火曜日, 6月 04, 2024

初期 カラヤン 1940年代の録音を中心に


1930年代末から1940年代、カラヤン30才台の録音を以下10点、選んでみた。
いずれも先駆的、意欲的な作品であり、この光彩はいまも失われていない。


Herbert von Karajan : The Early Recordings (1938-1946)

 「運命の力」序曲、「マイスタージンガー」第1幕前奏曲(1939年2月)、「モルダウ」(19406月)、「セミラーミデ」序曲(194210月、トリノ)、「魔弾の射手」序曲(1943913日、アムステルダム)を所収。最初期5年のカラヤンの録音群であるとともに、4つのオケとの共演を3つの主要都市(記載がないものはベルリン)で行っている。ほかにも「魔笛」序曲(1938129日)、「アナクレオン」序曲(19394月、いずれもベルリン)なども別の音源で聴くことができる)

SP復刻ながら演奏の内容が十分わかる水準の録音だろう。冴え渡った解釈、しかし上質のデリカシーも内在した演奏で、「運命の力」序曲は折々に聴いて、その都度胸に響き感心する。「モルダウ」のファンタジー、「魔弾の射手」の神聖な森のイメージ、どれも目くるめく多彩な表現で飽きさせない。それに比べると「魔笛」と「アナクレオン」は手堅い巧さが少し前面にでているようにも思う。

ヴェルディ:歌劇《運命の力》序曲

ベルリン国立歌劇場管弦楽団

録音年月日:1939年2月

モーツァルト:歌劇《魔笛》K.620序曲

ベルリン国立歌劇場管弦楽団

録音年月日:1938年12月9日(午後)

録音場所:ベルリン  他


◆チャイコフスキー 第6番(1939年)


チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」/スメタナ:交響詩「モルダウ」
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2M67ZNAM2OA1K/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00DY9X0FG

1939年4月15日、ベルリン・フィルとの録音(チャイコフスキーの交響曲ではカラヤン、現存する最初の録音記録)。1930年代の音源ながら、意外と「音」が生きており、当時のドイツの録音技術の高さを偲ばせる。

演奏は、カラヤンの「悲愴」はすでにこの段階から、しっかりとした考え方に基づくものであったという感想をもつ。むしろ後年の演奏よりも各楽章でメリハリをはっきりとつけたクリア・カットな演奏である。第1楽章のアダージョの序奏部は暗渠を歩くような不気味な感じを見事にだし、展開部の激烈な爆発力は、第3楽章の行進曲風のパートでも発揮される。第2楽章のエレジーや終楽章の哀切の旋律は、情感豊かに歌われ終結部の感動を誘引する。

ベルリン・フィルをカラヤンがはじめて指揮したのは1938年4月8日であり、カラヤン30才の誕生日の3日後であった。本曲は1年後の収録ながら、これだけ鮮烈にカラヤンの個性を出せるのだから、当時のベルリン・フィルから強い信頼を勝ち得ていたことの証左だろう。

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74《悲愴》

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音年月日:1939年4月15日

録音場所:ベルリン


◆モーツァルト 第35番、第40番、第41番(1942年) 

ジュピター~カラヤン/モーツァルト初期録音集
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2AC44TQJX0V5E/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B017TA9464

初期カラヤンの魅力。一般に、圧倒的なスピード感、メリハリの利いた解釈、気力溢れる演奏。しかし、力押しばかりでなく、ときに柔らかく溌剌としたフレーズが心に滲みてくる。天才的といっていい「切れ味」である。

トスカニーニなどの演奏スタイルを(SP音源で)良く研究しつつ、そのディテールを真似するのではなく、各章を均等にみる全体構成力や大胆なリズム感、加速度的なスピード感の重視といった点を意識しているように思う。特に、モーツァルトでは、あまり音が重くならないよう、弦楽器を巧みにコントロールする配慮もなされており、冴え渡った解釈、しかし上質のデリカシーも内在した演奏。

