水曜日, 2月 22, 2012

チェロの魅力




【以下は引用】

ブラームスと周辺の作曲家によるチェロ作品集



ブラームス及び彼と縁の深かった作曲家のチェロとピアノのための作品を集めた一枚。シューマンはいまさら言及するまでもなくブラームス最大の理解者、テオドール・F.キルヒナーは19世紀中葉のドイツ音楽界の重鎮、ロベルト・フックスはウィーン音楽院でブルックナーとともに教授としてマーラー、R.シュトラウスらを育てたことでも知られています。いずれもたおやかなチェロのメロディと華麗で洗練を極めたハーモニーであふれる名品ぞろい。

 チェロのフランツ・オルトナーは1980年オーストリア出身でベルリン・フィル、マーラー室内管弦楽団、ルツェルン祝祭管弦楽団などと共演する期待の若手。ピアノのカロリーヌ・ボアロは1976年フランス、カンヌ出身でフィッシャー=ディースカウの伴奏を務めたこともある才媛。(TOBU



【収録情報】

・シューマン:アダージョとアレグロ Op.70

・テオドール・F.キルヒナー:8つの小品 Op.79

・ブラームス/N.ザルター編:歌曲からの編曲集(野の寂しさ、歌の調べのように私をよぎる、サッフォー頌歌、愛のまこと)

・ロベルト・フックス:チェロ・ソナタ第2 Op.83



 フランツ・オルトナー(チェロ)

 カロリーヌ・ボアロ(ピアノ)



 録音時期:201010

 録音方式:DSDレコーディング
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4945100



11年ぶりの再録音

肩の力がぬけてどこまでも自然

慈愛とバッハへの敬愛、音楽をすることへの喜びに満ちたガイヤールのバッハ



ガイヤール、11年ぶりのバッハ無伴奏組曲の再録音の登場。背伸びをせず、チェロを弾く喜びにあふれたバッハ。バッハが連ねた音楽史上もっとも美しい音型のひとつひとつを丁寧に丁寧に紡いでいます。慈愛に満ち、そして舞曲の生き生きとした躍動感にも満ちており、ページをめくるたびに思わず顔が輝いてしまいそうな美しい絵本のよう。目を閉じると、木造りの部屋でガイヤールと差し向かいにくつろいだチェアに深くゆったりと座り、彼女が自分のためにだけ弾いてくれているような気分になる、親密な空気に満ちた、実に贅沢なバッハです。



【ガイヤール自身の言葉(ライナーノーツより抄訳)】

再びこの組曲を録音したのは、11年前の時と同じく、インスピレーションが湧いたからです。この組曲を録音するということは、大きな賭けでありますが、今回の録音という偉大なる冒険に際して私は幸運にも力強いパートナーを得ました。それは楽器です。このような素晴らしいチェロを弾けるだけでもすでに十分に幸福なのですが、じっくりと楽器との関係を築きながらこれらの組曲と向き合うことで、ことができるだけで、まったく新しい展望が拓けたのです。

「人が旅を作るのではなく、旅が人を形成する。人は自身を飾るために旅をするのではない。旅が人から無駄なものを一切洗い落とし、すすぎ、乾かしてくれるのである」という言葉がありますが、まさに自分が今回この組曲を再録音する中での道のりもこうした旅のようでした。(キングインターナショナル)



【収録情報】

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

CD1

・第1番ト長調 BWV 1007

・第2番ニ短調 BWV 1008

・第3番ハ長調 BWV 1009

CD2

・第4番変ホ長調 BWV 1010

・第5番ハ短調 BWV 1011

・第6番ニ長調 BWV 1012



 オフェリー・ガイヤール(チェロ)

 使用楽器:フランチェスコ・ゴフリラー(1737年)、第6番のみピッコロ・チェロを使用



 録音時期:20105

 録音方式:デジタル

 録音技師:ニコラ・バルトロメー




ケラス、待望のバッハ(2CD+1DVD VIDEO

深い精神性と、自由闊達な躍動感が共存する稀有な演奏

第3番全曲の演奏映像+メイキングが収録されたDVD付!



