・モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
・モンテヴェルディ:歌劇『ウリッセの帰還』全曲
・モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』全曲
モンテヴェルディの偉大さは、上記3部作がその後のバロック・オペラの展開に絶大な影響をあたえたことからもわかる。以下、3つについて個別にみておこう。
歌劇『ポッペアの戴冠』(1642年)
この作品では、どう考えても悪女たるポッペアの評価とそれを前提とした演出が重要だろう。そして皇帝ネロと対決するオットーネの役回りも面白い。物語は勧善懲悪ではなく、むしろおどろおどろしい背徳の愛と情念を垣間見るところに妙味があるのかもしれない。そして、それは後世にも引きつがれていく。
歌劇『ウリッセの帰還』全曲(1641年)
ユリシーズの物語は有名だが、「ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の 第13~23巻に基づく、モンテヴェルディ(1567-1643)のオデュッセウス歌劇の存在は、240年の間知られていませんでした。歌劇の発見からまもなく、ルネサンスからバロック時代への発端となる重要な作品として賞賛されることになりました」(以下から転載)とのこと。
歌劇『オルフェオ』(1607年)
モンティヴェルディの『オルフェオ』が後世にあたえた影響は計り知れない。物語そのものの面白さもあるが、登場人物の設定が巧み、それを見事にオペラ化したモンテヴェルディの音楽性に多くの共感があったからだろう。なお、関連して、ヤコポ・ペーリ『エウリディーチェ』(L'Euridice)は1600年頃に作曲されたもので、これは現存する最古のオペラ作品であると言われる。
【参考】モンテヴェルディが影響を与えた作曲家と作品
◆ヘンデル
◆ヴィヴァルディ
◆カイザー
◆カッチー二
👉カッチーニ 歌劇『エウリディーチェ』
◆ロッシ
◆ランディ
👉ランディ 歌劇『オルフェオの死』
◆ハイドン
◆グルック
👉グルック 歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』
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