但し録音時点には十分に留意。SP復刻で演奏の内容が十分わかる程度の音源であることは覚悟すべき。もしも、上記特質を残しつつ一定の水準の録音で、後期2曲について聴きたいリスナーには、Legendary Decca Recordings を推奨。

モーツァルト:交響曲第35番ニ長調 K.385《ハフナー》

EIAR(トリノ放送)交響楽団

録音年月日:1942年10月

録音場所:トリノ


モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551《ジュピター》

モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550

EIAR(トリノ放送)交響楽団

録音年月日:1942年10月

録音場所:トリノ



◆ブラームス 第1番(1943年)ほか


グレート・コンダクター・シリーズ/カラヤン ブラームス:交響曲 第1番 他
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RMRHPRHWF33XT/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B001N29V7M

1943年9月6〜11日、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との演奏(ブラームスの交響曲ではカラヤン、現存する最初の録音記録)。「レオノーレ」序曲第3番は同時期9月15日の収録。

第1楽章冒頭の重くパセティックな出だしから、基本的にカラヤンの解釈は後年のあまたの録音と変わっていないことに驚く。テンポは遅くじっくりと音を積み上げていく。一方、フレーズは短く艶やかに処理していく。第2楽章のアンダンテ・ソステヌートは、明暗交錯する複雑な心理の綾を表情豊かに描いてみせる。やや濃厚な味わいという気もするが、この時代のコンセルトヘボウの音色ゆえかも知れない。第3楽章に入ると速度を上げ陰から陽への移行提示がこめられる。終楽章の劇的な展開も後年の録音と共通し、すっきりと機敏な進行は思い切りがいい。全般に、なお荒削りながらもブラームス解釈を概成していた早熟なカラヤン像がそこにあり、後年はこれに老練の技が加わっていったという感想をもつ。

Maestro Vol. 1: Herbert von Karajan


ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

録音年月日:1943年9月6日~11日

録音場所:コンセルトヘボウ、アムステルダム



◆ブルックナー 第8番(1944年)













ブルックナーの第8番については、この1944年盤とその後、ベルリン・フィルの常任となって以降の著名な1957年盤がある。

57年盤の各楽章の録音時間は、I:17:05、II:16:04、III:27:31、IV:26:17 だが、44年盤で欠落している第1楽章を別として、第2楽章は00:06差、第3楽章は00:10差、第3楽章で01:17差という「僅差」である。13年後、かつオーケストラも違う2つの演奏はほぼ一致した内容といってもよい。カラヤンのブルックナー第8番解釈は、実は1944年の段階でほぼ確定していたか。

44年盤、57年盤は、近代の指揮者として、はじめてレコードという媒体にもっとも高い感度と深い知識をもっていたカラヤンにとって、特別な意味があったろう。44年盤第4楽章は、世界初のステレオ録音とも言われ、これを事後チェックしたカラヤンは、戦時中ながら新技術「ステレオ録音」の将来に秘かに思いを馳せたかも知れない。また、57年盤はベルリン・フィルを統率した本格的なステレオ録音である。どちらも、カラヤンにとって、他者が理解できないくらい重要な意味のある記録であったろう。
 なお、57年盤を中心とする第8番の演奏評については下記を参照。


http://shokkou.spaces.live.com/blog/cns!9E9FE7463122BF4E!943.entry?&_c02_owner=1

(戦中・戦後のカラヤンについて、あわせて下記を参照)
http://shokkou.spaces.live.com/blog/cns!9E9FE7463122BF4E!1181.entry?&_c02_owner=1


ブルックナー:交響曲第8番ハ短調第2~4楽章

プロイセン(ベルリン)国立歌劇場管弦楽団

録音年月日:1944年6月28日(第2、3楽章)、9月29日(第4楽章)

録音場所:ベルリン

録音:モノラル/ステレオ(第4楽章)



