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ムラヴィンスキーの第5番を聴く。たとえば第2楽章のアンダンテ・カンタービレ。一般には、(作曲家の意図をあるいは超えて)聴き手は母なるロシアの大地をそこに連想するとも言われる。しかし、ムラヴィンスキーの演奏ではより強い普遍性を感じさせる。わかりやすく親しみのもてるメロディには喜怒哀楽の感情が込められているが、それは心の奥部へ浸透していくようで、国を選ばず自らの内なる故郷に誘われているような感がある。ムラヴィンスキーの演奏は表面的なエキゾチズムを刺激するのではなく、レニングラード・フィルは巌のような集中力で作品に対峙している。終楽章、強烈な合奏の威力は凄まじいの一語に尽きる。そこには、チャイコフスキーという作曲家の偉大さをわからせずにはおかないと言い放つような説得力がある。
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