(ジャケットは別です)
ドイツ国内で晩年まで活躍した名歌手、アンネリーゼ・ローテンベルガー(1924~2010年)。大作で“大見得”を切るといった時代をへて、むしろドイツ国民の愛唱歌などで根強い人気があったようだ。小生は1974年3月28日東京で実演に接して、その美麗な立ち振舞に魅了された。今思うと当時50才(小生二十歳)、ハイドンからはじまり、シューベルト、シューマン、ブラームスと正統的なドイツリートを時系列で聴かせる円熟の妙技であった。
さて、本盤は彼女の多彩な活動を2枚に収めたもの。ショパンの“別れの曲”の翻案からはじまり、『マイフェアレディ』まで28曲のラインナップである。往時を知る古きリスナーからは懐かしいものばかりだが、幸い、いまも多くはYouTubeで聴くことができるので気に入ったら購入という選択肢もある。
<収録曲>
[CD1]
1. 別れの曲(ショパンのエチュード集
Op. 10 - 第3番 ホ長調 「別れの曲」による)
In Mir Klingt Ein Lied
2. 『かわいいアウグスティン』から:(レツェク/マルスツァレク/シュミット=ベルケ/シェーンヘル)第2幕 Und der Himmel hangt voller Geigen
3. ”魔法の春” Zauberhafter
Fruhling
4.『ボッカッチョ』から:“フィレンツェには美しき人” Mia Bella Florentina (Florenz Hat Schone Frauen)?/(スッペ)
5. “あなたといる幸せ” Bei Dir War Es Immer So Schon/(テオ・マッケベン) 6. 『伯爵夫人マリツァ』から:“素敵なこどものとき” O, Schone
Kinderzeit /(カールマン)
7. 『Forsterchristel』から:“心の自由と幸せを持っています” Hab' Ein Herz Frei Und Froh/(ゲオルク・ヤルノ)
8. 『ワルツの夢』から:“ここに来て、あなたは私の素敵なマデリア” Ein Walzertraum: Komm Her, Du Mein Reizendes Madel/(オスカー・シュトラウス)
9. 『放浪者たち』から:Ich Lasse Verschwinden und Wieder Erscheinen /(ツィーラー)
10. 『ルクセンブルク伯爵』から:”私たちは人生を歩く” Wir Bummeln Durch's Leben
11. 『小鳥売り』から:“楽しくプファルツを” Frohlich Pfalz/(ツェラー)
12. 同:“チロルではばらを贈る時は” Schenkt Man Sich Rosen In Tirol
13. 同:“桜の花が咲いていた頃” Als Gebluht Der Kirschenbaum
14. 『放浪者たち』から: Ist Auch Der Rock Defekt /(ツィーラー)
1.『こうもり』から:“田舎娘を演じる時は” Spiel Ich Die Unschuld Vom Lande
2. 『メリーウィドウ』から:バラの芽のように/小さなパビリオンに来て Wie Eine Rosenknospe / Komm In
Den Kleinen Pavillon
3. 同:”ヴィリアの歌” Vilja -
Lied
4.『ジプシーの王様』から:(カールマン)
5. 『放浪者たち』から:“私たちはモロッコから来た” /(ツィーラー)
6. 『チャールダーシュの女王』から:/(エメリッヒ・カールマン)
7. 『ハンガリーの結婚式』から:Mir
Das Lied Von Gluck Un Treu/(ニコ・ドスタル)
8. 『マルタ』から: “最後のバラ”ほか/(フロトウ)
9. 『ジャンニ・スキッキ』から “わたしのお父さん”
10. 『道化師』から:Nedda!
- Silvio! ”この時間に”/(レオンカヴァッロ)
11. 同:鳥の歌/(レオンカヴァッロ)
12.『ポーギーとベス』から: ”お前は俺のもの”
13.同:サマータイム
14.『マイフェアレディ』から:”私は一晩中踊ることができました”
0 件のコメント:
コメントを投稿