◆ベートーヴェン 第3番(1944年)
















若き日のカラヤンの第3番を聴く。敗戦直前の時期であり、オケの合奏力には乱れも目立つが、全体構成を考えぬき、個々の楽奏を冷静にスタイリッシュに整えるカラヤン流の片鱗は既にここにある。
第3番は、この①44年(ベルリン国立歌劇場O)のほか、②52年(PO)以降、③53年(BPO)[L]、④62年(BPO)、⑤69年(BPO)[L]、⑥70年(BPO)[L]、⑦71年(BPO)、⑧76年(BPO)、⑨76年(BPO)[L]、⑩77年(BPO)[L]、⑪77年(BPO)[L] 、⑫82年(BPO)、⑬84年(BPO)、⑭84年(BPO)といった数多いリリースがあるが、カラヤン得意の演目であった([L]はライヴ)。
第二次大戦直後のドイツでは、コンサート、レコーディングなどでその演目は慎重に選ばれていたように思う。当時のソ連、米国、フランスなどの進駐の影響もあってか、チャイコフスキー(第5番、第6番「悲愴」)、ドヴォルザーク(第8番、第9番「新世界から」)、バルトーク、ストラヴィンスキーなどの頻度が高い。これらの演目では、フルトヴェングラーは戦前から「現代音楽」の取り上げには積極的であり、「なんでもござれ」であったろうが、これに加えて、いわゆるフランスものや軽い序曲集なども含め、カラヤンの「高純度アプローチ」はあらゆる演目に有用であった。
しかし、ドイツ・オーストリア圏内では、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ワグナーなどは必須アイテムであり、なかでもベートーヴェン、とりわけ第3番「英雄」や第9番「合唱」はこの時代にあって、ナチズムとの決別、新生イメージの醸成からも重要な演目であったろう。
本演奏は滅び行くナチズムの最後の頃の録音、②52年(PO)以降は”新生”後のものだが、演奏スタイルには大差はない。しかし、そこに集う聴衆の思いはもちろん連続ではありえない。「葬送行進曲」の重さの受け止め方にも違いがあったろう。そんな思いで「聞き比べ」をする価値もあるかも知れない。


ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ短調 作品55《英雄》

プロイセン(ベルリン)国立歌劇場管弦楽団

録音年月日:1944年5月

録音場所:ドイツ帝国放送協会大ホール、ベルリン



◆ベートーヴェン 第5番(1948年)





1948年の本演奏はカラヤンの第5番の初録音である。
試みに第4楽章について、名演の誉れ高いライナー/シカゴ響、イッセルシュテット/ウィーン・フィルと本盤との比較では、ライナーは7:59、イッセルシュテットは8:58である。この1分の差は大きく、一切の無駄のない筋肉質な運動能力の高さを感じさせるライナーに対して、悠揚たる構えのなかでウィーン・フィルの豊潤な響きを聴かせるイッセルシュテットの違いは歴然としている。
さて、カラヤンは8:45と時間ではイッセルシュテットに近いが、同じウィーン・フィルを振りながら、その響きからは馥郁たる音質よりもリズミックさが強調される。ここはある意味ではライナー的な行き方である。カラヤン盤では弦のピッチが短く、ときにザクザクと荒っぽくさえ感じさせるほど激しくリズムを刻む。その一方、ここも特質だがいわゆるテクスチャーを浮き彫りにすべく各パートは前面にでて、木管などウィーン・フィルの妙技も示されるが、全体の構成感というか枠組みは堅牢である。(言葉は悪いが)立派な生簀のなかでの錦鯉の遊泳といった感じか。

後年の演奏とくらべると、いささか気負いが強く、ときに表情をつけすぎといった面もあるが、第2楽章のじっくりとした彫琢もカラヤンならではと思う。下記のとおり40年後の最後の録音と比較すると他楽章には大きな差はないが第2楽章は1分以上、遅めの運行である。

一方で、基本的な解釈や各部聴かせどころの処理には大きな違いはない。ベートーヴェンに限らず、ブラームス、チャイコフスキーでも同様だが、カラヤンは40年代から一貫したスタイルを堅持している。よってカラヤンのベートーヴェンを好まない向きには、カラヤンらしさが濃厚にでているゆえ敬遠したいだろうし、逆にカラヤン・ファンには畏敬とともにスリリングに聴くことができるだろう。録音記録は以下のとおりであり、さすがウォルター・レッグ、この時期の録音としては傑出した鮮度である。

ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67《運命》

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音年月日:1948年11月11、15~17日

録音場所:ムジークフェライン・ザール、ウィーン

録音:モノラル

スタッフ:P:ウォルター・レッグ、E:ダグラス・ラーター



◆ブラームス ドイツ・レクイエム(1947年)


ブラームス:ドイツ・レクイエム
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R6R4YDCQSADIR/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00KN2QH8O

クレンペラーの名盤 ブラームス:ドイツ・レクイエムなどがあり、かつカラヤンも数種の録音を行なっており、果たしてわざわざ初期のカラヤンを聴く意味があるかどうか。

しかし、終戦後まもなく、いまだアメリカ、イギリス、フランス、そしてソ連の分割支配化のドイツ、オーストリーにあって、ドイツ・レクイエムには演奏者、聴衆ともに言い知れぬ特別の思い入れがあったであろう。シュヴァルツコップはクレンペラー盤でも歌っているが、こちらの方が若き迫真力に富む。ホッターの深い声もじわりと胸に染み渡る。いささかドライブ気味の感もあるが、ウィーン・フィルの全力での臨場もあり鮮烈な印象。カラヤンの非常な集中力に圧倒される歴史的な記録である。

ブラームス:ドイツ・レクィエム作品45

エリザベート・シュワルツコップ(S)

ハンス・ホッター(Bs)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音年月日:1947年10月20~22日、27~29日

録音場所:ムジークフェライン・ザール、ウィーン

録音:モノラル

スタッフ:P:ウォルター・レッグ、E:ダグラス・ラーター


➡ ベルリン・フィルとの ブラームス:ドイツ・レクイエム も参照


◆ベートーヴェン 第9番(1947年)


Karajan Conducts Beethoven's 9th
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2BFSEC8CYZ34I/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B000005GN2

1947年11月〜12月、ウィーン・ムジークフェライン・ザールでのカラヤン30代の初録音の第9である。当時の新進気鋭、最高のメンバーを集めての意欲作で、SPで発売されたもの。録音は数回に分けて行われ慎重な処理もなされているが、聴いているとライヴ盤のような熱気に包まれている。

古いモノラルながら、驚くほど各パートの音がクリアに拾われており、高音部は音が割れるのは仕方ないとしても、聴いていてそう痛痒は感じない。ウォルター・レッグという秀でた音楽ディレクターの才能ゆえか、また、カラヤンはその録音技法において、レッグから大きな影響を受けたことも 想像にかたくない。この時期のカラヤンは、戦後、連合軍からパージされていた時期であり、レッグに声をかけられて、第一線への復帰途上にあった。

演奏は立派である。カラヤンのスタイリッシュさは、この時期でもその傾向はあるものの、後年の「完成」の域にはいまだ遠く、ウ
ィーン・フィルも戦後の混乱期から脱しきってはいない。少し荒削りのところもあり、部分的には、指揮者とオケで折り合いをつけているようなところもある。

しかし、その一方、モダンな疾走感は聴き手にとって心地よく、自然に次の展開に期待感をふくらませ、そして結果はそれをはるかに上回って進む。そこにこそ感動の規則的な連鎖がはじまる。しかもその背後には若きひたむきな「純粋さ」がある。
絶妙に細かいリズムを刻みながら途切れさせない集中力、メローディアスな部分の濃厚な美しさ、低音部の深みある表現ーー既に後年のカラヤンらしさを感じさせるし、白熱の燃焼度も高い。生硬な感じもなくはないが、それ以上にその音楽の構成力には迸る才能が横溢している。

