水曜日, 8月 15, 2007

カラヤン ベートーヴェン9番

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ長調作品125《合唱》

エリザベート・シュワルツコップ(S)エリザベート・ヘンゲン(A)ユリウス・パツァーク(T)ハンス・ホッター(Bs)
ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音年月日:1947年11月3~6日、12月10~12日、14日
録音場所:ムジークフェライン・ザール、ウィーン
録音:モノラル
スタッフ:P:ウォルター・レッグ、E:ダグラス・ラーター
原盤所有社:イギリス・コロンビア
マトリックス番号:CHAX321~36、383、4
タイミング:I:15:59、II:10:11、III:15:43、IV:6:29、3:21、14:59

http://www.karajan.info/cgi/index.cgi?sort=up32¬29=P&keys3=%81s%8D%87%8F%A5%81t
より引用

 カラヤン30代の初録音の第9である。当時の新進気鋭、最高のメンバーを集めての意欲作で、SPで発売されたもの。録音は数回に分けて行われ慎重な処理もなされているが、聴いているとライヴ盤のような熱気に包まれている。
 古いモノラルながら、驚くほど各パートの音がクリアに拾われており、高音部は音が割れるのは仕方ないとしても、聴いていてそう痛痒は感じない。ウォルター・レッグという秀でた音楽ディレクターの才能ゆえか、また、カラヤンはその録音技法において、レッグから大きな影響を受けたことも 想像にかたくない。
 演奏は立派である。絶妙に細かいリズムを刻みながら途切れさせない集中力、メローディアスな部分の濃厚な美しさ、低音部の深みある表現ーー既に後年のカラヤンらしさを感じさせるし、白熱の燃焼度も高い。生硬な感じもなくはないが、それ以上にその音楽の構成力には迸る才能が横溢している。

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