日曜日, 9月 18, 2011

ホルスト 惑星

ホルスト:惑星

【以下は引用】

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UCCP7002 ホルスト:組曲≪惑星≫
小澤/ボストン交響楽団

ラグビー・ワールド・カップのテーマ曲、そして最近では平原綾香の大ヒット曲『ジュピター』の原曲として、すっかりポピュラーな作品となった『木星』を含むホルストの名作≪惑星≫。『火星』から『海王星』に至る7つの惑星(作曲当時、まだ『冥王星』は発見されていませんでした)にまつわる神話をモチーフにしたオーケストラ曲を、ボストン交響楽団を率いて黄金時代を築いた世界の小澤征爾の切れ味鋭いタクトで聴くことができます。

ホルスト:惑星、他 ズービン・メータ













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メータ/ホルスト:組曲《惑星》
ホルスト:組曲《惑星》作品32(*)
ジョン・ウィリアムズ:《スター・ウォーズ》組曲
ロサンゼルス・マスター・コラール(合唱指揮:ロジェ・ワーグナー)(*
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ズービン・メータ
録音:1971年4月(*)、197712月 ロサンゼルス

《惑星》は、地球をのぞく太陽系の7つの星(冥王星はまだ発見されていませんでした)をギリシャ神話の神々に見立てて表現した、近代イギリスの作曲家ホルストの作曲によるダイナミックなオーケストラ作品。今やSF映画の古典的名作となった『スター・ウォーズ』の音楽とのベスト・カップリングです。インド出身の名指揮者、メータの演奏はLP発売当事にレコード・アカデミー賞を受賞した名盤です。

ホルスト:組曲「惑星」
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ホルスト:組曲『惑星』
カラヤン&ベルリン・フィル
録音:198211月、ベルリン デジタル録音 OIBP
太陽系の7つの星をギリシャ神話の神々に見立てて、大宇宙への果てしない夢とロマンを描いたホルストの『惑星』。カラヤンはこの作品がまだ今日のようなポピュラリティを獲得していなかった1960年代の初頭に初録音し、作品の真価を広く世に知らしめました。
 それから20年余を経て行われたこのデジタル録音は、力強い荘厳な響きや色彩感溢れる輝かしいサウンドによる極めてダイナミックな演奏を万全といえるまでに再現しています。(ユニバーサルミュージック)

ホルスト:惑星、エルガー:エニグマ変奏曲 ボールト&ロンドン・フィル、ロンドン響
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ホルスト:惑星、エルガー:エニグマ変奏曲
ボールト&ロンドン・フィル、ロンドン響
『惑星』の初演指揮者であり、この曲の最高の解釈と演奏を常に展開してきたサー・エイドリアン・ボールトが遂に行き着いた最高の『惑星』が、78歳、指揮者としては最晩年に行った演奏です。壮大なサウンドの中に秘めた神秘的な美しさが、ここに最大限に引き出されています。
 同じくイギリスの作曲家エルガーの『エニグマ』変奏曲が組み合わされ、1937年にサーの称号を得た巨匠による、ロンドン・フィル、ロンドン響というイギリスを代表する2大オーケストラの演奏・(指揮)を聴くことができるのもこのディスクの魅力となっています。レコード芸術推薦盤、The Times Top 100。(EMI)
・エルガー:エニグマ変奏曲作品36
 ロンドン交響楽団
 エイドリアン・ボールト(指揮)
 録音:1970年(ステレオ)
・ホルスト:組曲『惑星』作品32
 ジェフリー・ミッチェル合唱団
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 エイドリアン・ボールト(指揮)
 録音:1978年(ステレオ)



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・ホルスト:組曲『惑星』
・エルガー:弦楽セレナード
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
ロジャー・ノリントン(指揮)









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ホルスト:惑星、エルガー:威風堂々
デュトワ&モントリオール響、ショルティ&ロンドン・フィル
地球を除く太陽系の7つの星をギリシャ神話の神々に見立てて、広大な宇宙の神秘を色彩的な管弦楽法によって劇的に描いた、ホルストの代表作『惑星』。第1番が第二の英国国歌と称される、エルガーの人気作『威風堂々』からの3曲。イギリス近代の作曲家2人の管弦楽作品をカップリングした一枚です。
 作品の本質を色彩感鮮やかな輝かしいサウンドで表出した、デュトワとショルティという2人の名指揮者による演奏でお楽しみください。(ユニバーサルミュージック)
【収録情報】
・ホルスト:組曲『惑星』作品32
 モントリオール交響楽団、合唱団
 指揮:シャルル・デュトワ
 録音時期:19866
 録音場所:モントリオール、聖ユスターシュ教会
 録音方式:デジタル、セッション録音
・エルガー:行進曲『威風堂々』作品39~第1,2,5
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:サー・ゲオルク・ショルティ
 録音時期:19762
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ、セッション録音

