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シェエラザードを日本で有名にしたのは、まぎれもなくカラヤンであり、その絶頂期の1967年の録音がお目見えしたときの衝撃はいまもはっきりと覚えている。ラメのような光沢ある青のジャケット、中央に瞑目した横顔のカラヤンが指揮棒を両手で掲げている姿。
ゲルギエフはその10年後、1977年にカラヤン・コンクールに1位なしの2位に入賞してその存在が一躍知られるようになった。カラヤンは大切な「お師匠さん」の1人である。
さて、ゲルギエフのシェエラザードはカラヤン盤以上に濃密でメリハリがきいている。初期のカラヤンの剛毅で繊細なイタリアものを髣髴とさせるような演奏で、第3楽章の濃厚な甘美さ、第4楽章の弾けるようなダイナミズムは、初期カラヤンのそれを連想させる。しかし、ゲルギエフはゲルギエフ。ここまで大胆かつ縦横無尽にやりぬけばひとつのベンチマークになりえる。マッチョな顔の大写しが多いなか、めずらしく地味なのは本ジャケットだけかも知れない。
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