月曜日, 2月 12, 2018

オペラはいいな 8 Karl Böhm - The Complete Opera & Vocal Recordings  

Karl Böhm - The Complete Opera & Vocal Recordings [70 CD][Box Set]
Karl Böhm - The Complete Opera & Vocal Recordings
➡ https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3J3PW9351GFNI/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B077PRXPG6

ラインナップを見るとベームの凄さを改めて実感できる。ワーグナーは、バイロイトで『指輪』をふくめ破格の名演を多く紡ぎだしたが本集ではそれはごく一部にとどめている。また、モーツァルトとベートーヴェンでも抜群の成果ながら、ここはテイストの違いもあって競合盤も多い。しかし、R.シュトラウス、ベルクでは作曲家からの信認をえていたベームの「君臨」はまさに独壇場。そこを集中的に収録しているのが本集の最大の特色だろう。

個人的な思い出だが、かつてNHK-FMで、ベームの両作曲家の作品の放送は稀少で垂涎の的だった。19センチ、オープンリールテープに自宅でエア・チェックするのは最高の愉悦の時間だった。いまでも『ばらの騎士』と『ヴォツェック』は大切に保管しているが、後者は本集収録外の1971年のウィーン・フィル&ウィーン国立歌劇場の演奏。本集以外にもベームのライヴの秀演は数多く存在しており、その巨大な集積からはなお一部であることを付記しておきたい。

オペラはいいな 7 モーゼとアロン、魔弾の射手

1.モーゼとアロン
0102
http://blog.livedoor.jp/shokkou/archives/1821227.html

この2演目についても1970年の記録(これについては上記に書いた)。3月20日に大阪で聴いたが、日本初演であった。いまでもその特異な舞台風景をいまも思い出すことができる。
シェーンベルク「モーゼとアロン」 (日本初演、編曲校訂ヘルマン・シェルヘン)  
3月18日(水)、20日(金) 大阪
3月28日(土)、4月2日(木) 東京
モーゼヨーゼフ・グラインドル
アロンヘルムート・メルヒャルト
若い女アンナベル・ベルナール
病気の女ルート・ヘッセ
若い男ローレン・ドリスコル
裸の若者カール=エルンスト・メルカー
もう一人の男エルンスト・クルコフスキー
エフライムトミスラフ・ネラリッチ
司祭イヴァン・サルディ
第一の長老フリッツ・ホッペ
第二の長老エルンスト・クルコフスキー
第三の長老ギュンター・トレプトフ
乞食(女)ジークリンデ・ヴァーグナー、ヴェラ・リトゥル、バーバラ・シェルラー
乞食(男)クラウス・ラング、マンフレット・レール、ヴィクトール・フォン・ハレム
部族の長たちカール=ホルスト・シュレーダーディーター・ブラント
ギュンター・トレプトフ、マーティン・ヴァンティン、フリッツ・ホッペ
コルネリウス・ファン・ダイク、エルンスト・クルコフスキー
その他の独唱者リザ・オットー、長野羊奈子
イレーネ・ゲレッケ、ゲルトルート・イゼラー
バレエ・ソリストマリオン・チトー、クラウス・ベーリッツ
ロベルト・ディミトリーヴィッチ、ルドルフ・ホルツ
指揮ブルーノ・マデルナ
演出グスタフ・ルドルフ・ゼルナー
装置・衣裳ミッシェル・ラファエリ
合唱指揮ヴァルター・ハーゲン=グロル、ギュンター・アルテンブルク
振付ゲルハルト・ボーナー
テープ録音協力RIAS室内合唱団(指揮ギュンター・アルント)
舞台装置ニコラウス・ズルツベルガー
群集指導エリー・ハルトケ
技術監督ルドルフ・キュック
照明アルブレヒト・ネールゼン
音響指導ロルフ・リートハウゼン、クラウス・ヴェント
衣裳主任ルート・ヘルト








 東京では以下の2演目(太字)を聴いた。ヨッフムは1968年にアムステルダム・コンセルトヘボウでもベートーヴェンを体験したが、別のジャンル、オーケストラでも改めてその実力を認識した。

1970ベルリン・ドイツオペラ
4月6日:日生劇場:ウェーバー/魔弾の射手、全曲
4月11日:日生劇場:ウェーバー/魔弾の射手、全曲
4月13日:日生劇場:ワーグナー/ローエングリン、全曲
4月15日:日生劇場:ウェーバー/魔弾の射手、全曲
4月17日:日生劇場:ワーグナー/ローエングリン、全曲
4月20日:日生劇場:ワーグナー/ローエングリン、全曲

4月22日:厚生年金会館
モーツァルト/交響曲第39番
バッハ/喜んで十字架を担おう(BR/フィッシャーディースカウ)
モーツァルト/交響曲第41番

4月26日:日生劇場:ウェーバー/魔弾の射手、全曲
4月28日:日生劇場:ウェーバー/魔弾の射手、全曲

ウェーバー「魔弾の射手」(序幕にステファン・アンドレスによる若干の改訂がある) 写真館へ
4月6日(月)、11日(土)、13日(月)、15日(水)、26日(日)、28日(火) 東京のみ
オットカールウィリアム・ドゥリー、バリー・マックダニエル
クーノーマンフレート・レール
アガーテカタリーナ・リゲンツァ
エンヒェンリザ・オットー、エディット・マティス
カスパールゲルト・フェルトホフ、ペーター・ラッガー
マックスカール・ヨーゼフ・ヘリング
隠者ヴィクトール・フォン・ハレム
キリアンクラウス・ラング
ザミエルワルター・ディックス
指揮オイゲン・ヨッフム
演出グスタフ・ルドルフ・ゼルナー
装置・衣裳イエルク・ツィンマーマン
合唱指揮ヴァルター・ハーゲン=グロル
舞台監督ニコラウス・ズルツベルガー
技術監督ルドルフ・キュック
照明アルブレヒト・ネールゼン
衣裳主任ルート・ヘルト
(参考)
http://mituhirousui.wordpress.com/2006/05/02/%e3%83%96%e3%83%ab%e3%83%83%e3%82%af%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%83%a1%e3%83%a2%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%a0%e2%85%a2%e2%91%a0%e3%83%bc%ef%bd%92%ef%bc%8e%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%b0%e3%83%8a%e3%83%bc/

オペラはいいな 6 Russian Operas

ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」(リムスキー=コルサコフ第2改訂版=1908年版)

1970年、いまから約半世紀前、ボリショイ・オペラの引越公演では以下の2演目を聴いた。その物量には圧倒された。当時は冷戦時代。ソ連は国力誇示もあってか、レニングラード・フィルとこのボリショイ・オペラの強力な2大アイテムを投入してきた。その一方、ヨーロッパからはEXPO’70 CLASSICS7で掲載したベルリン・ドイツ・オペラが代表という位置づけとなった。
 
1.ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」
8月16日(日)、17日(月)、18日(火)、大阪フェスティバルホール
8月28日(金)、29日(土)、30日(日)、東京文化会館
ボリス・ゴドノフアレクサンドル・ヴェジョールニコフ、
ヴィクトル・ネチパイロ、アレクサンドル・オグニフツェフ
フョードルガリーナ・ボリソワ、グラフィラ・コロリョーワ、タマーラ・シニャフスカヤ
クセニヤマクワラ・カスラシュヴィリ、マルガリータ・ミグラウ、タマーラ・ソローキナ
クセニヤの乳母ニーナ・グリゴリエワ マリヤ・ミチュコワ
シュイスキー公爵アレクサンドル・レプチェフ、アンドレイ・ソコロフ
シチェルカーロフウラジーミル・ワレイティス、アンドレイ・フェドセーエフ
ピーメンアレクサンドル・ヴェジョールニコフ、ヴィクトル・ネチパイロ、
マルク・レシェーチン、ヴァレリー・ヤロスラヴツェフ
グリゴリーゲオルギー・アンドリュシェンコ、
ウラジーミル・ペトロフ、エウゲニ・ライコフ
マリーナイリーナ・アルヒーポワ、ラリーサ・アヴジェーワ、
エレーナ・オブラズツォーワ
ワルラームアレクサンドル・ヴェジョールニコフ、アルトゥール・エイゼン
ミサイルヴィタリー・ウラソフ、ニコライ・ザハロフ
シンカルカニーナ・グリゴリエワ、ラリーサ・ニキーチナ
ニキーティチスタニスラフ・フロロフ、ミハイル・シュカプツォフ
ミチューハレオニード・マスロフ、スタニスラフ・フロロフ
貴族コンスタンチン・バスコフ、アレクサンドル・ラプチェフ
若者ユーリー・ガルキン、ユーリー・デメンチェフ
白痴ヴィタリー・ウラソフ、アレクセイ・マスレンニコフ
指揮ユーリー・シモノフ
演出レオニード・バトラフ
美術フョードル・フェドロフスキー
児童合唱あいりす児童合唱団

この『ボリス』は、当時一般的だったリムスキイ・コルサコフ版ともまた違う、
「ボリショイ慣用版」ともいえる「ランゴーニ」の登場しない版での上演でした。
http://users.catv-mic.ne.jp/~pika/surabu.htm#


2.ボロディン「イーゴリ公」 
8月25日(火)、26日(水)、大阪フェスティバルホール9月5日(土)、6日(日)、東京文化会館
イーゴリ公ウラジーミル・ワレイティス、ミハイル・キセレフ、ヴィクトル・ネチイロ
ヤロスラヴナエレオノーラ・アンドレーワ、タマーラ・ミラシュキナ、タチャーナ・トゥガリノワ
ウラジーミルウラジーミル・アトラントフ、エウゲニ・ライコフ
ガリツキー公爵タニスラフ・ロロフ、アルトゥール・エイゼン
コンチャーク汗アレクサンドル・ヴェジョールニコフ、アレクセイ・クリフチェーニャ
コンチャコーヴナガリーナ・ボソワ、エレーナ・オブラズツォーワ、タマーラ・シニャフスカヤ
ポロヴェッツの娘マクワラ・カスラシュヴィリ、ニーナ・レベジェワ、マルガリータ・ミグラウ
オヴルールヴィタリー・ウラソフ、アレクサンドル・ラプチェフ、ウラジーミル・ペトロフ
スクラーレオニード・マスロフ、ミハイル・シュカブツォフ、ヴァレリー・ヤロスラウツェフ
エローシカコンスタンチン・バスコフ、ニコライ・ザハロフ
ヤロスラヴナの侍女ニーナ・グリゴリエワ、マリヤ・ミチュコワ
指揮ユーリー・シモノフ、マルク・エルムレル
演出イオシフ・トゥマノフ (原演出 レオニード・バラトフ
美術フョードル・フェドロフスキー

 
以下も参照
ゲルギエフⅤ ロシア・オペラ
 


 

日曜日, 2月 11, 2018

オペラはいいな 5 Various: the Opera Recordings

Various: the Opera Recordings
Various: the Opera Recordings Box set, CD, Limited Edition, Import
➡ https://www.amazon.co.jp/Various-Recordings-Herbert-Von-Karajan/product-reviews/B00ULE2W42/ref=cm_cr_dp_d_ttl?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&sortBy=recent#R1D0TSDJNUKBHK

カラヤンの厖大なオペラ・ライヴラリーのうち、以下は古きイタリアオペラの音源について。

1960年代前後、帝王カラヤンのイタリアオペラへの取組みは、当時のステレオ録音ブームもあって、当代名歌手が一堂に揃うという絢爛豪華さとその鍔迫り合いのような迫真の競演によって、最高レヴェルの演奏としていまも多くのリスナーを得ている。

特に、ヴェルディについては、セッション、ライヴともに、壮年期のカラヤンらしく、大胆かつエネルギッシュでありながら絶品の叙情性を満載しており、その中核的な演目である。本集では、下記の4作品を所収している(できれば、これに加えて『ファルスタッフ』は、1956年の旧盤<ゴッビ、パネライ、シュヴァルツコップ、ザッカリア、モッフォ他、フィルハーモニア管>も揃えてほしかった)が、いずれも歴史的な名演。

一方のイタリアオペラの雄、プッチーニについて本集は1970年代の録音だが、こちらも旧盤の方に軍配を上げる向きもあろう。また、プッチーニではクライバーなど他の指揮者の秀でた音源もあり十分に比較考量の余地がある。もちろん、セラフィンやサバータといったイタリアの名指揮者はいるものの、イタリアオペラ「全般」について、いまだカラヤン以上に均一で抜群の記録を残した指揮者はいない。その実力は隔絶したものである。

【参考】 ヴェルディの本集所収作品
◆『ドン・カルロ』フェルナンディ、ユリナッチ、シミオナート、バスティアニーニ、ウィーン・フィル
(1958年ザルツブルク・ライヴ)

◆『アイーダ』:テバルディ、シミオナート、ベルゴンツィ、ウィーン・フィル(1959年)

◆『オテロ』:テバルディ、デル・モナコ、ウィーン・フィル(1961年)

◆『トロヴァトーレ』:コレルリ、L・プライス、シミオナート、バスティアニーニ、ウィーン・フィル(1962年ザルツブルク・ライヴ)
(→ 以上、Verdi/ Aida - Il Trovatore - Falstaff - Requiem を参照)
ーーーーーーーーーー
◆『ファルスタッフ』:タッデイ、パネライ、カバイヴァンスカ、ペリー、アライサ、ルートヴィヒ、ウィーン・フィル(1980年)

◆『仮面舞踏会』:ドミンゴ、ヌッチ、ウィーン・フィル(1989年)


http://www.hmv.co.jp/artist_%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%80%81%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%EF%BC%881908-1989%EF%BC%89_000000000213588/item_%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3%EF%BC%A4%EF%BC%A7%EF%BC%86%EF%BC%A4%EF%BC%A5%EF%BC%A3%EF%BC%A3%EF%BC%A1%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E9%8C%B2%E9%9F%B3%E9%9B%86%EF%BC%88%EF%BC%97%EF%BC%90%EF%BC%A3%EF%BC%A4%EF%BC%89_6411863
 

オペラはいいな 4 Strauss: Complete Operas

Strauss: Complete Operas
Strauss: Complete Operas Box set, Import
➡ https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1X9RR8FRA8914/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00G4PV0H2

R.シュトラウスの15オペラ全曲を集結させた33CDのボックス。録音は1952年から2000年まで約半世紀におよび、下記のとおり時代を代表する巨匠指揮者と一世を風靡した歌手群が「名士録」のようにならぶ。日本ではほとんど演奏されることのない演目もあるが、ドイツ圏での分厚い蓄積に驚き、また、演奏者にとってR.シュトラウスの万華鏡のような多彩な表現芸術がいかに重要かを知る機会でもある。併録されている歌曲集もジェシー・ノーマンの名唱。

(収録情報:録音順)

◆『ダナエの愛』全曲
 アンネリース・クッパー(ソプラノ)
 モーリーン・シュプリンガー(ソプラノ)
 ヨゼフ・トラクセル(テノール)
 ラースロ・セメレ(テノール)
 ヨゼフ・ゴスティック(テノール)
 パウル・シェフラー(バリトン)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 クレメンス・クラウス(指揮)
 録音:1952年8月 ザルツブルク音楽祭でのライヴ(モノラル)

◆『無口な女』全曲
 ハンス・ホッター(バス・バリトン)
 フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
 ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
 ヘルマン・プライ(バリトン)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 カール・ベーム(指揮)
 録音:1959年8月 ザルツブルク音楽祭でのライヴ(モノラル)

◆『アラベラ』全曲
 リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 アンネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ)
 イーラ・マラウニク(メゾ・ソプラノ)、他
 バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
 ヨゼフ・カイルベルト(指揮)
 録音:1963年ライヴ(ステレオ)
→ Arabella: Opera House

◆『ダフネ』全曲
 ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
 フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
 ジェイムズ・キング(テノール)、他
 ヴェラ・リトル(メゾ・ソプラノ)
 ウィーン交響楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
 カール・ベーム(指揮)
 録音:1964年 アン・デア・ウィーン劇場でのライヴ(ステレオ)

◆『エレクトラ』全曲
 ビルギット・ニルソン(ソプラノ)
 レジーナ・レズニック(メゾ・ソプラノ)
 マリー・コリアー(ソプラノ)
 ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)
 トム・クラウセ(バリトン)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
 録音:1966〜1967年
→ Elektra

◆『ばらの騎士』全曲
 レジーヌ・クレスパン(ソプラノ)
 イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
 ヘレン・ドナート(ソプラノ)
 マンフレート・ユングヴィルト(バス)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
 録音:1968年(ステレオ)
→ R.シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」

◆『カプリッチョ』全曲
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ペーター・シュライアー(テノール)
 ヘルマン・プライ(バリトン)、他
 バイエルン放送交響楽団&合唱団
 カール・ベーム(指揮)
 録音:1971年(ステレオ)
→ Capriccio

◆『火の災い』全曲
 ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
 キャロル・マローン(ソプラノ)
 バルバラ・シェーラー(メゾ・ソプラノ)、他
 テルツ少年合唱団、 RIAS室内合唱団
 ベルリン放送交響楽団
 エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
 録音:1978年5月 ベルリン、フィルハーモニーでのライヴ(ステレオ)

◆『エジプトのヘレナ』全曲
 ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
 バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
 ダイナ・ブライアント(ソプラノ)
 ビルギット・フィニラ(アルト)、他
 デトロイト交響楽団
 アンタル・ドラティ(指揮)
 録音:1979年(ステレオ)

◆『インテルメッツォ』全曲
 ルチア・ポップ(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 クルト・モル(バス)、他
 バイエルン放送交響楽団
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
 録音:1980年(ステレオ)
→ Strauss: Intermezzo

◆『グントラム』全曲
 ライナー・ゴルトベルク(テノール)
 イローナ・トコディ(ソプラノ)
 シャーンドル・ショーヨム=ナジ(バリトン)
 イシュトヴァーン・ガーティ(バリトン)、他
 ハンガリー国立管弦楽団
 イヴ・ケラー(指揮)
 録音:1984年(ステレオ)

◆『影のない女』全曲
 ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)
 ヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ)
 ラインヒルト・ルンケル(メゾ・ソプラノ)
 プラシド・ドミンゴ(テノール)
 アルベルト・ドーメン(バリトン)
 ヨセ・ヴァン・ダム(バリトン)、他
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
 録音:1989〜1991年(ステレオ)
→ R.シュトラウス : 歌劇「影のない女」

◆『サロメ』全曲
 シェリル・ステューダー(ソプラノ)
 レオニー・リザネク(メゾ・ソプラノ)
 ホルスト・ヒースターマン(テノール)
 ブリン・ターフェル(バリトン)
 クレメンス・ビーバー(テノール)、他
 ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
 録音:1990年(ステレオ)
→ Salome

◆『平和の日』全曲
 アルベルト・ドーメン(バス)
 デボラ・ヴォイト(ソプラノ)
 アルフレート・ライター(バス)
 ヨハン・ボータ(テノール)、他
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ジュセッペ・シノーポリ(指揮)
 録音:1999年(ステレオ)

◆『ナクソス島のアリアドネ』全曲
 デボラ・ヴォイト(ソプラノ)
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)
 ナタリー・デセイ(ソプラノ)
 ベン・ヘップナー(テノール)、他,
 シュターツカペレ・ドレスデン
 ジュセッペ・シノーポリ(指揮)
 録音:2000年(ステレオ)
→ R.シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」全曲(2枚組) (Strauss: Ariadne auf Naxos)

◆歌曲集
・4つの最後の歌;ツェツィーリエ;明日の朝;子守歌;憩え、我が魂;我が子に;献呈
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 クルト・マズア(指揮)
 録音:1982年(ステレオ)
→ Four Last Songs

オペラはいいな 3 Wagner: The Operas

Wagner: The Operas
Wagner: The Operas Box set, CD, Import  
➡   https://www.amazon.co.jp/Wagner-Operas-Sir-Georg-Solti/product-reviews/B008H29YVY/ref=cm_cr_dp_d_ttl?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&sortBy=recent#R1ZRM2NHH3D32Q

ショルティの偉業を再認識させるアルバムである。彼がウィーン・フィルを振って史上初のセッション録音「指輪」全曲指揮者として登壇した当時、正直、その背景がよくわからなかった。並みいるワーグナー指揮者群像のなかにあってなぜショルティなのか? 
 
 最近、それ以前の分厚い蓄積 George Solti Conducts Opera Works に接して、なるほどと得心した。この人は1940年代後半から50年代にかけてオペラ分野の録音でコツコツと努力をかさね実績を積み上げ、その確実な<布石>と<強運>をもって栄えある地位をえた。しかも、そこにとどまらず、一層の精進をかさねウィーン・フィル、シカゴ響と録音を継続し、1958年から85年まで23年の歳月を費やして前人未踏の巨大な本ワーグナー・アルバムを残した。
 
 この時代、黄金期の歌手のラインナップが凄い。ニルソン、ヴィントガッセン、ジョージ・ロンドン、フラグスタート、ジェームズ・キング、クレスパン、ホッター、フィッシャー=ディースカウ、クリスタ・ルートヴィヒ、マルガ・ヘフゲン、プラシド・ドミンゴ、ルネ・コロ、ジェシー・ノーマン・・・、目が眩むような豪華絢爛たる布陣である。

 ショルティ再評価はこのアルバムに限定されない裾野の広さ(たとえばバルトークやR.シュトラウスなど)をみせるが、本セットはまちがいなくその中核を形成する。質量ともに本年、最強といってよい廉価盤集の登場である。

(参考)本集年代順録音記録
◆指輪 Wagner: Der Ring des Nibelungen (Ring Cycle Complete) 1958〜1965年
◆トリスタンとイゾルデ Tristan Und Isolde 1960年
◆タンホイザー Tannhauser (Slipcase) 1970年 
◆パルジファル Parsifal-Comp Opera 1971、72年
◆マイスタージンガー Die Meistersinger Von Numberg 1975年
◆オランダ人 Wagner: Flying Dutchman 1976年
◆ローエングリン ワーグナー:歌劇「ローエングリン」全曲 1985年
ほかに管弦楽集などがある。

                                           

オペラはいいな 2 Verdi: Great Operas

Verdi: Great Operas
Verdi: Great Operas Box set, Original recording remastered, Import                                                
➡ https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3DUOM5H5YMOO6/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00A4AI17A

ヴェルディのオペラの集大成である。収録されていない作品として、二人のフォスカリ(1844年)、ルイザ・ミラー(1849年)、スティッフェリオ(1850年)などもあるが、主要どころはほぼカヴァーしている。

全16アイテムの録音は1955年から2001年まで約半世紀におよび、指揮者別には、ムーティが全体の半分の8アイテムを振り、カラヤンが2、ほかは各1曲ずつ大物6人(セラフィン、サンティーニ、メータ、レヴァイン、パッパーノ、ジュリーニ)が登壇。

オーケストラは、イギリスの楽団で半分の8アイテム。内訳は(ニュー・)フィルハーモニア管弦楽団で、ファルスタッフ(カラヤン)、仮面舞踏会、マクベス、ナブッコ、椿姫(ムーティ)、ロンドン響で、ジョヴァンナ・ダルコ(レヴァイン)、イル・トロヴァトーレ(パッパーノ)、コヴェント・ガーデンで、ドン・カルロ(ジュリーニ)。
その一方で本場イタリアの管弦楽団も7アイテムを占め、内訳はスカラ座で、リゴレット(セラフィン)、☆エルナーニ、運命の力、アッティラ、☆シチリア島の夕べの祈り(ムーティ)、ローマ歌劇場でシモン・ボッカネグラ(サンティーニ)、アイーダ(メータ)。その他として、ベルリン・フィルでオテロ(カラヤン)となっている<☆はライヴ、それ以外の14アイテムはセッション録音>。

歌手陣も多彩で充実しており、この機会に廉価盤でヴェルディを一気に揃えたい向きには最適かつ強力なセット。なお、併録のブックレットは録音データを除き解説は英語版では9ページという簡素なもの。

【収録情報】<録音年代順、カッコ内は初演年>

◆歌劇『リゴレット』(1851年)全曲

 ジルダ:マリア・カラス (S)
 リゴレット:ティト・ゴッビ (Br)
 マントヴァ公爵:ジュゼッペ・ディ・ステーファノ (T)
 スパラフチーレ・ニコラ・ザッカリア (B)
 マッダレーナ:アドリア―ナ・ラッザッリーニ (MS)
 ジョヴァンナ:ジューゼ・ジェルビーノ (MS)
 モンテローネ伯爵プリーニョ・クラバッシ (B)
 マルッロ:ウィリアム・ディッキー (Br)
 ボルサ:レナート・エルコラーニ (T)
 チェプラーノ伯爵・カルロ・フォルティ (Br)
 チェプラーノ伯爵夫人エルヴィーラ・ガラッシ (MS)
 案内人:ヴィットリオ・タトッツィ (B)
 小姓:ルイ―ザ・マンデッリ (MS)
 合唱及び管弦楽:ミラノ・スカラ座合唱団及び管弦楽団
 合唱指揮:ノルベルト・モーラ
 指揮:トゥリオ・セラフィン

 録音時期:1955年9月3日〜16日
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:モノラル(アナログ/セッション)
→ ナクソス・ヒストリカル・シリーズ ヴェルディ:歌劇「リゴレット」

◆歌劇『ファルスタッフ』(1893年)全曲

 ファルスタッフ:ティート・ゴッビ (Br)
 フェントン:ルイージ・アルヴァ (T)
 フォード:ローランド・パネライ (Br)
 カイウス医師:トマゾ・スパタロ (T)
 バルドルフォ:レナート・エルコラーニ (T)
 ピストラ:二コーラ・ザッカリア (B)
 アリーチェ・フォード:エリーザベト・シュヴァルツコップ (S)
 ナンネッタ:アンナ・モッフォ (S)
 メグ・ペイジ:ナン・メリマン (Ms)
 クリックリー夫人:フェドーラ・バリビエリ (Ms)
 管弦楽及び合唱:フィルハーモニア管弦楽団及び合唱団
 合唱指揮:ロベルト・ベナリオ
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1956年6月21〜23日、25〜29日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
→ Falstaff

◆歌劇『シモン・ボッカネグラ』(1857年)全曲

 シモン・ボッカネグラ・ティート・ゴッビ (Br)
 ヤーコポ・フィエスコ・ボリス・クリストフ (B)
 パオロ・アルビアーニヴァルテル・モナケージ (Br)
 ピエトロ:パオロ・ダーリ (B)
 マリア・ボッカネグラ・ビクトリア・デ・ロス・アンへレス (S)
 ガブリエーレ・アドルノ・ジュゼッペ・カンポラ (T)
 射手隊長:パオロ・カローリ (T)
 侍女:シルヴィア・ベルトナ (Ms)
 管弦楽及び合唱:ローマ歌劇場合唱団及び管弦楽団
 合唱指揮:ジュゼッペ・コンカ
 指揮:ガブリエーレ・サンティーニ

 録音時期:1957年9月25日〜30日、10月1日
 録音場所:ローマ歌劇場
 録音方式:モノラル(アナログ/セッション)
→ ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ

◆歌劇『アイーダ』(1871年)全曲 Aida

 アイーダ:ビルギット・ニルソン (S)
 ラダメス:フランコ・コレッリ (T)
 アムネリス:グレイス・バンブリー (Ms)
 アモナズロ:マリオ・セレーニ (Br)
 ランフィス:ボナルド・ジャイオッティ (B)
 エジプト王:フェルッチョ・マッゾリ (Br)
 伝令:ピエロ・デ・パルマ (T)
 巫女:ミレッラ・フィオレンティーニ (S)
 合唱及び管弦楽:ローマ歌劇場合唱団及び管弦楽団
 合唱指揮:ジャンニ・ラッザリ
 指揮:ズービン・メータ

 録音時期:1967年6月〜8月
 録音場所:ローマ歌劇場
 録音方式::ステレオ(アナログ/セッション)
→ Verdi: Aida

◆歌劇『ドン・カルロ』(1867年)イタリア語版全曲

 ドン・カルロ:プラシド・ドミンゴ (T)
 エリザベッタ:モンセラート・カバリエ (S)
 エボリ公女:シャーリー・ヴァレット (Ms)
 ロドリーゴ:シェリル・ミルンズ (Br)
 フィリッポ2世:ルッジェーロ・ライモンディ (B)
 宗教裁判長:ジョヴァンニ・フォイアニ (B)
 修道士:サイモン・エステス (B)
 テバルド:デラ・ウォリス (Ms)
 レルマ伯爵:ライランド・デイヴィス (T)
 伝令:ジョン・ノーブル (T)
 天の声:マリア=ロサ・デル・カンポ (S)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 管弦楽:コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ

 録音時期:1970年8月18日〜31日
 録音場所:ウォルサムストウ・タウン・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

◆歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』(1845年)全曲

 ジョヴァンナ:モンセラート・カバリエ (S)
 カルロ7世:プラシド・ドミンゴ(T)
 ジャコモ:シェリル・ミルンズ(Br)
 ディリル:キース・アーウィン(T)
 タルボット:ロバート・ロイド (B)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マッカーシー
 管弦楽:ロンドン交響楽団
 指揮:ジェイムズ・レヴァイン

 録音時期:1972年8月〜9月
 録音場所:アビー・ロード・スタジオ、ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

◆歌劇『オテロ』(1887年)全曲

 オテロ:ジョン・ヴィッカース (T)
 デズデーモナ:ミレッラ・フレーニ (S)
 ヤーゴ:ピーター・グロソップ (Br)
 カッシオ:アルド・ボッティオン (T)
 ロデリーゴ:ミシェル・セネシャル (T)
 ロドヴィーコ:ジョゼ・ヴァン・ダム (B)
 モンターノ:マリオ・マキ (B)
 伝令:ハンス・ヘルム (B)
 エミリア:ステファニア・マラグー (Ms)
 合唱:ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル
 管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1973年5月
 録音場所:ベルリン・フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

◆歌劇『仮面舞踏会』(1859年)全曲

 リッカルド:プラシド・ドミンゴ (T)
 アメリア:マルティナ・アローヨ (S)
 レナート:ピエロ・カップチッリ (B)
 ウルリカ:フィオレンツァ・コッソット (Ms)
 オスカル:レリ・グリスト (S)
 サムエル:グウィン・ハウエル (B)
 トム:リチャード・ヴァン・アラン (B)
 シルヴァーノ:ジョルジョ・ジョルジェッティ (B)
 判事:ケネス・コリンズ (T)
 アメリアの召使:デイヴィッド・バレット (T)
 合唱:コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
 合唱指揮:ロビン・ステイプルトン
 女声合唱:ハバーダッシャ―ズ・アスクズ女子学校(エルストリー)
 合唱訓練:ジーン・ポーヴィー
 演奏:メディチ弦楽四重奏団
ロドニー・スラットフォード (コントラバス)
 管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1975年6月〜7月
 録音場所:ウォトフォード・タウン・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

◆歌劇『マクベス』(1847年)全曲

 マクベス:シェリル・ミルンズ (Br)
 マクベス夫人:フィオレンツァ・コッソット (MS)
 バンクォー:ルッジェーロ・ライモンディ (Br)
 マクダフ:ホセ・カレーラス (T)
 マルコム:ジュリアーノ・ベルナルディ (T)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マカーシー
 管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1976年7月
 録音場所:ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

◆歌劇『ナブッコ』(1842年)全曲

 ナブッコ:マッテオ・マヌグエッラ (Br)
 アビガイッレ:レナータ・スコット (S)
 イズマエーレ:ヴェリアーノ・ルケッティ (T)
 ザッカリア:ニコライ・ギャウロフ (B)
 フェネーナ:エレーナ・オブラツソヴァ (MS)
 大司祭:ロバート・ロイド (B)
 アバダッロ:ケネス・エドワーズ (T)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マッカーシー
 管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1977年7月10日〜20日、1978年2月5日〜8日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

◆歌劇『椿姫』(1853年)全曲

 ヴィオレッタ:レナータ・スコット (S)
 フローラ:セーラ・ウォーカー (Ms)
 アンニーナ:シンシア・ブキャン (Ms)
 アルフレード:アルフレード・クラウス (T)
 ジェルモン:レナート・ブルゾン (Br)
 ガストーネ:スーゾ・マリア・テグウィ (T)
 合唱:アンブロージアン・オペラ合唱団
 合唱指揮:ジョン・マッカーシー
 演奏:王立海軍楽隊 (王立海軍音楽学校)
 管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1980年7月5日〜15日
 録音場所:キングズウェイ・ホール、ロンドン
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

◆歌劇『エルナーニ』(1844年)全曲

 エルナーニ:プラシド・ドミンゴ(T)
 エルヴィーラ:ミレッラ・フレーニ (S)
 ドン・カルロ:レナート・ブルゾン (Br)
 ドン・ルイ・ゴメス:ニコライ・ギャウロフ(B)
 ジョヴァンナ:ヨランダ・ミキエーリ (S)
 ドン・リッカルド:ジャンフランコ・マンガノッティ(T)
 ヤーゴ:アルフレード・ジャコモッティ(B)
 合唱:ミラノ・スカラ座合唱団
 合唱指揮:ロマーノ・ガンドルフィ
 管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1982年12月
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

◆歌劇『運命の力』(1862年)全曲

 レオノーラ:ミレッラ・フレーニ (S)
 ドン・アルヴァーロ:プラシド・ドミンゴ (T)
 ドン・カルロ:ジョルジョ・ザンカナーロ (Br)
 プレツィオシッラ:ドローラ・ザジック (Ms)
 修道院長:ポール・プリシュカ (B)
 修道士メルトーネ:セスト・ブルスカンティーニ (Br)
 トラブーコ:エルネスト・ガヴァッツィ (T)
 女中クッラ:フランチェスカ・ガルビ (Ms)
 カラトラヴァカ伯爵:ジョルジョ・スリアン (B)
 市長:シルヴェストロ・サンマルティーノ (B)
 外科医:フランク・ヘイドリアン (B)
 合唱及び管弦楽:ミラノ・スカラ座合唱団及び管弦楽団
 合唱指揮:ジュリオ・ベルトラ
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1986年7月6日〜15日
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

◆歌劇『アッティラ』(1846年)全曲

 アッティラ:サミュエル・レイミー (B)
 オダベッラ:シェリル・スチューダー (S)
 フォレスト:ニール・シコフ (T)
 エツィオ:ジョルジョ・ザンカナーロ (Br)
 ウルディーノ:エルネスト・ガヴァッツィ (T)
 レオーネ:ジョルジョ・スーリヤン (B)
 管弦楽及び合唱・ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団
 合唱指揮:ジュリオ・ベルトラ
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1989年6月〜7月
 録音場所:アバネッラ (ミラノ)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

◆歌劇『シチリア島の夕べの祈り』(1855年)全曲

 エレーナ:シェリル・スチューダー (S)
 アッリーゴ:クリス・メリット (T)
 モンフォルテ:ジョルジョ・ザンカナーロ (B)
 プロシーダ:フェルッチョ・フルラネット (Br)
 ニネッタ:グローリア・バンディテッリ (Ms)
 ダニエーリ:エルネスト・ガヴァッツィ (Br)
 管弦楽及び合唱:ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団
 合唱指揮:ジュリオ・ベルトラ
 指揮:リッカルド・ムーティ

 録音時期:1989年12月〜1990年1月
 録音場所:ミラノ・スカラ座
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

◆歌劇『イル・トロヴァトーレ』(1853年)全曲

 マンリーコ:ロベルト・アラーニャ (T)
 レオノーラ:アンジェラ・ゲオルギュー (S)
 ルーナ伯爵:トーマス・ハンプソン (Br)
 アズチェーナ:ラリッサ・ディアドコヴァ (Ms)
 フェッランド:イルデブランド・ダルカンジェロ (B)
 イネス:フェデリカ・プロイエッティ (Ms)
 ルイス:エンリーコ・ファチーニ (T)
 老いたロマ:リッカルド・シモネッティ (B)
 伝令:アンドルー・ブッシャー (T)
 合唱:ロンドン・ヴォイシズ
 合唱指揮:テリー・エドワーズ
 管弦楽:ロンドン交響楽団
 指揮:アントニオ・パッパーノ

 録音時期:2001年8月〜9月
 録音場所:アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

オペラはいいな 1 Mozart's Operas

Mozart's Operas: Cosi Fan Tutte / Don Giovanni / The Magic Flute / Le Nozze Di Figaro
Mozart's Operas: Cosi Fan Tutte / Don Giovanni / The Magic Flute / Le Nozze Di Figaro
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モーツァルトの4大オペラをこの陣容、このスーパー廉価で聴くことができることに時代の移ろいを感じる。本セットの隠れた魅力は、全盛期の名花、リーザ・デラ・カーザをいずれも、ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団の最高のバックで3曲聴けること。「コシ・ファン・トゥッテ」のフィオルディリージ、「フィガロの結婚」の伯爵夫人、「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・エルヴィーラはいずれも彼女のはまり役。当時の人気は絶大であった。
フリッチャイの「魔笛」は、くだけたところがない、正調とでもいうべき品格があり男声陣が充実。一方、聴かせどころの「夜の女王」リタ・シュトライヒもファン垂涎の見事さでこれも往時の名盤。

(収録情報)
◆「コシ・ファン・トゥッテ」全曲

リーザ・デラ・カーザ(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
エーリヒ・クンツ(Br)
アントン・デルモータ(T)他

カール・ベーム(指揮)、ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1955年
モーツァルト:コシ・ファン・トゥッテ

◆「フィガロの結婚」全曲

チェーザレ・シエピ(Bs)
アルフレード・ペル(Br)
リーザ・デラ・カーザ(S)
ヒルデ・ギューデン(S)
スザンヌ・ダンコ(S)他

エーリヒ・クライバー(指揮)、ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1955年
Le Nozze Di Figaro

◆「ドン・ジョヴァンニ」全曲

チェーザレ・シエピ(Bs)
クルト・ベーメ(Bs)
シュザンヌ・ダンコ(S)
リーザ・デラ・カーザ(S)
アントン・デルモータ(T)
フェルナンド・コレナ(Bs)
ヒルデ・ギューデン(S)
ヴァルター・ベリー(Bs)他

ヨーゼフ・クリップス(指揮)、ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1955年
モーツァルト : 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」全曲 K.527

◆「魔笛」全曲

エルンスト・ヘフリガー(T)
ヨーゼフ・グラインドル(Bs)
リタ・シュトライヒ(S)
マリア・シュターダー(S)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
リザ・オットー(S)他

フェレンツ・フリッチャイ(指揮)、ベルリンRIAS交響楽団、ベルリンRIAS室内合唱団
録音:1954年
Magic Flute