月曜日, 2月 24, 2025

音楽の力 現代の歌姫








(エディット・マティス)


まずは古いところから~ 歴史的名歌手を揃えたこんな特集がある。

👉10人の偉大なソプラノ歌手たち



1:キルステン・フラグスタート(1895-1962)
2:ジンカ・ミラノフ(1906-1989)
3:リューバ・ヴェリッチュ(1913-1996)
4:エリーザベト・シュヴァルツコップ(1915-2006)
5:リーザ・デラ・カーザ(1919-2012)
6:イルムガルト・ゼーフリート(1919-1988)
7:セーナ・ユリナッチ(1921-2011)
8:レナータ・テバルディ(1922-2004)
9:ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005)
10:マリア・カラス(1923-1977)

このうち、4および5は東京にてライヴで聴いた。

👉リートの女王 ~シュヴァルツコップ 名盤5点 Elisabeth Schwarzkopf
https://shokkou3.blogspot.com/2022/05/elisabeth-schwarzkopf.html

👉R.シュトラウス ~リーザ・デラ・カーザで聴く 名盤5点  Lisa della Casa sings R. Strauss
https://shokkou3.blogspot.com/2022/04/r.html


上記ではあまりに古すぎるので、10年後にアップデートしたのが

👉現代ソプラノ歌手 名鑑


さらに、レンジを広げて50名をリストしたのが、

👉現代プリマ・ドンナ50名  The Art of the Prima Donna


しかし、やはりいまにいたるまで、圧倒的、ダントツな存在として、

👉マリア・カラスを聴く


そしていま、関心をもって聴いているのが、

👉バロック・オペラの魅力 2人のプリマ

日曜日, 2月 23, 2025

テレサ・テン

 テレサ・テン

テレサ・テン
BS朝日『ザ・偉人伝 テレサ・テン 30年目の歌声~時の流れに身をまかせ~』
2025年2月23日(日)よる9:00~10:54放送

番組を堪能した。美しく伸びやかな声で音程が抜群。声量の大きさよりも無理のない発声法により、難しいパッセージもなんなく歌い上げ、表現力の豊かさが際立つ。番組では美空ひばりとの共通点についてふれていたが、天才少女歌手が歌姫に成長、開花していく点で二重写しに見える。語学的な才能と美貌に恵まれ、その魅力は、実際接した関係者には計り知れないものがあったことだろう。

【以下は引用】
BS朝日『ザ・偉人伝 テレサ・テン 30年目の歌声~時の流れに身をまかせ~』は2月23日(日)放送。没後30年を迎えるにあたり、テレサ・テンの足跡と彼女の壮絶な人生を辿り、アジアの懸け橋となった歌声の魅力に迫る。

<内容>
『日本中を虜にした不世出のアジアの歌姫』歌手・テレサ・テン

「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」など、せつない女心を美しくも情念を感じさせる声で歌い上げ、アジア全域を魅了したテレサ・テン。その透き通った歌声は、想像を絶する波乱の道のりを歩んだ人間だからこそ出せる、唯一無二の歌声なのかもしれません。
●日本の歌姫に触れた幼少期――中国大陸出身の両親が戦後、台湾に渡り、各地を転々とするなかで生を受けたテレサ。ラジオから流れてきた美空ひばりの「リンゴ追分」が幼心に刺さり、歌手を志す。テレサは家計を支えるため、中学を2年で退学し、13歳で歌の道へ。
●瞬く間にアジアのスターへ――台湾テレビの専属、中国テレビの専属などを経てその人気はアジアに拡大。18歳で東南アジアツアーを開始し、1972年、19歳で香港10大スターに選出される。翌年、日本デビューを果たし、「空港」で日本レコード大賞新人賞を手にする。
●日本からの国外退去――東南アジアでの人気を不動のものにしたテレサを予期せぬトラブルが襲う。不正なパスポート取得を理由に1年間の国外退去処分がくだる。日本での活躍が期待されるなか不運に見舞われてしまう。
●恋人との別れと「つぐない」の誕生――しかし、テレサの苦境は彼女の歌が打ち破っていく。彼女の人気は留まることが無く、見事、復活。日本では「つぐない」が大ヒットするが、この曲はテレサが恋人と別れ、歌い続ける道を選んだがゆえに生まれた作品だった。
●あまりにも早過ぎる旅立ち――荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲による「つぐない」を皮切りに、テレサは二人が手掛けた「愛人」「時の流れに身をまかせ」などヒットを連発し、日本での人気を不動のものに。しかし1995年、42歳という若さでこの世を去ってしまう。
戦後の影響が色濃く残る時代に、台湾、中国、日本など同じアジアながら文化の違う国で、それぞれの国民を魅了してやまなかったテレサ・テン。没後30年を迎えるにあたり、その足跡と彼女の耐え難いほどの壮絶な人生を辿り、アジアの懸け橋となった歌声の魅力に迫る。
番組ページ
https://www.bs-asahi.co.jp/the_ijinden/#20250228

テレサ・テン

プロフィール

1953年台湾雲林県に生まれ。14歳の時に台湾で歌手デビュー。映画にも進出、アジアを代表するスターへと成長。74年に「今夜かしら明日かしら」で日本進出。2ndシングル「空港」が大ヒットし、同年の日本レコード大賞で新人賞を獲得。84年に再来日、「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」と連続ヒットを飛ばし、日本歌謡曲史に大きな足跡を残したが、95年に滞在先のタイで気管支喘息の発作による呼吸困難により42歳で客死。

2012/07/30 (2019/07/30更新) (CDジャーナル)

土曜日, 2月 22, 2025

バロック・オペラの魅力 2人のプリマ


 









エマ・カークビー Carolyn Emma Kirkby の魅力

https://shokkou3.blogspot.com/2015/03/carolyn-emma-kirkby.html

エマ・カークビー

プロフィール

古楽を得意とするソプラノ歌手。オックスフォード大学で古典学を学び、ルネサンス・バロック音楽に興味を持ち歌唱法を身につけた。レパートリーは中世・ルネサンスから、古典派までと幅広い。コンソート・オブ・ミュージックなどの声楽アンサンブルの一員として活動する傍ら、リュート奏者ルーリーと組んで独唱者としても活躍している。また、ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団を初めとする古楽オーケストラとの共演も数多い。



オッター Anne Sofie von Otter  の魅力

https://shokkou3.blogspot.com/2015/08/anne-sofie-von-otter.html

アンネ・ゾフィー・フォン・オッター

プロフィール

1955年、スウェーデンのストックホルムに生まれたメゾ・ソプラノ歌手。ストックホルムの王立音楽院などで学び、82年にバーゼル歌劇場で活動を始める。『フィガロの結婚』のケルビーノや『コシ・ファン・トゥッテ』のドラベラを歌い、モーツァルト、R.シュトラウス歌手として高く評価された。各国の歌曲のほか、エルヴィス・コステロとの共演などポップスの活動にも定評があり、透明な声質と卓越したテクニックを誇る。

金曜日, 2月 21, 2025

音楽の力 ヴィヴァルディ

 











ヴィヴァルデイの歌劇(オラトリオ)作品

推定年

年令

作品名

1713

35

館のオットーネ Ottone in villa 
👉
『館のオットーネ』

1714

36

狂気を装ったオルランドOrlando Finto Pazzo
👉
『狂人を装ったオルランド』

1715

37

皇帝になったネロNerone fatto Cesare              

愛と憎しみに打ち勝つ貞節 (改作:パルティア王アルタバーノ) L'costanza trionfante degl amori e degli odi ( Artabano re de'Parti )  

1716

38

ユーディットの勝利Juditha trimphans
ポントの女王アルシルダArsilda regna di ponto
👉
『ポントスのアルシルダ王妃』

1717

39

ティエテベルガ  Tieteberga                    

ダリウスの戴冠  L'incoronazione di Dario
👉
『ダリオの戴冠』

勝者に勝った敗者
Il vinto trionfante del vincitore    

1718

40

エジプト戦場のアルミーダ  Armida al campo d'Egitto

パルティアの王アルタバノ            

イスケンデル=ベイ( アルバニアの英雄 )

1719

41

ティト・マンリオ  Tito manlio 
👉
『ティト・マンリオ(ティトゥス・マンリウス)

テウッツォーネ   Il Teuzzone
👉
『テウッツォーネ』

1720

42

試練の中の真実La verita in cimento       
=カンダーチェLa Candace, o Li veri amici   復讐の為の偽りGli inganni per vendetta 

1721

43

マケドニアの王、フィリップ Filippo, re di Macedonia
シルヴィア  La Silvia

インドのアレクサンダー Alessandro nell' Indie     

1723

45

テルモドンテのエルコーレErcole sul Termodonte
👉
『テルモドンテのエルコレ』

1724

46

ユスティニアヌス   Il Giustino
👉
『ジュスティーノ』

愛と憎しみに打ち勝つ徳、またはティグラネス王

La virtu trionfante dell'amore e dell'odio overo Il Tigrane

1725

47

愛に勝つ偽り  L'inganno Trionfante in amore       

1726

48

クネゴンダ  Cunegonda,           

嵐の中のドリッラ(テンペのドリッラ)
La Dorilla in Tempeyy
👉
『テンペのドリッラ』

欺かれ復讐された信頼La fede tradita e vendicata

復讐の為の偽り  Gli inganni per vendetta
ファルナーチェ   Il Farnace
👉
『ファルナーチェ』

救われたアンドロメダ Andromeda Lberata   
👉
『救われたアンドロメダ』

  

1727

49

イペルメストラ

オルランド・フリオーソOrlando Furioso            

ペルシャ王シエロSiroe, Re di Persia                

1728

50

ロジレーナとオロンタ

1729

51

アテナイーデ (アテネの人々)(高貴な愛情)

L'Atenaide, ossia Gli affetti generosi

1730

52

アルジッポ      Argippo
👉
『アルジッポ』

1732

54

ドリクレア(愛と憎しみに打ち勝つ貞節 の改作)  

貞節なニンフ (忠実なニンフ) La Fida Ninfa 
👉
『忠実な(貞節な)ニンファ』ほか

セミラーミデ  Semiramide                      

1733

55

モンテズマ   Motezuma 
👉
『モンテズマ』

       

1734

56

オリンピアーデ  L'Olympiade 

👉オリンピアーデ  

1735

57

バヤゼット(ティムール)Bajazet(Tamerlano) 
👉
『タメルラーノ(バヤゼット) 』

グリセルダ  Griselda 
👉
『グリセルダ』

アデライーデ  L'Adelaide          

1736

58

スコットランド王女ジネーヴラ     

1737

59

幸福な一日Il giorno frlice貞節なニンフの改作

ティト・マンリオ  Tito manlio  

メッセニアの神託  L'oracolo in Messenia
👉
『メッセニアの神託』

ウティカのカトーネ Catone in utica   
👉
『ウティカのカトー』

1738

60

忠実なロスミラ  Rosmira fedele

1739

61

フェラスペ         

その他

 

アリスティデ     

エルネリンダ   Ernelinda

ヴィヴァルディ - オペラ作品目録 https://www.abaxjp.com/vivaldi-opera/vivaldi-opera.html 

 


木曜日, 2月 20, 2025

バロック・オペラ なぜブームに?


