土曜日, 1月 11, 2025

音楽の力 自然とやすらぎ

 小鳥のさえずり  波~慶良間・久米島


せせらぎ  高原の朝

白神山地  奥入瀬の清流

西表島  小笠原諸島

知床・オホーツク  虫のシンフォニー

音楽の力 デモノロジー





デモノロジーと音楽 再考

 

デモノロジー(悪魔学)は、音楽へ大いなる影響をあたえている。

宗教音楽のながい歴史があるからこそ、その対極にデモノロジー的な音楽があるともいえる。しかも、それには多彩な展開がある。

音楽そのものが「神秘的」であり、ヴィルトオーソの技は「神業」と言うくらいだから、その逆の表現があってもおかしくないし、それは恐れをもった最大限の賛辞でもある。


以下はデモノロジーについての引用

「悪魔との契約」はヨーロッパに固有の観念である。メフィストと契約するファウストの物語はそのためヨーロッパ精神の典型をあらわすものとなった。このような観念を生み出したのは、キリスト教のなかにあるデモノロジー(悪魔学)である。西欧の人々は神の存在ばかりではなく、悪魔の存在をも信じている。悪魔は日本の鬼と似て非なるものである。日本では、敬われている祖霊は神に、敬われない祖霊は鬼になる。しかも両者は置換可能であり、鬼を敬うと、鬼は神に、神を蔑ろにすると、神は鬼になる。
キリスト教が入る前のヨーロッパには、わが国の神と鬼の関係に似た信仰が存在した。それは、古代ゲルマン信仰における美しいペルヒタと醜いペルヒタの戦いに見られる。
デモノロジーを育てたのは、スコラ哲学だった。ファウスト伝説の前身をなす「テオフィロスの物語」は12世紀に入ってから西欧社会全体に拡がっていった。
16世紀の民衆本『ファウスト』とゲーテの『ファウスト』の結末は截然と異なる。その背景にはルターとエラスムスの宗教的な論争がある。民衆本『ファウスト』はルター派の教義に、ゲーテの『ファウスト』は人文主義の「自由意志」の精神にもとづいている。
ゲーテ以降、時代が混迷の度を深めるにしたがって、悲観的な『ファウスト』物語が数多く登場した。グラッベの『ドン・ジュアンとファウスト』の背景にはナポレオン戦争が、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』の背景には、スターリニズムがある。(以下、略)
(出典)https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-09610511/

木曜日, 1月 09, 2025

音楽の力 表現の自由





👉 アンナ・プロハスカ バロックのアリア

 

正邪善悪、喜怒哀楽、情理(感情と理性)、真と嘘(真理と虚偽)

多彩な人生行路、恋愛と結婚、冠婚葬祭、生老病死

歴史、神話、暴政と正義、そして悲劇と喜劇・・・

バロックオペラの表現の自由度は、驚くほど高い

王家、宮廷貴族、領主などの娯楽のために作曲された音楽

しかし、脚本家、作曲家の「狙い」と「思い」と背後の「心象」は別

それがいま現代に甦って大きな関心を集めている

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アンナ・プロハスカ

1983年生まれ、旧西独・バイエルン州ノイ=ウルム出身のソプラノ歌手。音楽一家のもとで育ち、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンで学ぶ。20歳の時にベルリン国立歌劇場でデビュー。以来、ダニエル・バレンボイム、フィリップ・ジョルダン、サイモン・ラトルらの指揮者と共演し、国際的なキャリアを重ねる。2008年よりザルツブルク音楽祭に定期的に参加するほか、クリーブランド管、ボストン響、N響、ロンドン響、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなどと世界各地の主要コンサートで活躍。ドイツ・グラモフォンから多くのリサイタルやオペラを発表。受賞歴も多数。

