ミュンヒンガー バッハ演奏の権威、バロック音楽の旗手の選集
ミュンヒンガーは、バッハ演奏の権威であるとともにバロック音楽の旗手であった。しかし、前者についてはドイツでカール・リヒター率いるミュンヘン・バッハ管弦楽団が聳えていた。また、後者についてはイタリアでアーヨ率いるイ・ムジチ合奏団の明るく開放的な演奏が世界を制覇した。
本集はミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管弦楽団の優れた特色を知るうえで有益ながら、その編集方針には疑問がある。8枚組のなかで『四季』を3種入れる意味は果たしてあるのか(58年盤だけで十分では)。その一方、バッハはいくらでも優れた音源(『音楽の捧げもの』全曲でも『ブランデンブルク』でも)があり、もっと充実できたはず。さらに、たった1曲のみ入っているハイドンの『告別』はむしろハイドン、モーツァルトを集めたThe Classical Legacy集に入れて、逆にボッケリーニを本集に入れたほうが良かったのでは・・・等々。しかし、以下のラインナップをみても、いまだ揺籃期のバロック音楽の振興にいかに大きな影響力があったかは明らかであり、その足跡を辿る意味は大きいだろう。
<収録情報>
【ヴィヴァルディ】
・ヴァイオリン協奏曲集『四季』(1)ラインホルト・バルヒェット(ヴァイオリン)(1951年3月)、(2)ヴェルナー・クロツィンガー(同)(1958年5月)、(3)コンスタンティ・クルカ(同)(1972年7月)
・チェロ協奏曲 RV.40(V.ダンディ&P.バズレール編)ピエール・フルニエ(チェロ)(1952年9月)
【J.S.バッハ】
・管弦楽組曲第1~4番(1961年6月)
・フーガ BWV.947(ミュンヒンガー編)、フーガ BWV.542『大フーガ』(1951年10月)
・音楽の捧げもの BWV1079より6声のリチェルカーレ(フィッシャー編)同上
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【ガブリエリ】(Giovanni Gabrieli,~1612年)
・8声のソナタ第13番/7声のカンツォーナ第7番/7声のカンツォーナ/第1旋法による8声のカンツォーナ第1番/カンツォーナ第10番(サクラ・シンフォニア集第2巻より)/6声のカンツォーナ第2番/ピアノとフォルテのソナタ/3つのヴァイオリンのためのソナタ第21番/2つの弦楽オーケストラのためのカンツォーナ第1番/ピアノとフォルテのソナタ(2つの弦楽オーケストラ版)
ブライアン・ランネット(チェンバロ)(1969年5月、1952年9月)
【クープラン】(François Couperin, 1668~1733年)
・チェロと弦楽のための演奏会用小品(P.バズレール編)ピエール・フルニエ(チェロ)(1952年9月)
【ペルゴレージ】(Giovanni Battista Pergolesi,1710~36年)
・フルート協奏曲第1番、第2番 ジャン=ピエール・ランパル(フルート)(1963年10月)
【テレマン】(Georg Philipp Telemann,1681~1767年)
・ヴィオラ協奏曲ト長調 ハインツ・キルヒナー(ヴィオラ)(1952年9月)
・組曲『ドン・キホーテのブルレスカ』(1975年6月)
【ヴァッセナール】(Unico Wilhelm rijksgraaf van Wassenaer Obdam, 1692~ 1766年)
・コンチェルト・アルモニコ 第1~6番(1962年10月)
【J.C.バッハ】
・6つのシンフォニア Op.18/1-6(1973年7月、1975年6月)
【ハイドン】
・交響曲第45番『告別』(1951年10月)
【ベートーヴェン】
・大フーガ Op.133(1951年10月)

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