 






(ジャケットは別です)



1970年代からのバロック・ブームについては、さまざまな要因が考えられるだろう。

クラシック音楽界といういささか特殊な「供給側」からみると、カラヤン、ベーム、バーンスタインなどの巨匠時代がそろそろピークアウトする変革期を迎えていた。神々の黄昏ならぬ巨匠時代の終焉の時代が近づきつつあった。

もしかするとシノーポリ、マデルナなどの「現代音楽」がこれに取って代わる可能性もあったが、残念ながらシノーポリは働き盛りに世を去り、そうしたムーブメントにはならなかった。

一方、クラシック音楽の「需要側」は、あらゆる音楽ジャンルの選択肢のなかで、それまでのクラシック音楽に特化する理由はなく、むしろ関心は求心的ではなくどんどん拡散していった。

そうした中、一部のファンは先細りの「現在および将来へ」の関心ではなく、未開拓の「現在から遡及し過去へ」の嗜好が強くなっていった。古楽器ブーム、古典派以前のバロック・ロココ音楽への関心の高まりなどはその典型であったろう。

古楽器ブーム、古典派以前のバロック・ロココ音楽には、マーラーやブルックナー、ショスタコーヴィチなど大規模オーケストラによる巨大な交響曲の演奏とは対極の室内楽的な音色に新鮮さがあった。「需要側」に訪れたこの変化は「供給側」を機敏に刺激し双方の蜜月時代がはじまった。

これはオペラの世界も同様で、大規模なオペラ上演は、さまざまな理由で難しい時代を迎えていた。音楽祭では、バイロイトが徐々に凋落し、ザルツブルクもカラヤンの死は大きな衝撃であったろう。また、演出の「現代化」とは経費の節約と同義であり、これも切実な要因であったろう。

さて、バロック・オペラの蘇演がこの頃から本格化する。比較的少人数で小回りがきき、舞台装置、衣装、演出も古式でもなんとかやりきれる。これは大規模オペラの抽象的な演出にいささか辟易としていた聴衆にノスタルジックな魅力を提供した。小難しくない本来のオペラのあっけらかんとした楽しさ、そこは理屈抜きの愉悦をたたえていた。そして、そうした取り組みは世界中で芽吹いていった。

月曜日, 2月 17, 2025

バロック・オペラ 指揮者の実力


 







(ジャケットは別です)


モンテヴェルディについてはアーノンクール

👉モンテヴェルディⅠ 歌劇三部作

 モンテヴェルディ三部作については、アーノンクールの先駆的な取り組みが大きい。1977『オルフェオ』、1978『ポッペアの戴冠』、1979『ウリッセの帰還』
この3年間、毎年チューリヒ歌劇場で収録した金字塔はいまも光を失っていないだろう。


◆カヴァッリについてはレッパード

👉レッパードのカヴァッリ 『オルミンド』『カリスト』

 レッパードは、1967年および1971年のグラインドボーン音楽祭でカッヴァリのオペラを指揮して現代に蘇らせた。


◆ペーセルについてはガーディナー

👉ガーディナー パーセル: 作品集


シャルパンティエについてはクリスティ

👉シャルパンティエ・ボックス

 1979年にクリスティによって設立されたアンサンブル「レザール・フロリサン」。シャルパンティエの音楽劇≪花咲ける芸術≫から名前をとっており、クリスティはこれまでにシャルパンティエの作品を25ほど録音しており、シャルパンティエがクリスティにとっていかに特別な存在であることがわかる。


◆ラモーについてはミンコフスキほか

👉ラモー『オペラ・コレクション』


◆ヘンデルについてはホグウッド

👉The Baroque Era


◆ハイドンについてはドラティ

👉ハイドン・オペラBOX


ヤーコプスの貢献も大

👉バロック・オペラ・ボックス Opera Baroque

👉ルネ・ヤーコプス 作品群


ルネ・ヤーコプス

プロフィール

カウンター・テノール歌手、指揮者。1946年ベルギーのヘント生まれ。ヘントの大聖堂の少年合唱団に所属し、ヘント大学では哲学を修める。その後、ブリュッセルとハーグで声楽を学ぶ。アルフレッド・デラーのマスタークラスでカウンター・テノールの訓練を積む。バーゼルで教えるかたわら、徐々に指揮活動を行ない、バロック・オペラなどの再演を積極的に行なう。最近はハンブルク国立歌劇場などでロマン派のオペラの上演も行なっている。