2021/04/07 (2021/04/07更新) (CDジャーナル)

https://tower.jp/artist/1111169

水曜日, 1月 08, 2025

音楽の力 抑圧と反発





ロシアのウクライナ侵略とベルリン・フィル
https://shokkou3.blogspot.com/2022/03/blog-post_6.html
 

人は抑圧されれば生存を維持するために反発する。

厳しく抑圧されれば、相応に強く反発する。レジスタンスである。

美しい音楽は、人の心を和ませる。幸せを分かち合いたいと思う。

浄化されたその心が、連帯するとき、それは平和への力に転化する。

どの音楽を聴くかはすぐれて個人的な選択の問題

今日はベートーヴェンを聴きたいと思う。


ベートーヴェン 交響曲&ピアノ協奏曲 14ラインナップ

月曜日, 1月 06, 2025

久しぶり クナッパーツブッシュ










全50枚のセットが登場。https://tower.jp/item/6645408
そのうちブルックナーだけをピックアップすれば、以下の14枚。如何にその主要演目ぶりかがわかる。なお、併録の解説については、小生は聴く上で評価していない。

<リスト>

CD 6:ブルックナー:交響曲第4番(1944 BPO)➀

CD 7:ブルックナー:交響曲第9番(1950.1.28 BPO)➁

CD 8:ブルックナー:交響曲第9番(1950.1.30 BPO)➂

CD 13:ブルックナー:交響曲第8番(1951 BPO)④

CD 25:ブルックナー:交響曲第9番(1958 バイエルン国立O)⑤

CD 30:ブルックナー:交響曲第5番(1959 MPO)⑥

CD 34/5(2CD):ブルックナー:交響曲第8番(1961 VPO)⑦⑧

CD 38:ブルックナー:交響曲第3番(1962 NDRSO)⑨

CD 43/4(2CD):ブルックナー:交響曲第8番(1963 MPO)⑩⑪

CD 46:ブルックナー:交響曲第7番(1963 ケルン放送SO)⑫

CD 48:ブルックナー:交響曲第3番(1964 MPO「ミュンヘン最後の演奏会」)⑬

CD 50:ブルックナー:交響曲第4番(1964 VPO 「ウィーンで最後の演奏会」 )⑭


私家版ながら、主要な演奏評については以下を参照。

https://shokkou3.blogspot.com/2016/12/knappertsbuschbruckner.html











(参考)

【収録曲/録音年】
以下は簡易掲載。詳細は商品解説書(録音日時、収録場所、ソリスト、MONO、使用原盤、リマスタリング年)を記載。DISCの収録は一部を除き録音年代順に配置

CD 1:リスト:「前奏曲」(1941 BPO)/ワーグナー:ジークフリートのラインへの旅(1940 VPO)/ベートーヴェン:交響曲第7番(1929 ベルリン国立歌劇場O)他
CD 2:モーツァルト:「ジュピター」(1940 VPO)/ワーグナー:《タンホイザー》序曲(1940 VPO)他
CD 3:ブラームス:交響曲第3番(1942 BPO)/ワーグナー:「パルジファル」前奏曲(1942 ベルリン・ドイツ歌劇場O)
CD 4:ブラームス:交響曲第2&3番(1944 BPO)
CD 5:モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク(1940 VPO)/バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番/管弦楽組曲第3番(1944 VPO)
CD 6:ブルックナー:交響曲第4番(1944 BPO)
CD 7:ブルックナー:交響曲第9番(1950.1.28 BPO)
CD 8:ブルックナー:交響曲第9番(1950.1.30 BPO)

