンの夜に登場!
ニューイヤー・コンサート同様にウィーンの風物詩となっているシェーンブルンの美しき庭園で開かれる夏の夜のコンサート。今年の指揮台に立つのは炎のカリスマ指揮者、ゲルギエフです。今年のコンセプトは『名匠の絵画』。ソリストにベンヤミン・シュミットを迎えたヴァイオリン協奏曲や今年のアニバーサリー作曲家リストの作品もとりまぜ、豪華な夏の夜になることはまちがいなし。日本の震災に寄り添う気持ちを込めて、シベリウスの『鶴のいる風景』もプログラムに加えられました。
世界遺産に登録される美しきシェーンブルンのバロック庭園に15000人の聴衆が集まる壮麗なコンサートの模様は、世界60ヶ国でTV放映が予定されており、ニューイヤー・コンサートさながらのラッシュ・リリースで現地では6月下旬にリリースが予定されています。(ユニバーサルIMS)
【演奏予定曲目】
・シベリウス:鶴のいる風景 op.44-1
・リスト:交響詩『前奏曲』
・パガニーニ/クライスラー編:ヴァイオリン協奏曲第1番~第1楽章
・ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲『展覧会の絵』
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:2011年6月2日
録音場所:ウィーン、シェーンブルン宮殿庭園
録音方式:デジタル(ライヴ)
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