ビーチャム 指揮者冥利の天衣無縫さ
誰の真似でもない己の意の趣くままに演奏する指揮者冥利の自由さ、トーマス・ビーチャム(1879〜1961年)の本ライヴを聴いているとそうした伸び伸びとした天衣無縫さを感じる。
別に意図的に奇抜なことをやっているわけではなく、ベートーヴェンの7番はおおむねオーソドックスな演奏。前半の楽章はかなりテンポを引っ張るが終楽章などは快速に飛ばしきびきびと引き締まった好演である。ヘンデル(ビーチャム編曲)、ディーリアス、シベリウスも表情が豊かで会場を包む和んだムードが伝わってくる。
イギリスを代表する大家であったことが頷ける1枚である。
【収録情報】
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
・ヘンデル/ビーチャム編曲:組曲『バースの恋』
・ディーリアス:楽園への道
・シベリウス:『カレリア』組曲〜行進曲風に
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1957年10月20日(アスコーナ)
→ Great Conductors で廉価購入可能

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