火曜日, 9月 21, 2021

オペラ・アリア集

 


「アーブル美術館」プレゼンツ「クラシック音楽の或る棚」名曲シリーズ 2 オペラ・アリア集~「ドン・ジョヴァンニ」、「ばらの騎士」、「魔笛」他より

オムニバス(クラシック)

オペラ名アリア集のなかでも、1950年代から2015年まで、かなりバラついており一貫性には欠けるが、後半でグノー『ロミオとジュリエット』、『ホフマン物語』、『ばらの騎士』を取り上げていることと人気のナタリー・デセイの所収が売りだろう。逆にそれ以外では、他の選集のほうが、歌手、指揮者、オケの三位一体では充実している。比較的新しい音源を取り上げていることから、演目によっては録音を気にする向きには良いかも知れない。

<収録情報>

・『魔笛』~地獄の復讐が私の心臓の中で:ナタリー・デセイ、ルイ・ラングレ/ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管(2000

・『ドン・ジョヴァンニ』第1幕~さあ!危険にさらされているお父様をお助けしましょう:カルメラ・レミージョ、マーク・パドモア/ダニエル・ハーディング/マーラー室内管(2000

・同 第1幕~奥様!うちの旦那が手掛けた美人の記録帳とは:ジル・カシュマイユ、同上

・『椿姫』第1幕~不思議だわ!不思議だわ! 1幕~私はいつも、快楽から快楽へと:ディアナ・ダムラウ、ジャナンドレア・ノセダ/トリノ王立歌劇場管(2015)

・『トスカ』第2幕~歌に生き、愛に生き:マリア・カラス、サバータ/ミラノ・スカラ座管 (1953)

・同  第3幕~星は光りぬ:ジュゼッペ・ディ・ステファノ、同上

・『トゥーランドット』第3幕~誰も寝てはならぬ:ホセ・カレーラス、ロンバール/ストラスブール・フィル(1978)

・『ジャンニ・スキッキ』~私のお父さん:ディアナ・ダムラウ、ダン・エッティンガー/ミュンヘン放送管 (2009

・グノー『ロミオとジュリエット』~ああ、私は夢に生きたい:ロランド・ヴィリャソン、

ミシェル・プラッソン/ミュンヘン放送管 (2006)

・『ホフマン物語』~アイゼナッハのお屋敷で:同上

・『ばらの騎士』~第2幕の二重唱 けだかくも美しき花嫁に

~第3幕の三重唱 マリー・テレーズ、あなたはなんというよい人だ

~第3幕の二重唱 夢なのでしょう・・・あなだたけを感じている

ナタリー・デセイ、フェリシティ・ロット、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、トーマス・アレン、アントニオ・パッパーノ/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管 (2004)








ザ・オペラ・シンガー [33CD+19DVD]<限定盤>

ナタリー・デセイ








Meyerbeer: Grand Opera (Opera Arias)

ディアナ・ダムラウ 、 エマニュエル・ヴィヨーム









フランス・オペラ・アリア集 ~グノー&マスネ

ローランド・ヴィリャソン

ーーーーーーーー・--------

 オペラ名アリア集のなかでも、198090年代、一世を風靡した名歌手の実力を存分に味わう趣向。収録されている曲目は、ヴェルディ、プッチーニを中心に、指揮者もカラヤン、バーンスタイン、レヴァインにくわえてアバド、シノーポリなどイタリア出身者のものも織り交ぜている。本盤は、歌手、指揮者、オケの三位一体では、このように歌手にフォーカスしているが、指揮者、オケの豪華さでも群を抜いている。

<収録情報>

・『リゴレット』~女心の歌:マルセロ・アルバレス、アバド/ベルリン・フィル(1998ライヴ)

・同~慕わしい人の名は:クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)、同上

・『椿姫』~乾杯の歌:シェリル・スチューダー(ソプラノ)、 ルチアーノ・パヴァロッティ、レヴァイン/メトロポリタン歌劇場管&合唱団(1991)

・『アイーダ』~清きアイーダ:プラシド・ドミンゴ(テノール)、カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)、アバド/ミラノ・スカラ座管(1981

・同~勝ちて帰れ: 同上

・『愛の妙薬』~人知れぬ涙:パヴァロッティ、レヴァイン/メトロポリタン歌劇場管(1989

・『セビリャの理髪師』~私は町の何でも屋:ドミトリー・ホロストフスキー、イオン・マリン/フィルハーモニア管(1992)

