木曜日, 1月 16, 2025

音楽の力 現代音楽






シノーポリ マデルナ 管弦楽集

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1970年、大阪で万国博覧会が開催された。「人類の進歩と調和」をテーマにかかげたEXPO’70であり、今日の日本では想像もつかないくらいの熱狂ぶりであった。

 高校生だった自分は、友人の親戚が宝塚にいることから、春休みにここに寄宿して毎日会場に趣いた。これは単独行であったが、下記の「モーゼとアロン」の日本初演に行った。

 オペラを観劇するのもはじめて、シェーンべルクの12音階を「ライヴ」で聴くのもはじめてといった、はじめて尽くしで、本邦初演ということも知らなかったし、指揮が後に有名になるブルーノ・マデルナということも意識していなかった。

 しかし、集中して聴き、非常な感激があった。当時の感想ノートはいまも残っているが、16才なりに考えて書いた記憶がある。


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(以下は引用)

モーゼとアロン』(Moses und Aron)はアルノルト・シェーンベルク作曲の未完のオペラ

十二音技法によって書かれ、1つのセリー(音列)が基礎になっている。単一のセリーでオペラを書いたことはシェーンベルクには1つの誇りであったようで、エッセイ「12音技法の作曲」の中で「私は1つのセリーで1曲のオペラを作ることができる」と述べている。全3幕の予定だったが、第3幕はシェーンベルクによる台本が書かれたのみで作曲は中断された。第2幕まではオーケストレーションも含めてシェーンベルク自身の手で完成されている。全曲にわたって演奏は技術的に困難であり、第2幕第3場の「黄金の子牛の踊り」は特に難しい。シェーンベルク自身は、エレクトロニクスの力を借りなければ演奏は不可能だろうと考えていた。

1950年にフィレンツェ5月音楽祭での初演の計画が持ち上がるが、これは頓挫した。代わって、第2幕の「黄金の子牛の踊り」だけがコンサートで初演された(1951年7月2日、ダルムシュタット。指揮はヘルマン・シェルヘン)。2幕まで通してのコンサート初演は、1954年3月12日、ハンブルクで、指揮はハンス・ロスバウト。舞台初演は、1957年6月6日、チューリッヒ。国際現代音楽協会(International Society of Contemporary Music) の世界音楽祭にて。

日本初演は1970年3月28日に、大阪のフェスティバルホールにて、ブルーノ・マデルナ指揮、ベルリン・ドイツ・オペラによって行われた(2幕版)。

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