ホルスト:惑星、ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴス幻想曲、タリス幻想曲 L.スラトキン&フィルハーモニア管

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ホルスト:惑星、他
スラトキン&フィルハーモニア管弦楽団

『惑星』は、細部までバッチリ解像した演奏。曲の仕組みがよくわかります。ヴォーン・ウィリアムズもスラトキンの耳の良さ、センスの良さをうかがわせる内容で、特にタリスの幻想曲は美しい仕上がりが魅力的です。

・ホルスト:組曲『惑星』 op.32
ニュー・ロンドン・チルドレンズ・クワイア
フィルハーモニア管弦楽団
レナード・スラトキン(指揮)
録音:1996年4月(デジタル)

・ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲
・ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲
フィルハーモニア管弦楽団
レナード・スラトキン(指揮)
録音:1991,92年(デジタル)
 
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組曲「惑星」に「冥王星」を追加!
ホルスト:組曲「惑星」、コリン・マシューズ:「冥王星」
マーク・エルダー指揮ハレ管弦楽団

2000511日デジタル録音。「惑星」作曲当時にはまだ発見されていなかった「冥王星」を、新たに書き加えたヴァージョンの登場。作曲はイギリスのコリン・マシューズ(1946年生まれ)が担当。彼はこれまでにもホルストの歌曲集「夢の都市」H. 174の編曲を手がけおり、さらに2曲ある吹奏楽のための組曲の校訂を行ってもいます。マシューズはもともとオールドバラ音楽祭などを通じてホルストの愛娘イモージェン女史とも交流があり、ホルスト協会の理事も務めているほど。
新たに書き加えられた「冥王星」は、「海王星」の最後の女性コーラスを引き継ぐように始まり、やがて「火星」をさらに荒涼とさせたような、まるで宇宙の果てを思わせるような音楽。ホルストの「惑星」自体、決して単なるスペクタキュラーな効果を狙っただけの外面的なものでなく、サンスクリットなどの東洋思想、神秘主義、民謡復興運動、占星術など多くの思想や要素が混ざり合わさって生まれた作品だということが徐々に語られるようになってきています。マシューズの今回の試みでは作曲当時のホルストの思想、作曲スタイルなどがあらためて議論となることでしょう(ホルスト自身はスコアにいかなる変更が加えられることも許さない、という遺言を残したことも含めて)。さらには、「惑星」以外はまだ市民権を得たとは言い難いホルストの、作曲家としての全体像が見直されるきっかけとなるかもしれません。
ここで指揮をしているマーク・エルダーは、20002001年のシーズンから、ケント・ナガノの後を受け継ぎ、このオーケストラのシェフに就任したばかり。1981年、バイロイトで「マイスタージンガー」を振って注目され、以後は長くイングリッシュ・ナショナル・オペラなどで活躍したヴェテラン指揮者。アムランと組んだブゾーニのピアノ協奏曲など、音盤上での活躍も近年充実しつつある。バルビローリ、ロッホランなど英国の名匠によって育まれたこのオーケストラに新たな伝統を築きあげるものと期待されています。
余談ですが、コリン・マシューズはデリック・クック版マーラー:交響曲第10番の改訂復元作業にも関わっています。この作品は最終改訂版に至るまで、多くの学者や作曲家の意見が盛り込まれており、マシューズもそのうちの一人。サー・サイモン・ラトルとの絆も厚いマシューズは、昨年リリースされたラトル&ベルリン・フィルのマーラー:10番のCDEMI)でライナーノートの執筆を担当しています。

グスターヴ・ホルスト(18741934):組曲「惑星」
火星――戦争の神
金星――平和の神
水星――翼のある使いの天使
木星――快楽の神
土星――老年の神
天王星――魔術の神
海王星――神秘の神

コリン・マシューズ(1946- ):
冥王星――再生をもたらす神

グスターヴ・ホルスト:
ヴィオラと小オーケストラのための 叙情的断章


 


木曜日, 9月 15, 2011

アンネローゼ・シュミット

 
【以下は引用】

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シューマン:ピアノ作品集 アンネローゼ・シュミット(3CD)

CD1

・幻想曲ハ長調Op.17

・ダヴィット同盟舞曲集Op.6

CD2:

・クライスレリアーナOp.16

・フモレスケOp.20

・トッカータOp.7

4つの行進曲集Op.76より第2番ト短調

CD3

・謝肉祭Op.9

・ウィーンの謝肉祭の道化Op.26

 アンネローゼ・シュミット(ピアノ)

水曜日, 9月 14, 2011

マズア




クルト・マズア(Kurt Masur, 1927718 - )は、旧東ドイツ出身の指揮者。マズアは1970年代、かつて東京で一度だけ聴いた。いまやドイツの大老といってよいだろう。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長を1970 - 1996年の四半世紀以上にわたって勤めた。

ゲヴァントハウスの首席指揮者の歴史は凄い。アルトゥル・ニキシュ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ブルーノ・ワルター、ヘルマン・アーベントロート、ヘルベルト・アルベルト、フランツ・コンヴィチュニー、ヴァーツラフ・ノイマン、そしてマズアののち、ヘルベルト・ブロムシュテット、リッカルド・シャイー(2005)と続く。マズアのシェフ時代は、カラヤンなど華麗な指揮者の活動がもっとも目立った時代と重なるが、そのディスコグラフィは充実しており、地味ながら、しっかりと地歩を固めていたと評価できるだろう。

【以下は引用】


<HMV レビュー>

リスト:管弦楽曲集、ピアノ協奏作品集(7CD)

マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団、ベロフ



ゲヴァントハウス管弦楽団音楽監督として大活躍していた東独時代のクルト・マズアは、カペルマイスター・タイプの実力派として人気がありました。彼らの代表作のひとつに数えられるフランツ・リストの管弦楽作品集がセッションによりステレオ・レコーディングされたのは、1970年代の終わりから1980年代初頭にかけてのことでした。

 当時のマズアとゲヴァントハウス管弦楽団は、ベートーヴェンやブラームス、シューマン、メンデルスゾーン、ブルッフ、ブルックナーなどの交響曲全集でも率直な演奏を聴かせていたのが印象的で、特にメンデルスゾーンの初期交響曲の魅力を世に広めることにもなった全集録音の仕上がりには格別なものがありました。

 リストの管弦楽作品集もそれらと同様に水準の高いもので、素朴で重厚な響きによる肌触りの良いサウンドには実に魅力的なものがあります。

 一連のリストの交響詩と交響曲は、『ゆりかごから墓場まで』を除いて、彼がワイマールに滞在して宮廷楽長を務めていた40代の頃に書かれており、ロマン派の雰囲気を濃厚に湛えているのが特徴。そのワイマールの東北東50キロという近場にあるライプツィヒでは、当時すでにゲヴァントハウス管弦楽団が活発に公演をおこなっており、このマズアとの録音は、それから約130年を経てのものということになります。

 組み合わせの「ピアノと管弦楽のため作品集」はCD2枚分の分量で、当時すでに世界的な人気を博していた27歳のベロフとの共演を楽しむことができます。

 収録場所はライプツィヒのパウル・ゲルハルト教会で、ゲヴァントハウス管弦楽団の重厚なサウンドを活かしながらも、要所で切れの良さを見せるマズアの演奏を見事に再現してくれています。クラムシェル・ボックス仕様で12ページのブックレット付。限定盤(HMV)

【収録情報】

CD1

リスト:

1. 交響詩第1番『山上にて聞きしこと』S95

2. 交響詩第2番『タッソー、悲哀と勝利』S96

3. 交響詩第3番『前奏曲』S97

4. 交響詩第4番『オルフェウス』S98

 ゲルハルト・ボッセ(ヴァイオリン:1,4

 ユルニャコプ・ティム(チェロ:4



CD2

1. 交響詩第5番『プロメテウス』S99

2. 交響詩第6番『マゼッパ』S100

3. 交響詩第7番『祭典の響き』S101

4. 交響詩第8番『英雄の嘆き』S102

5. メフィスト・ワルツ第2 S111



CD3

1. 交響詩第9番『ハンガリー』S103

2. 交響詩第10番『ハムレット』S104

3. 交響詩第11番『フン族の戦争』S105

4. 交響詩第12番『理想』S106

 カール・ズスケ(ヴァイオリン:1



CD4

1. ゆりかごから墓場まで(交響詩第13番)S107

2. ファウスト交響曲(3人の人物描写による)S108

 クラウス・ケーニヒ(テナー:2

 ライプツィヒ放送合唱団男性合唱団員(2

 ヴァルター・ハインツ・ベルンシュタイン(オルガン:2



CD5

1. レーナウの『ファウスト』からの2つのエピソードS110

2. ダンテ交響曲(ダンテの『神曲』による交響曲)S109

 フォルカー・アルント(児童ソプラノ/トレブル:2

 ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団員(2

 マティアス・アイゼンベルク(オルガン:2



CD6

1. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S124

2. ピアノ協奏曲第2番イ長調S125

3. シューベルト:さすらい人幻想曲D760(トランスクリプション:リスト)S366

4. ヴェーバー:華麗なポロネーズJ268(トランスクリプション:リスト)S367

 ミシェル・ベロフ(ピアノ)



CD7

1. ハンガリー幻想曲S123

2. ベートーヴェンの『アテネの廃墟』のモティーフによる幻想曲

3. ベルリオーズの『レリオ』の主題による交響的大幻想曲S120

4. 呪い S121

5. 死の舞踏(聖歌『怒りの日』によるパラフレーズ)S126

 ミシェル・ベロフ(ピアノ)



 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

 クルト・マズア(指揮)

火曜日, 9月 13, 2011

クラシック音楽 聴きはじめ 13 アンネリーゼ・ローテンベルガー



以下の「10人の偉大なソプラノ歌手たち(10CD)」を見ていて、まてよ、誰か忘れていないかと考えた。

CD-1:キルステン・フラグスタート(1895-1962)

CD-2:ジンカ・ミラノフ(1906-1989)

CD-3:リューバ・ヴェリッチュ(1913-1996)

CD-4:エリーザベト・シュヴァルツコップ(1915-2006

CD-5:リーザ・デラ・カーザ(1919- )

CD-6:イルムガルト・ゼーフリート(1919-1988)

CD-7:セーナ・ユリナッチ(1921- )

CD-8:レナータ・テバルディ(1922-2004)

CD-9:ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(1923-2005)

CD-10:マリア・カラス(1923-1977)
 
 1970年頃、都民劇場に入っていて、アンネリーゼ・ローテンベルガー(1926619日ー2010524日)を聴いた。上記によれば、テバルディ(1922-2004)、アンヘレス(1923-2005)、マリア・カラス(1923-1977)とほぼ同世代であることがわかる。

 1970年には、シュヴァルツコップやリーザ・デラ・カーザが来日して話題を呼んだが、美貌のリリック・ソプラノであり、ローテンベルガーのファンもおおかったことと思う。
 
【プロフィール】

アンネリーゼ・ローテンベルガーは、1926619日、マンハイムに生まれたドイツのリリック・ソプラノ歌手。マンハイムの音楽院でエリカ・ミュラーに声楽を師事した彼女は、1943年、コブレンツ市立劇場でデビューし、歌手と俳優として契約します。

 戦後、1946年に演出家ギュンター・レンネルトによってハンブルク国立歌劇場に招かれ、1955年まで同劇場に所属、座付きアンサンブルの一員として、海外公演や放送などに活躍します。

 その間、1953年にはウィーン国立歌劇場に出演し、以後定期的に呼ばれるようになり、さらに1954年にはザルツブルク音楽祭にも招待されています。

 1956年になるとライン・ドイツ・オペラと契約しますが、2年後の1958年、ウィーン国立歌劇場と契約し、以後の華々しい活動に繋がって行きます。1960年には、ミラノ・スカラ座とメトロポリタン歌劇場の両方にデビューして成功を収め、その後各国の劇場に出演していますが、やがてオペレッタ映画やテレビでの活躍も増え、自身の番組を持って長年に渡って人気を博すなど、ドイツの国民的スターといえる存在になっていました。
 
【芸風】

若かった頃の細身の軽やかで抒情的な歌唱は、まさにリリック・ソプラノそのものといった感じでしたが、やがて声に重みが備わってくると、持ち前の愛らしい歌い回しを生かしながらドラマティックな役柄をもこなすようになります。

 最も得意とした作曲家はモーツァルトとリヒャルト・シュトラウスでしたが、高水準な歌唱技術に加え、さらに卓越した演技感覚の鋭さもあって、ベルクの『ルル』やオペレッタ映画など、演技力の要求される作品はもちろん、イタリア・オペラからロシア・オペラ、フランス・オペラまで巧みにこなせたのは、やはり並外れた演技の才能あってのものでしょう。

 自身がパーソナリティを務めるテレビ番組が長く続いたのも、そうしたセンスの良さが備わっていたからに違いありません。

モーツァルト:歌劇「後宮よりの
モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」
歌劇『バグダッドの理髪師』全曲 マツェラート&ヘッセン放送響、ローテンベルガー、ホルム、グラインドル(2CD)