2012/07/30 (2014/06/27更新) (CDジャーナル)

水曜日, 2月 12, 2025

音楽の力 歴史はかわる


 









昔むかし、学校に音楽室というのがあり、だいたい大作曲家の肖像画がかかっていた。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン・・・といったところが定番だったと思う。

クラシック音楽を聴き始めた頃、ヴィヴァルディがこの流れに棹さした。

バッハだけではなく、モーツァルト以前にヘンデルやハイドンもいたことは音楽史で習う。でも、ヴィヴァルディはちょっと意外な登場で『四季』がにわかに躍り出てきた印象だった。ところが、その後のバロック・ブーム、古楽器演奏の台頭などで『四季』だけでない、実はヴィヴァルディは凄いオペラ作曲家であり、さらに遡るとモンテヴェルディらがいる、と知ることになる。

オペラについても、昔むかしは、一般にモーツァルト以前はあまり顧みられなかった。19~20世紀オペラの紹介が中心であった。

ところが、バロック・オペラ(1600年以降)の世界が広がるとその光景は一変する。モーツァルト以前、イタリアやフランス、そしてイギリスにも多くのオペラ作曲家が犇めいていたことが、どんどん世に紹介されることになった。音楽史では、いわゆる古典派以前、そしてドイツ・オーストリア音楽以前のイタリア、フランスといったラテン系の輝き・・・。いまや、それは外せない前提になっていると思う。

この半世紀で、明らかに初学者向けの(西洋)音楽史はかわったと思う。そしてこれから先も変化を続けていくことだろう。

👉バロック・オペラの魅力 作曲家別インデックス

バロック・オペラ 浮世の煩い


 







(ジャケットは別です)


バロック・オペラはときに猥雑で、節操がない。でも、その生々しさが下世話な覗き趣味を満足させるのかも・・・。超人的な売れっ子作家だったピエトロ・メタスタージオの作品群は、この人がいかに人生の機微に通じていたかの証だろう。以下、三題噺風に。


ヒロインは捨てられた女

👉大ヒロイン ディドーネ


男はつらいよ~悩める長男編

👉長男はつらいよ シロエ


これぞ悪女の典型

👉女帝&魔性 セミラミス(セミラーミデ)


音楽の力 ピエトロ・メタスタージオの作品

https://shokkou3.blogspot.com/2025/02/blog-post_7.html

日曜日, 2月 09, 2025

音楽の力 ポルポラ

 

ポルポラ&ヘンデル:歌劇からの作品集


ニコラ・アントニオ・ポルポラ(Nicola Antonio Porpora [niˈkɔ.la ˈporpora]1686年8月17日 - 1768年3月3日)はイタリア後期バロック音楽オペラ作曲家声楽教師
この人は長生きしたが、波瀾万丈の人生であったようだ。

【以下は引用】

ハッセとポルポラといえば、ヘンデルとモーツァルトの間に活躍した18世紀イタリア語オペラの作曲家たちの中でも、最も人気が高かった二人。イタリア半島で華々しい活躍をみせた後にドレスデン宮廷楽団の楽長となったほか、フリードリヒ大王が宮廷外の作曲家で唯一偏愛したことでも知られるハッセと、ナポリ楽派の俊才でハッセ同様に国際的な活躍をみせたポルポラは、どちらも一時はヘンデルの強敵としてロンドンの歌劇界を湧かせ、映画『カストラート』(1994/95)でも重要な見せ場は彼らのアリアに彩られていました。彼らのオペラが近年の欧州歌劇界で着実に上演機会を増やしつつあり、録音物も抜きん出て増加傾向にあることは、その作品の質の高さを証明するものです。
ナクソス・ジャパン