【以下は引用】
HMV レビュー
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ/期待 ジュゼッペ・シノーポリ
シェーンベルクの中でもひときわ光彩を放つ、現代に通じる底知れぬ狂気を孕んだ二つの声楽作品。シノーポリは不協和音と叫びの底に横たわる官能性を抽出し、光の下に曝け出しています。カステラーニ、マークの歌も見事です。解説対訳付(ワーナーミュージック・ジャパン)
シェーンベルク
(詩:アルベール・ジロー/独訳:オットー・エーリヒ・ハルトレーベン)
1. 月に憑かれたピエロ 作品21-各々7つの詩からなる3部構成 第1部 月に酔って
2.同 コロンビーネ
3.同 伊達男
4.同 蒼ざめた洗濯婦
5.同 ショパンのワルツ
6.同 聖母
7.同 病める月
8.同 第2部 夜
9.同 ピエロへの祈り
10.同 掠奪
11.同 赤いミサ
12.同 絞首台の歌
13.同 斬首
14.同 十字架
15.同 第3部 郷愁
16.同 下劣さ
17.同 パロディ
18.同 月の斑点
19.同 セレナーデ
20.同 帰郷
21.同 おお、いにしえの香り
(詞:マリー・パッペンハイム)
22.期待 作品17 -モノドラマ 第1場 ここを入るのかしら?…道が見えないわ…
23.同 第2場 これはまだ道なのかしら?…ここにあるわ…
24.同 第3場 あそこに光が射してる!ああ!ただの月だわ…
25.同 第4場 あの人はここにもいない…
ルイーザ・カステラーニ(声)/アンドレア・ルケシーニ(ピアノ)/ドレスデン・シュターツカペレ楽団員/アレッサンドラ・マーク(ソプラノ)*22、23、24、25
ドレスデン・シュターツカペレ
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
録音時期:1997年&96年
録音場所:ドレスデン
録音方式:デジタル(ライヴ=期待)
§『月に憑かれたピエロ』(仏語:Pierrot lunaire 原題どおり『ピエロ・リュネール』と記されることもある)作品21は、アーノルト・シェーンベルクが作曲した室内楽伴奏による連作歌曲。正式な名称は、『アルベール・ジローの「月に憑かれたピエロ」から21の詩(独語:Dreimal sieben Gedichte aus Albert Girauds „Pierrot lunaire“)』。すなわち、アルベール・ジローの仏語詩をオットー・エーリヒ・ハルトレーベンが独語訳したものから21点を選び出し、曲付けしたものである。
ソプラノの独唱者は、詩の雰囲気を補うために、シュプレッヒシュティンメ様式によって詩を「歌う」。調性は無い。だが十二音技法ではない。シェーンベルクが音列技法を試みるのは、後半生になってからである。
1912年10月16日に、ベルリンのコラリオンザールにおいて、コロンビーナに扮したアルベルティーネ・ツェーメを主演に迎えて初演が行われた。
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