「カルミナ・ブラーナ」は世俗的なエネルギー、欲望を開放するような力強さが身上。この曲を世に広く知らしめたヨッフム盤(1967年)が有名だが、このティーレマン盤は、20年余をへた1998年にヨッフム盤と同じベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団を振って話題になったもの。ヨッフム盤での独唱は、ヤノヴィッツ、シュトルツェ、F.ディースカウと当時の最強のメンバーを結集したが、本盤では、クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)、デイヴィッド・キューブラー(テノール、サイモン・キーンリーサイド(バリトン)という手堅い布陣。
ティーレマンは、当時まだ39才。ベルリン生まれでドイツ楽壇の期待を一身に背負ったキャリア形成の途上ながら、ぶ厚い合唱をビシッと統制し、見事な構成力を示している。本曲は演奏会式オペラのような特色があるが、ドイツオペラを得意とするティーレマンには相性がよいのだろう。終曲O Fortuna (おお、運命の女神よ)を聴き終えたあとの感動は「ティーレマン、恐れ入り」といった感じ。http://www.amazon.co.jp/Orff-Carmina-Burana-Christian-Thielemann/dp/B005JS7V3C/ref=sr_1_48?s=music&ie=UTF8&qid=1331943102&sr=1-48
(参考1)ティーレマンについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%9E%E3%83%B3
(参考2)歴史的名演 ヨッフム盤について
http://www.hmv.co.jp/product/detail/486070
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