 →Maestro Vol. 1: Herbert von Karajan

 

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ長調作品125《合唱》

エリザベート・シュワルツコップ(S)

エリザベート・ヘンゲン(A)

ユリウス・パツァーク(T)

ハンス・ホッター(Bs)

ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音年月日:1947年11月3~6日、12月10~12日、14日

録音場所:ムジークフェライン・ザール、ウィーン



◆ヴェルディ レクイエム(1949年)










ヴェルディ:レクイエム、カラヤンの初録音盤 (amazon.co.jp)

カラヤンは、ヴエルディ:レクイエムを晩年まで好んで取り上げたが、これはウィーン・フィルとの記念すべき1949年第1回ライヴ盤。規範たる1940年のトスカニーニ盤 ヴェルディレクイエム  を彷彿とさせる裂帛の演奏。

カラヤンは、怒りの日では、切り立った崖のようなスペクタクルな交響美を見事に表現している。その一方、詠嘆的なソプラノのヒルデ・ザデク、バスのボリス・クリストフの独唱パートは実に深き詠唱。そのコントラストの妙味が聴きもの。録音は古いが、カラヤンの本曲”原型”を知るうえでも興味深い音源である。

ヴェルディ:レクィエム

ヒルデ・ツァデク(S)

マルガレーテ・クローゼ(Ms)

ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T)

ボリス・クリストフ(Bs)

ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音年月日:1949年8月14日

録音場所:旧祝祭劇場、ザルツブルグ

録音:モノラル

タイミング:88:27


(以下は参考)


First Recordings


非常に古い録音なので留意が必要です。以下は収録リストと小生の推薦盤(商品リンクを参照)です。

【CD1】
・ベートーヴェン:交響曲第7番 シュターツカペレ・ベルリン(1941年6月)
→ Herbert von Karajan : Early Recordings, Vol. 3 (1941-1942)

『レオノーレ』序曲第3番 アムステルダム・コンセルトヘボウ(1943年9月)
・ワーグナー:『マイスタージンガー』第1幕、第3幕への前奏曲第3幕への前奏曲
シュターツカペレ・ベルリン(1939年2月)


【CD2】
・ブラームス:交響曲第1番
→ Herbert von Karajan : Early Recordings, Vol. 6 (Amsterdam 1943)

・R.シュトラウス:『ドン・ファン』、『サロメ』〜7枚のヴェールの踊り
アムステルダム・コンセルトヘボウ(1943年9月)


【CD3】
・ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』(1940年3月)
・J.シュトラウス2世:喜歌劇『こうもり』序曲、芸術家の生涯、皇帝円舞曲 ベルリン・フィル(1940-42年)


【CD4】
・モーツァルト:交響曲第35番、第40番、第41番『ジュピター』 トリノRAI管弦楽団(1942年10月)
→ ジュピター~カラヤン/モーツァルト初期録音集

【CD5】
・チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』 ベルリン・フィル(1939年6月)
→ Herbert von Karajan (Early Recordings Volume 1 1938 - 1939)

・スメタナ:交響詩『モルダウ』 ベルリン・フィル(1940年6月)

【CD6】
・モーツァルト:『魔笛』序曲 シュターツカペレ・ベルリン(1938年12月)
・ロッシーニ:『セミラーミデ』序曲 トリノRAI管弦楽団(1942年10月)
・ウェーバー:『魔弾の射手』序曲 アムステルダム・コンセルトヘボウ(1943年9月)
・ケルビーニ:『アナクレオン』序曲 シュターツカペレ・ベルリン(1939年4月)
・J.シュトラウス'U世:喜歌劇『ジプシー男爵』序曲 ベルリン・フィル(1942年10月)
・ヴェルディ:『椿姫』第1幕、第3幕への前奏曲 トリノRAI管弦楽団(1942年10月)
・ヴェルディ:『運命の力』序曲 シュターツカペレ・ベルリン(1939年2月)

