https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RW3VWPL83TLSI/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B07CF6WG9P
ショパン第1楽章の長いオケだけのイントロ部分、アバドの才覚が見事に光る。曲想の全体像を明確に示し、醸す高貴なる雰囲気で十分にお膳立てし、そしてアルゲリッチが華麗に登場する。この冒頭部分だけで名演の予感は十分である。
1968年2月の録音。新進気鋭の若きピアニストと指揮者による「新風」を吹きこむ1枚という触れ込みは、約半世紀の間しっかりと聴き継がれ、いまもトップの名盤の座にある。アルゲリッチは1965年ショパン国際コンクールに弱冠24歳で優勝、その3年後の収録ながら、いま聴いても感動はかわらない。第2楽章の濃やかな表現ぶりには直観的にして女性的、豊かな感性が満ちている。終楽章、高音部の速く、力強く、美しいパッセージ処理には感嘆を禁じ得ない。
リストも圧倒的な迫力。技巧的には悪魔的難曲とも言われるが、アルゲリッチはこれをサラリと弾きこなしている印象で、その底知れぬ力量に驚かされる。
➡ Martha Argerich Collection 2: The Concerto Recordings も参照
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