日曜日, 5月 13, 2012

最近聴いているテンシュテット 2

Symphony Nos 3 6 7 8 Overtures


下記選集のベートーヴェン2枚を続けて聴く。やはりいいなあと感じ入ってしまう。3番はライヴ盤だが、大変バランスよく均整のとれた演奏で、いままで聴いてきたほかの指揮者のあまたの音源と比較しても、トップクラスの名演であると思う。すこしオーケストラの統制を緩めて軽快に飛ばすドライブ感(第1,3楽章)と速度をぎりぎりまで減速してたっぷりと情感をもって丁寧に仕上げていく(第2、4楽章)交互の手法が見事にいかされている。

これは6番や8番も同様で、とくに流麗、豊饒な音楽に特色のあるテンシュテット・サウンドのヒット感が6番では強く感じる。

3番、6番、8番そして序曲集と聴いてきて思うのは、オーケストラ(メンバー)が演奏しつつ心のなかで豊かに「歌っている」ということだ。外形的ではなく、まるでハミングでも聞こえてきそうな雰囲気で内面で「歌っている」。しかも、これは統制されて無理やりではなく、音楽に身をゆだねて自然に歌がでてくるような現場を思い浮かべる。これぞ、テンシュテットの底知れぬ魅力の源泉。


CD1:ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』、1991926日、103日(ライヴ)、『プロメテウスの創造物』、序曲『コリオラン』、『エグモント』序曲、1984511-12日、ロンドン・フィル 

CD2:ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』、第8番、1985915,16,19日、1986327日、『フィデリオ』序曲、1984511-12日、ロンドン・フィル

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