→ Herbert von Karajan : The Early Recordings (1938-1946)



Maestro Vol. 1: Herbert von Karajan
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1DHWVHMLJS64C/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B005460316

カラヤンの主として50年代のフィルハーモニア管弦楽団との演奏。モノラルながら聴きやすい録音。今日聴いても、その明確な解釈、快速な運行、品位ある抒情性に感心する。特にウイーン・フィルとのベートーヴェン「第九」、ヴェルディ「レクイエム}は迫力にあふれた出色のもの。

40年代のコンセルトヘボウとの共演も興味深く、ブラームス交響曲第1番や「サロメ」でのカラヤンは溌剌とし実に巧い。
協奏曲では相性のよいギーゼキングとベートーヴェンの4,5番、グリーグなどを収録。録音こそ古いが、いずれもこの価格では文句なし、粒ぞろいの名曲・名演集となっている。

【収録情報】
<モーツァルト> 
・交響曲第35番、第40番(RAIトリノ管弦楽団/1942年10月),
・『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』(ウィーン・フィル/1946年10月)


<ベートーヴェン>
・交響曲:第3番(1952年11月)、第7番(1952年11月)、第8番(ウィーン・フィル/1946年11月)、第9番(シュヴァルツコップ(S)、エリーザベト・ヘンゲン(Ms)、ユリウス・パツァーク(T)、 ハンス・ホッター(Bs)、ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン・フィル/1947年11,12月)
・ピアノ協奏曲:第4番、第5番(ギーゼキング(p)/1951年6月)
・『レオノーレ』序曲第3番(コンセルトヘボウ/1943年)

<ブラームス>
・交響曲第1番(コンセルトヘボウ/1943年9月)

<ヴェルディ>
・レクイエム(ヒルデ・ザデク(S)、マルガレーテ・クローゼ(C)、ヘルゲ・ロスヴァンゲ(T)、ボリス・クリストフ(B)、ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン・フィル/1949年8月14日、ザルツブルク[ライヴ])

<R.シュトラウス>
・『ばらの騎士』〜“Herr Gott im Himmel”(シュヴァルツコップ(S)、イルムガルト・ゼーフリート(Ms)、ウィーン・フィル/1947年12月)
・『サロメ』〜7枚のヴェールの踊り(コンセルトヘボウ/1943年9月)


<シベリウス>
・交響曲第5番、『フィンランディア』(1952年7月)

<その他>
・フランク:交響的変奏曲(ギーゼキング(p)/1951年6月)
・グリーグ:ピアノ協奏曲(同上)
・ストラヴィンスキー:『かるた遊び』(1952年5月)
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲(1953年6月)


Wiener Philharmoniker
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3L9SOMWRZ13M6/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B005ZHBA16

【カラヤン】
・ウィンナ・ワルツ集:美しく青きドナウ、皇帝円舞曲、芸術家の生涯、ウィーンの森の物語、ウィーン気質、酒・女・歌、『ジプシー男爵』序曲(1946-49年)
・リヒャルト・シュトラウス:メタモルフォーゼン(1947年)


20th Century Masters
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RWPGGIXHIC3HS/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B000AAP7FS

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」, 第7番(カラヤン/ウィーン・フィル、シュターツカペレ・ベルリン)(1948,1941)
 参考→Herbert von Karajan : Early Recordings, Vol. 3 (1941-1942)




上記の録音データは ヘルベルト・フォン・カラヤンのアーカイブ (karajan.info)
 からの引用。このデータベースの構築とメンテナンスに心から敬意を表したい。

0 件のコメント: