【以下は引用】
HMV レビュー
セルジオ・ヴァルトロ/モンテヴェルディ:歌劇全集(9CD)
リブレット、解説(英語、ドイツ語)はCD-ROMにて収録
【収録情報】
・歌劇『オルフェオ』全曲
ウィリアム・マテウッツィ(テノール)
シルヴァ・ポッツァー(ソプラノ)、他
アド・ホック・アンサンブル
セルジオ・ヴァルトロ(指揮)
・歌劇『ウリッセの帰還』全曲
ロリス・バルトロ(バリトン)
ダヴィデ・チッチェッティ(テノール)
ガブリエッラ・マルテラッチ(アルト)
櫻田亮(テノール)、他
セルジオ・ヴァルトロ(指揮)、アンサンブル
・歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
ガブリエッラ・マルテラッチ(アルト)
ウィリアム・マテウッツィ(テノール)、他
セルジオ・ヴァルトロ(指揮)、アンサンブル
録音時期:2004-2006年
録音方式:デジタル(セッション)
HMV レビュー
アーノンクール&ポネル/モンテヴェルディ三部作(5DVD)
今から30年近くも前の古楽をとりまく状況は、現在とはまったく異なっていました。特にモンテヴェルディの作品は、多くが編曲ヴァージョンで厚化粧のうえ演奏されていましたが、アーノンクールはそんな中にあって、大胆な時代考証により、作曲当時、現代とはまったく異なる社会や文化環境の中で上演されていたそれらの作品がもたらしたであろう人々の興奮と感動を呼び起こすべくここで大いに奮闘しています。
演出はオリジナリティに富む天才的な手腕が高く評価されているジャン=ピエール・ポネルが受け持ち、象徴とリアリズムのコントラストも鮮やかに、いにしえの登場人物たちの織り成すドラマから熱く生々しい人間感情を引き出すことに成功、熱狂的な賛辞を持って観客に迎えられたと伝えられています。
その後、四半世紀を経て21世紀を迎えたアーノンクールは、再びモンテヴェルディ・シリーズに取り組み、今度は現代的な演出によって人間のダークサイドを浮かび上がらせるような上演をおこなって、1970年代の自分との違いを強調しています。
今、こうして70年代の自信と活気に満ちたモンテヴェルディを目にすると、社会全体の雰囲気の差のようなものすら窺えるようで、よく耳にする70年代や80年代文化への回帰現象とはいかないまでも、ずいぶんと率直な魅力に満ちていた時代の音楽の雄弁さを思わずにいられません。
そういえばアーノンクールの名を一躍有名にした過激な『四季』が録音されたのは1977年のことでした。
・モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』全曲
フィリップ・フッテンロッハー(オルフェオ)
ラシェル・ヤカール(エウリディーチェ)
トゥルデリーゼ・シュミット(音楽の女神)
グレニス・リノス(シルヴィア、プロセルピナ)
ヴェルナー・グレッシェル(プルトーネ)
ローラント・ヘルマン(アポロ)
フランシスコ・アライサ(牧人、霊)、他
チューリヒ歌劇場バレエ団
収録:1977年、チューリヒ歌劇場
・モンテヴェルディ:歌劇『ウリッセの帰還』全曲
ヴェルナー・ホルヴェーク(ウリッセ)
トゥルデリーゼ・シュミット(ペネーロペ)
フィリップ・フッテンロッハー(エウメーテ)
フランシスコ・アライサ(テレーマコ)
サイモン・エステス(アンティノオ)
ポール・エスウッド(アンフィーノモ)
ジャネット・ペリー(メラント)
ヴェルナー・グレッシェル(時)
レナーテ・レンハルト(運命)
クラウス・ブレットシュナイダー(愛)、他
収録:1979年、チューリヒ歌劇場
・モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
ラシェル・ヤカール(ポッペア)
エリック・タピー(ネロ)
トゥルデリーゼ・シュミット(オッターヴィア)
ポール・エスウッド(オットーネ)
マッティ・サルミネン(セネカ)
ジャネット・ペリー(ドルシッラ)
フィリップ・フッテンロッハー(ルカーノ)
レナーテ・レンハルト(運命の神)
ヘルルン・ガードウ(美徳の神)
クラウス・ブレットシュナイダー(愛の神)、他
収録:1978年、チューリヒ歌劇場
チューリヒ歌劇場モンテヴェルディ・アンサンブル&合唱団
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
演出・監督:ジャン=ピエール・ポネル
制作:ユニテル
画面:カラー、4:3
音声:PCMステレオ、DTS 5.1
字幕:イタリア語/英語/ドイツ語/フランス語/スペイン語/中国語
NTSC
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