マリア・カラス イタリアのトルコ人 Il Turco in Italia 1954
カラスのロッシーニ歌劇の取り上げは、本曲のほか『アルミーダ』全曲(1952年ライヴ録音)、『セヴィリアの理髪師』全曲(1957年スタジオ録音)の3曲でけっして多くはない。今日でこそ、ロッシーニの歌劇は一種のブームであり多くの蘇演があるけれど、本曲は1950年に、カラスによって復活演目化され、いわばその“はしり”ともいえる意義あるもの。かつ当オペラ初の全曲録音盤といわれる。カラスには珍しくコミカルなフィオリッラ役ながら、芸域の広さから難なくこなしている。カラスの多面性を知るうえでは面白い作品である。
<収録>
【ロッシーニ】
・『イタリアのトルコ人』全曲
フィオリッラ:マリア・カラス(Sop)
ナルシーソ:ニコライ・ゲッダ(Ten)
セリム:ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs)
ジェロニオ:フランコ・カラブレーゼ(Bs)
アルバザール:ピエロ・デ・パルマ(Ten) 他
ガヴァッツェーニ/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団(1954年)
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