土曜日, 6月 30, 2012

トリスタンとイゾルデ  フルトヴェングラー




HMV レビューから引用

フルトヴェングラー/『トリスタンとイゾルデ』全曲



1952年モノラル録音。二人の偉大なワグネリアン、フルトヴェングラーとフラグスタートが残した不朽の名盤が、ARTリマスタリングで待望の再発売。この濃厚きわまるロマンと呪縛的な官能をそなえた超名演は、フルヴェンをしてそれまでの録音嫌いを返上させたほどの成果を上げた一方、第2幕のクライマックスでの高音をレコード会社が無断ですげ替えてしまったことにフラグスタートが傷ついてしまい、彼女の引退のきっかけとなった、という逸話も残されています(ちなみに、問題の一音を歌っているのは、フラグスタートの親友でもあったシュヴァルツコップ)。



・ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』全曲

 イゾルデ:キルステン・フラグスタート

 トリスタン:ルートヴィッヒ・ズートハウス

 ブランゲーネ:ブランシュ・シーボム

 マルケ王:ヨーゼフ・グラインドル

 クルヴェナール:ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ

 メロート:エドガー・エヴァンス

 牧童:ルドルフ・ショック

 水夫:ルドルフ・ショック

 舵手:ローデリック・デイヴィーズ

 コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:ダグラス・ロビンソン)

 フィルハーモニア管弦楽団

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)



 録音:1952610-21日、23日、ロンドン、キングズウェイ・ホール(モノラル)

さまよえるオランダ人  C.クラウス




HMV レビューから引用

C.クラウス / 『さまよえるオランダ人』全曲(2CD)



・ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』全曲

 ハンス・ホッター(B:オランダ人)

 ヴィオリカ・ウルスレク(S:ゼンタ)

 ゲオルグ・ハン(B:ダーラント)、他

 バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団

 クレメンス・クラウス(指揮)

 録音:19443月、バイエルン国立歌劇場(モノラル・ライヴ)

ローエングリン  カイルベルト




HMV レビューより引用



1953年のバイロイト音楽祭を記録したデッカ録音の復刻。若きヴィントガッセンをはじめ、ウーデ、ヴァルナイ、グラインドル、スティーバー、ブラウン、など豪華なワーグナー歌手たちの競演、いかにも“オペラ・ハウスのたたき上げ”というべき個性で出演者とオケ、そして聴衆から絶大な信頼を集めていたという、純ドイツ風の巨匠カイルベルトの指揮が魅力の名演として、以前から有名なものです。

 当盤は、復刻の名手として知られるマーク・オバート=ソーンによる復刻。以前に他社から出ていたときはCD4枚組でしたが、今回はCD3枚に収まり、価格も手頃でうれしいところです。

・ワーグナー:歌劇「ローエングリン」全曲

 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)

 エリナー・スティーバー(S)

 ヘルマン・ウーデ(Br)

 アストリッド・ヴァルナイ(S)

 ヨーゼフ・グラインドル(B)

 ハンス・ブラウン(Br)

 ゲルハルト・シュトルツェ(T)

 ヨゼフ・ヤンコー(T)

 アルフォンス・ヘルヴィヒ(Br)

 テオ・アダム(B)

 バイロイト祝祭合唱団

 ヴィルヘルム・ピッツ(合唱指揮)

 バイロイト祝祭管弦楽団

 ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)

 録音:1953年7月~8月、バイロイト祝祭劇場


パルジファル クナッパーツブッシュ




HMV レビュー から引用

ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」(録音:1951年7月・8月、バイロイト祝祭劇場)(4枚組)



 演奏史譚家・山崎浩太郎さんも

...デッカはすでにCD化している。そのCDは正統も正統、嫡流中の嫡流である。

 “板起こし”のCDなんてものは、それに比べれば、怪しげなクローン人間みたいなものかも知れない。オリジナルのマスター・テープに遡ることもせず、お金を払えば誰でも買えた、何千枚もあるLPから音をとって、調整を加えたものに過ぎないのだから。

 だが、音がいい。

 立体感、深さ、そして生々しさ、ここでエンジニアのマーク・オバート=ソーンが溝から拾い出した音は、とても気持ちがいい。

 恥をしのんで告白すれば、わたしはクナッパーツブッシュの51年盤というのが、今まであんまりよくわからなかった。間延びして聞こえたのだ。しかしそれは間違っていた。」

 と絶賛する生々しい音質も特筆ものです。



マーク・オバート=ソーン氏によるプロデューサー・ノート

 このクナッパーツブッシュの「パルジファル」の録音は、1951年の7月と8月、バイロイト音楽祭における数回の演奏を編集して制作された。

 デッカはその当時まだそれほど磁気テープというメディアの操作に慣れていなかったために、音響バランスはまずまずで明瞭な雰囲気も出ているが、場所により、パースペクティヴのばらつきとオーディエンス・ノイズが耳につく。

 オリジナル・マスターには他にも問題がある。例えば第二幕、クンドリーのオクターブ跳躍の箇所で残響付加があり、第二幕開始時の低音部では、おそらくアジマス調整(ヘッドと磁気テープの相対角度の調整)の不手際に起因する雑音が存在する。どちらも訂正することは出来なかった。

 しかし、第三幕終結部のピッチの低下(この録音の再発売LPでは厄介な問題になっていた)は修正し、また、いくつかのLPでは何の説明も無く割愛されていた、同じ幕での聖杯の騎士登場直後にある弦の音も修復することができた。

魔笛 べーム

モーツァルト:魔笛 全曲

HMV レビューからの引用

モーツァルト:歌劇『魔笛』

ピータース(S)ヴンダーリヒ(T)リアー(S)F=ディースカウ(Br)オットー(S)ホッター(B)

ベーム指揮ベルリン・フィル、RIAS室内合唱団

1964年ステレオ録音。モーツァルト晩年の寓意に満ちた神秘的な作品から、スケール大きく豊かな音楽を引き出したベームの定評ある名演

ザラストロ……フランツ・クラス(バス)
タミーノ……フリッツ・ヴンダーリッヒ(テノール)
弁者……ハンス・ホッター(バリトン)
夜の女王……ロバータ・ピータース(ソプラノ)
パミーナ……イヴリン・リア(ソプラノ)
侍女1……ヒルデガルト・ヒレブレヒト(ソプラノ)
侍女2……ツヴェトカ・アーリン(メゾ・ソプラノ)
侍女3……ジークリンデ・ワーグナー(アルト)
パパゲーノ……ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(バリトン)
パパゲーナ……リザ・オットー(ソプラノ)
モノスタトス……フリードリヒ・レンツ(テノール)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団&ベルリンRIAS室内合唱団
1964年6月18~25日、ベルリン
ユニヴァーサル(旧ポリドール) F95G 20071/3