木曜日, 10月 22, 2026

Legendary Decca Recordings

 Legendary Decca Recordings

カラヤン エクセレンス!

2008

Herbert Von Karajan、 Vpo

 晩年、カラヤンはベルリン・フィルと決別して、ウィーン・フィルに回帰した。しかし、そこには残念ながら、往時のカラヤンらしい抜群の切れはない。しかし、この壮年期の選集は別である。驚くべきほど充実し、その音楽の<純度>、爽快な<迫力>には得難い魅力がある。

 帝王カラヤンのもっとも充実した時期の記録であり、ウィーン・フィルは、このカリスマとの邂逅に、持てる力を出し切っている。ベルリン・フィルの隙のない完璧な演奏スタイルとは異なり、ウィーン・フィルらしい流麗さ、時に統制を緩めたようなパッショネイトな表情もあり、いずれも生き生きと息づく音楽である。どれも甲乙つけがたい出来だが、特に『惑星』、『ジゼル』そして、もっとも録音の早い『ツァラトゥストラはかく語りき』の斬新な解釈には現代のリスナーにも新鮮な驚きがあるだろう。廉価盤の多いカラヤンのなかではいささか値が張るがその価値は十分。推奨したい。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 録音:1959-1964年、ウィーン(ステレオ)

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