CD 9:ベートーヴェン:「コリオラン」/交響曲第8番(1950,52 BPO)/シューベルト:「未完成」(1950 BPO)
CD 10:ウェーバー(ベルリオーズ編):舞踏への勧誘(1942 BPO)/コムツァークII世:ワルツ「バーデン娘」(1941 BPO)/ハイドン:交響曲「驚愕」(1950 BPO)他
CD 11:ニコライ:「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(1950 BPO)/チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」(1950 BPO)他
CD 12:ブラームス:交響曲第3番(1950 BPO)/プフィッツナー:管弦楽のためのスケルツォ(1957 MPO)
CD 13:ブルックナー:交響曲第8番(1951 BPO)
CD 14:ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(1951 ブレーメン国立フィル)
CD 15:ベートーヴェン:交響曲第2番/ブラームス:交響曲第4番(1952 ブレーメン国立フィル)
CD 16:ワーグナー:ジークフリート牧歌/ブラームス:交響曲第4番(1953 ケルン放送SO)
CD 17:ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(1953 MPO)
CD 18:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(1962 ケルン放送SO)アンダ(P)/ベートーヴェン:交響曲第7番(1954 VPO)
CD 19:ワーグナー:《パルジファル》ハイライツ(1954 バイロイト祝祭O)
CD 20:南国のバラ~ポップス・コンサート(1955 バイエルン国立O)
CD 21:ブラームス:交響曲第3番(1955 VPO)/交響曲第2番(1956 MPO)
CD 22:ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」/マーラー: 亡き子をしのぶ歌(1956 BPO)
CD 23:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(1954 VPO)バックハウス(P)/シューマン:交響曲第4番(1956 SKD)
CD 24:ブラームス:交響曲第3番(1956 SKD)/R.シュトラウス:「死と変容」(1959 SKD)
CD 25:ブルックナー:交響曲第9番(1958 バイエルン国立O)
CD 26:シューベルト:交響曲第8番「未完成」(1958 バイエルン国立O)/ベートーヴェン:交響曲第8番(1959 バイエルン国立O)
CD 27:ハイドン:交響曲第88番「V字」/R.シュトラウス:「死と変容」(1958 VPO)
CD 28:ブラームス:交響曲第3番(1958 VPO)/ワーグナー:ジークフリート牧歌(1949 VPO)
CD 29:ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲(1959 MPO)/ワーグナー:ジークフリート牧歌(1962 MPO)他
CD 30:ブルックナー:交響曲第5番(1959 MPO)
CD 31:ハイドン:交響曲第88番「V字」/ブラームス:交響曲第2番(1959 SKD)
CD 32:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」スコダ(P)/交響曲第8番(1960 NDRSO)
CD 33:ベートーヴェン:「コリオラン」(1960 NDRSO)/ピアノ協奏曲第3番(1962 NDRSO)フォルデス(P)/シューベルト:交響曲第8番「未完成」(1950 BPO)
CD 34/5(2CD):ブルックナー:交響曲第8番(1961 VPO)/ベートーヴェン:「コリオラン」(1954 VPO)
CD 36:モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番(1962 VPO)スコダ(P)/モーツァルト:クラリネット協奏曲(1962 MPO)
CD 37:ベートーヴェン:交響曲第2番(1953 VPO)/シューマン:交響曲第4番(1962 MPO)
CD 38:ブルックナー:交響曲第3番(1962 NDRSO)
CD 39:ベートーヴェン::交響曲第3番「英雄」(1962 VPO)/ワーグナー:前奏曲と愛の死(1959 シュターツカペレ・ベルリン)
CD 40:ハイドン:交響曲第88番「V字」/ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(1962 ヘッセン放送SO)
CD 41:ブラームス:交響曲第3番(1962 ケルン放送SO)/ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(1962 シュトゥットガルト放送SO)
CD 42:ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(1962 VPO)バックハウス(P)/フランツ・シュミット:ハンガリーの軽騎兵の歌による変奏曲(1957 VPO)他
CD 43/4(2CD):ブルックナー:交響曲第8番(1963 MPO)
CD 45:ワーグナー・コンサート(1963 NDRSO)
CD 46:ブルックナー:交響曲第7番(1963 ケルン放送SO)
CD 47:ブラームス:交響曲第3番/悲劇的序曲(1963 シュトゥットガルト放送SO)他
CD 48:ブルックナー:交響曲第3番(1964 MPO「ミュンヘン最後の演奏会」)
CD 49:R.シュトラウス:「ドン・キホーテ」(1958 MPO)/R.シュトラウス:「死と変容」(1964 MPO)
CD 50:ブルックナー:交響曲第4番(1964 VPO 「ウィーンで最後の演奏会」 )




 

水曜日, 1月 01, 2025

ニューイヤーコンサート2025











2025年はムーティ、1993年第1回から数えて7回目の登板である。ムーティの初見参は1992年 クライバー(2回目)と1994年 マゼール(8回目)の真ん中、中堅としての大抜擢であったろう。2018年ムーティ (5回目)は、2017年 ドゥダメル(初)と2019年ティーレマン (初)の真ん中、ここでは大御所としての君臨であり、さらに、2021年ムーティ (6回目)は、2020年ネルソンス (初)と2022年バレンボイム (3回目)に位置している。さて、2023年ヴェルザー=メスト (3回目)、2024年ティーレマン (2回目)に続く今回の登壇はいかなる理由によるものか。

👉 ニューイヤー・コンサート ベスト10  New Year's Concert  NEUJAHRSKONZERT