・『カルメン』~ハバネラ:アグネス・バルツァ、カラヤン/パリ・オペラ座合唱団、ベルリン・フィル(1982

・同~花の歌:ホセ・カレーラス(テノール)(9)、同上

・『ボエーム』~冷たい手を:ジェリー・ハドリー、バーンスタイン/サ ンタ・チェチーチア国立アカデミー管(1987

・同~私の名はミミ:ミレッラ・フレーニ、シノーポリ/フィルハーモニア管(1988

・『トスカ』~歌に生き、恋に生き:同上(1990

13. 同~星は光りぬ:ドミンゴ、同上

・『蝶々夫人』~ある晴れた日に:フレーニ、同上(1987

・『ジャンニ・スキッキ』~私のお父さん:フレーニ、バルトレッティ/)フィレンツェ五月音楽祭管(1991

・『トゥーランドット』~誰も寝てはならぬ:ドミンゴ、カラヤン/ウィーン国立歌劇場合唱団、 ウィーン・フィル(1981

 ーーーーーーーー・--------

誰も寝てはならぬ/珠玉のオペラ・アリア集

オムニバス(クラシック)フィッシャー=ディースカウ(ディートリヒ)

この手のオペラ名アリア集では出色のもの。録音は1960年代から90年までばらけるが、歌手を主体に考えるとこれは当然で、むしろ11曲の質が問われよう。本盤は、歌手、指揮者、オケの“三位一体”につき往年の第1級のメンバーを揃えた名演集となっている。選曲の妙、演奏の質の高さにくわえて、ここまで“三位一体”の多様性に配慮しているのも特徴。これを切っ掛けに全曲盤への誘いが狙いだろうが、充実の1枚。

<収録情報>

【モーツァルト】

・『フィガロの結婚』から-恋とはどんなものかしら:タティアーナ・トロヤノス、ベーム/ベルリン・ドイツ・オペラ管(1968)

・『ドン・ジョヴァンニ』から-奥さん、これが恋人のカタログ〔カタログの歌〕:ヴァルター・ベリー、ベーム/ウィーン・フィル(1977

・『魔笛』から-復讐の心は地獄のように胸に燃え:ロバータ・ピータース、ベーム/ベルリン・フィル(1964

・同-俺は鳥刺し:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、同上

【ロッシーニ】 

・『セビリャの理髪師』から-今の歌声は:テレサ・ベルガンサ、アバド/ロンドン響(1971

【ヴェルディ】

・『アイーダ』から-清きアイーダ:ジュゼッペ・ディ・ステファノ、ブルーノ・バルトレッティ/フィレンツェ五月音楽祭管(1962)

・『椿姫』から-ああ、そはかの人か レナータ・スコット、ジャンニ・ライモンディ、アントニーノ・ヴォット/ミラノ・スカラ座(1962

・同-プロヴァンスの海と陸 エットレ・バスティアニーニ、ヴォット/ミラノ・スカラ座管(1962)

・『リゴレット』から-風の中の羽のように〔女心の歌〕:カルロ・ベルゴンツィ、クーベリック/ミラノ・スカラ座管(1964)

【プッチーニ】

・『ボエーム』から-冷たい手を:シャンドール・コーンヤ、ヴォット/フィレンツェ五月音楽祭管(1962

・『トスカ』から-歌に生き、恋に生き:ミレッラ・フレーニ/シノーポリ/フィルハーモニア管(1990

・同-星は光りぬ:コーンヤ、ヴォット/フィレンツェ五月音楽祭管(1962

・『トゥーランドット』から-誰も寝てはならぬ:同上

【ジョルダーノ】

・『アンドレア・シェニエ』から-亡くなった母を:アントニエッタ・ステッラ、バルトレッティ/フィレンツェ五月音楽祭管(1961

【ビゼー】

・『カルメン』から-恋は野の鳥〔ハバネラ〕:グレース・バンブリー、ヤーノシュ・クルカ/ベルリン放送響(1962

・同-諸君の乾杯を喜んで受けよう〔闘牛士の歌〕:フィッシャー=ディースカウ、フリッチャイ/ベルリン放送響(1961


👉 現代プリマ・ドンナ 50名  The Art of the Prima Donna

0 件のコメント: