Karl Böhm - The Complete Opera & Vocal Recordings
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ラインナップを見るとベームの凄さを改めて実感できる。ワーグナーは、バイロイトで『指輪』をふくめ破格の名演を多く紡ぎだしたが本集ではそれはごく一部にとどめている。また、モーツァルトとベートーヴェンでも抜群の成果ながら、ここはテイストの違いもあって競合盤も多い。しかし、R.シュトラウス、ベルクでは作曲家からの信認をえていたベームの「君臨」はまさに独壇場。そこを集中的に収録しているのが本集の最大の特色だろう。
個人的な思い出だが、かつてNHK-FMで、ベームの両作曲家の作品の放送は稀少で垂涎の的だった。19センチ、オープンリールテープに自宅でエア・チェックするのは最高の愉悦の時間だった。いまでも『ばらの騎士』と『ヴォツェック』は大切に保管しているが、後者は本集収録外の1971年のウィーン・フィル&ウィーン国立歌劇場の演奏。本集以外にもベームのライヴの秀演は数多く存在しており、その巨大な集積からはなお一部であることを付記しておきたい。
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