2007年9月にも来日公演のある、ジャン=ギアン・ケラスによる待望のバッハの登場! ハリとバネのあるチェロの美しい音色、そして甘いマスクは、これまでにも多くのファンを魅了してきたところ。第1番の有名なプレリュードは、ゆったりとしていながら実にアグレッシブ。舞曲のような独特の躍動感です。第3番も、プレリュードは、滾々と湧き出る泉のよう。湧き出た水は、時に速く、時にゆったりと、自在に姿を変えて大海原へと流れ行きます。つづく舞曲も実にしなやか。「バッハの組曲では、弓をまるで剣の名手のように使いこなせることが要求される。フェンシングのチャンピオンみたいに。」と語るケラスによる華麗なる弓さばきが生み出す絶妙な間とタイミングに、最終曲のジーグまで引き付けられどおしです。組曲がもつ独特の祈りのような深い精神性と、自由闊達な躍動感が見事に共存した稀有な演奏となっています。

 DVDでは、組曲第3番全曲の演奏姿がおさめられており、彼の見事な弓づかいをじっくり見ることができます。また、レコーディング風景や、ケラスがバッハについて語る映像も収録(英語字幕あり)。耳でも目でもたのしめる素晴らしいバッハのセットとなっています。ケラスは2007年9月から来日公演が予定されており、このバッハの無伴奏組曲も多くの公演で演奏予定です。(キングインターナショナル)



CD:

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

 ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

 使用楽器:1696 Gioffred Cappa



DVD:

・無伴奏チェロ組曲第3番(全曲演奏)

・レコーディング風景

・インタビュー映像

 収録時間:35:40

 英語字幕

 NTSC

 Region All




演奏時間170分!

恐るべき表現レンジの広大さ!

アレクサンドル・クニャーゼフ、

類例なきバッハ:無伴奏チェロ組曲!



知る人ぞ知るロシアの名手、クニャーゼフの本領が発揮されたスゴイ無伴奏です。トータル約170分という時間も時間ですが、さらに驚かされるのは、快速な楽曲についてはかなりの速さで演奏されており、沸き立つような感興が流麗な音楽に投影されている一方、遅めの楽曲では、非常に遅いテンポが採用され、たとえば第6番のアルマンドでは約16分という信じ難い速度でとてつもなく深い沈潜ぶりを聴かせてくれているということ。この部分は前回のDMLのレコーディング(1996年、廃盤)でも約12分という遅いテンポが設定されていたのですが、今度のはまさにケタ違いです。

 また、今回のレコーディングで特筆されるポイントとして、両極端といっていい「速さ」と「遅さ」が、高度な演奏技術と多彩な語りくちと銘器ならではの滑らかで美しい音色により違和感無くシームレスに結合されている点と、パリのシャペルでおこなわれた豊かな間接音を伴う録音の優秀さが挙げられます。



J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲

・第1番ト長調 BWV1007

・第2番ニ短調 BWV1008

・第3番ハ長調 BWV1009

・第4番変ホ長調 BWV1010

・第5番ハ短調 BWV1011

・第6番ニ長調 BWV1012



アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)



20039月、パリにおけるデジタル録音





アレクサンドル・クニャーゼフ(ロシアのチェロ&オルガン奏者)

1961426日、医者の父とエンジニアの母の間にモスクワに生まれたアレクサンドル・クニャーゼフは、6歳からアレクサンドル・フョードルチェンコにチェロを習い始め、モスクワ音楽院でぴチェロとピアノを学んで1979年に卒業。1991年には、ニージニイ・ノヴゴロド音楽院にて、著名なロシア人オルガニストのガリーナ・コズロワ教授に師事してオルガニストの学位を取得。1995年にはモスクワ音楽院教授に就任しています。

 彼が賞を獲得したコンクールは、ヴィリニュス(1977)、カサド(1979)、トラパニ(1987)、チャイコフスキー(1990)UNISA1992)といったところで、特に第9回チャイコフスキー国際コンクールでの2位入賞は話題になりました。


バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(2SACD)
キリーヌ・フィールセン

ロストロポーヴィチ国際コンクールやヘルシンキ国際チェロ・コンクール、チャイコフスキー国際コンクールなど数々のコンクールに入賞した名手であるキリーヌ・フィールセンは、コンセルトヘボウ管弦楽団のチェリストを父のもと1972年にアムステルダムに生まれています。
 すでにプロとして着実なキャリアを積み重ねてきたフィールセンは、これまでソロ、コンチェルト、室内楽、そして古楽と、ピリオド・アプローチも含めた多彩な活動を展開しており、今回、チェリストにとっての試金石でもある名作、バッハの無伴奏チェロ組曲に取り組んだのも自然な流れかも知れません。
 使用楽器は彼女の愛器でもある1715年製のヨゼフ・グァルネリ・フィリウス・アンドレアです。(HMV)

【収録情報】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012
・無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV.1007
・無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
・無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
・無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
・無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011
・無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV.1012

 キリーヌ・フィールセン(チェロ/1715年製ジョセフ・グァルネリ・フィリウス・アンドレア)

 録音時期:201010月、20113
 録音方式:デジタル
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

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