水曜日, 11月 04, 2026

Johanna Martzy Milestones of a Legend

 Milestones of a Legend




shokkouのブログ : ヨハンナ・マルツィ パルティータ

ヨハンナ・マルツィ、清浄にして端正なヴァイオリン作品集

ヨハンナ・マルツィを聴いたのはバッハの無伴奏であった。美しく清浄な響きに感心し、誰が弾いているかが気になり調べて、はじめて彼女の名前を知った。

本集で聴くことのできる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータの6曲の録音は、ソナタ第3番(1954年5月1日、6月1-3日)、第1番(1955年3月26,27日)、第2番(1955年3月27日-4月2日)、パルティータ第2番(1954年7月24-26日)、第1番(1955年4月27-30日)、第3番(1955年5月15-18日)の順に、ロンドンのアビー・ロード・スタジオにて、以上記したとおり1年がかりで慎重に行われた。調性では、ソナタ第3番「ハ長調」から始まり、パルティータ第3番「ホ長調」で終えている。あたかも一気に録音したような一貫性があるのに、その実、時間をかけて記録を残したのには、いかなる決意と思いがあったのか、考えるのも楽しい。

協奏曲も名指揮者が名を連ねる。モーツァルトの第4番ではヨッフム、メンデルスゾーンとブラームスではクレツキ、ドヴァルザークではフリッチャイ、加えてハンス・ミュラー=クライとの共演も多い。

天才肌の技巧派ながら、一切それを感じさせず、清浄にして端正、彼女のヴァイオリンは、どの曲を聴いても曲想に自然に入っていける雰囲気がある。優れた感性をもって深く作品に親しんでいたことの表れだろう。

<収録情報>

【J.S.バッハ】

無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ全曲(1954、1955年)

【モーツァルト】

ヴァイオリンソナタK.376(1952年)※

ヴァイオリン協奏曲第3番:ハンス・ミュラー=クライ/シュトゥットガルト放送響(1962年)

ヴァイオリン協奏曲第4番

(1)ヨッフム/バイエルン放送室内管(1955年4月4日)

(2)ハンス・ミュラー=クライ/シュトゥットガルト放送響(1956年)

【ベートーヴェン】

ヴァイオリンソナタ第8番Op.30(1952年7月7-10日)

ロマンス第1番、第2番:クレツキ/フィルハーモニー管(1955年12月22,23日)

【シューベルト】

ヴァイオリンとピアノのためのロンドD.895※

ヴァイオリンとピアノのための幻想曲D.934※

ヴァイオリンソナタ、イ長調D.574※

ヴァイオリンソナタ第1番D.384、第2番D.385、第3番D.408(1955年11月7-13日)※

【メンデルスゾーン】

ヴァイオリン協奏曲Op.64 

(1)クレツキ/フィルハーモニー管(1955年12月20,21日)

(2)ハンス・ミュラー=クライ/シュトゥットガルト放送響(1959年)

【ブラームス】

ヴァイオリン協奏曲:クレツキ/フィルハーモニア管(1954年2月15-17日)

【ドヴァルザーク】

ヴァイオリン協奏曲:フリッチャイ/ベルリン・ドイツ響(1953年6月3-5日)

【シマノフスキ】

夜想曲とタランテラOp.28(1951年8月27-30日)※

【ラヴェル】

フォーレの名による子守歌、ハバネラ形式の小品(1951年8月27-30日)※

【ファリャ】

スペイン舞曲「はかなき人生」(1951年8月27-30日)※

【ミヨー】

ブラジルの郷愁「イパネマ」(1951年8月27-30日)※

※伴奏はジャン・アントニエッティ(pf)である。

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