金曜日, 1月 28, 2022

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 名盤5点

 

”名ヴァイオリニストの数だけ名演あり”、といったいわばメイン・ロード作品ゆえに、ハイフェッツでもフランチェスカッティでも推薦盤は星の数ほどある。

ハイフェッツの至芸 (amazon.co.jp)

往年の名手ー心地よき表現力の自然さ (amazon.co.jp)

しかし、ここでは女性ヴァイオリン奏者に絞って、かつ年代的な多様性も考えて、以下5枚を選んでみた。


ヌヴー

ジネット・ヌヴーは、ブラームスのコンチェルトが有名だが、シベリウスでも天才肌の煌めきをみせる。録音は古く1945年11月21日、ロンドンにて。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.47を聴く。ワルター・ジュスキント(指揮)フィルハーモニア管との協演で、1945年ロンドンにてスタジオ収録。こちらは、音がか細いせいもあるかも知れないが、細やかな表情をみせておりチャーミングな印象。男性的ともいえるブラームスに対して、繊細な表現力でも感性豊かに聴かせる好対照である。

ジネット・ヌヴー/ブラームス&シベリウス: ヴァイオリン協奏曲 (tower.jp)

織工Ⅲ: ジネット・ヌヴー Ginette Neveu (shokkou3.blogspot.com)











イダ・ヘンデル

イダ・ヘンデルも、最近、とみに再評価されている。1枚は北欧テイストから選びたかったので、本盤を掲げた。1984年12月7日ベルワルドにてライヴ盤。

イダ・ヘンデル/イダ・ヘンデル、ストックホルム協奏曲ライヴ録音集 (tower.jp)

織工Ⅲ: 若きクーベリックを聴こう! (shokkou3.blogspot.com)



















ムローヴァ

ここではムローヴァを掲げた。ムターにするかどうか悩んだが、ムターはすでにブラームスのヴァイオリン・ソナタで取り上げたので、むしろ、ポスト・ムターの呼び声もあるヴィルデ・フラングを参考に記載した。



















キョンファ

本曲は、どこかアジアン・テイストとの親和性があるように思う。東洋人の感性が合う曲ともいえる。そんな御託を並べなくともキョンファは名盤。彼女はその後の新盤もあるが、名実ともに本曲の第一人者であろう。
















諏訪内晶子

日本人演奏家も多くの佳演を残している。上記は、その代表盤だが、ほかにも庄司紗矢香も素晴らしい。どちらを掲げるべきかは悩んだが、フロンティアとしての活動に敬意を表して、ここでは諏訪内盤とした。

諏訪内晶子/シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲 (tower.jp)

織工Ⅲ: 諏訪内晶子 ブラームス (shokkou3.blogspot.com)


(参考)今後の注目株






































ヴィルデ・フラング/Vilde Frang - Debut!: Prokofiev & Sibelius (tower.jp)

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