若き日、天才チェリストの名をほしいままにしたムスティスラフ・ロストロポーヴィチの記録。録音時期は1950年代で旧録ゆえの廉価盤。しかし内容は充実しており、以下のとおりバッハ:無伴奏チェロ組曲全曲からショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番まで幅広く収録されている。
当時、いかに20代のこの新進チェリストがソ連で注目されていたかは、最高の共演者からみても明らかで、リヒテル、ギレリス、コーガン、バルシャイのほか、協奏曲指揮者もコンドラシン、ザンデルリング、オーマンディらが名を連ねる。
小生は70年代、円熟期からのリスナーだが、若き日から圧倒的な技量と豊かな感性を迸るようにぶつけるロストロポーヴィチを聴いて、あらためて驚きを禁じえない。その後の名望はいわずもがなだが、閃光のごとき鮮烈な記録がこの価格である。耳を傾けて損はない。
(収録情報)
【独奏】
◆J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(1955年:プラハにて)
【チェロ・ソナタ他】
◆シューマン:トロイメライ withアレクサンダー・デデューヒン(ピアノ)
◆シューベルト:即興曲 D.899
同上
◆ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ Op.3 同上
◆グラナドス:インテルメッツォ 同上
◆プロコフィエフ:『シンデレラ』よりアダージョ 同上
◆ラフマニノフ:ヴォカリーズ 同上
◆ボロディン:だったん人の踊り withナウム・ワルター(ピアノ)
◆プロコフィエフ:チェロ・ソナタ Op.119 withスヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
【ピアノ三(四)重奏曲】
◆ハイドン:ピアノ三重奏曲 Hob.XV:16
◆ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 Op.97『大公』
◆シューマン:ピアノ三重奏曲 Op.63
◆フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番
withエミール・ギレリス(ピアノ)、レオニード・コーガン(ヴァイオリン)、ルドルフ・バルシャイ(ヴィオラ)
【チェロ協奏曲】
◆シューマン:チェロ協奏曲 Op.129 サムイル・サモスード指揮、モスクワ・フィル
◆サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 グレゴリー・ストリャーロフ指揮、モスクワ放送交響楽団
◆チャイコフスキー:カプリッチョ風小品 Op.62 キリル・コンドラシン指揮、モスクワ交響楽団
◆グラズノフ:吟遊詩人の歌 Op.71 キリル・コンドラシン指揮、モスクワ青年交響楽団
◆ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 Op.104 ボリス・ハイキン指揮、モスクワ放送交響楽団
◆プロコフィエフ:交響的協奏曲 Op.125 クルト・ザンデルリング指揮、レニングラード・フィル
◆ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団(1959年:フィラデルフィアにて)
http://tower.jp/item/3503753/Mstislav-Rostropovich---Legendary-Recordings
http://www.hmv.co.jp/artist_-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%90%E3%82%B9_000000000049011/item_%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81%EF%BC%8F%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%EF%BC%88%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%A3%EF%BC%A4%EF%BC%89_5703086
http://www.amazon.co.jp/Legendary-Recordings-Mstislav-Rostropovich/dp/B00IFTU15C/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1396148876&sr=1-4&keywords=Mstislav+Rostropovich
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