ミュンシュ 苦闘の4年間<1941~44年>の記録も収録
1940年6月14日、ドイツ軍によりパリ陥落。1944年8月25日連合国軍によりパリ解放。フランス人にとってもっとも屈辱的な4年間。ミュンシュは、『指揮者という仕事』(福田達夫訳、春秋社、1994年)のなかで、「ドイツ軍の占領という恐ろしい4年間があった。当時の私の役割は、より幸福な世界へと人々の心が逃避するのを助けることにあった。《中略》物質的などんな力も決して音楽の躍動を打ちのめすことはできないだろう」(p.34)と述べています。この期間、全力で音楽に没頭した旨も書かれていますが、本集で、もっとも録音点数が多いのは1941~44年、パリでのフランスの作品がその中心です。ミュンシュは終戦後、渡米し活動の本拠をボストンにおきます。20年後の1967年、新生パリ管の初代指揮者に就任し、ふたたびパリへ。その成果も本集の特色です。以下ではこの4年間の本集所収録音をリストしてみました。ご参考まで
<1941~44年の録音盤>
・ドビュッシー:海
・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、 ラ・ヴァルス
・オネゲル:交響曲第2番、オラトリオ『死の舞踏』
・マルセル・ドラノワ:バレエ音楽『ガラスの靴』、協奏的セレナーデ、
・ルイ・オーベール:交響詩『ハバネラ』
・ギュスターヴ・サマズイユ:繰り返す時間、夜…withエリエット・シェーンベルグ
・アンドレ・ジョリヴェ:兵士の三つの嘆きwithピエール・ベルナック
・ショパン(オーベール編):バレエ『魅せられし夜』
・エルネスト・アルフテル:ポルトガル狂詩曲withマルグリット・ロン
・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲withジャック・フェヴリエ
・J.S.バッハ(ホフマン作):カンタータ『わが魂はほめ讃う』with ピエール・ベルナック
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番withジャック・ティボー
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番withジャン・ドワイアン
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』withマルグリット・ロン
・リスト:ピアノ協奏曲第1番withジョセフ・ベンヴェヌッティ
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番withコンスティア・コンスタンティノフ

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