日曜日, 4月 28, 2013

クーベリック マーラー交響曲5番(1951年)

Mahler: Symphony No.5
http://www.amazon.co.jp/Mahler-Symphony-No-5-Concertgebouw/dp/B00006347Z/ref=sr_1_9?s=music&ie=UTF8&qid=1367206288&sr=1-9&keywords=Kubelik++Mahler+Symphony+5

  クーベリックには、バイエルン放送交響楽団とのマーラー交響曲全集(録音:1967-71年、ミュンヘン、ヘルクレスザールにおけるステレオ録音)があり代表盤のひとつである。
 5番では1971年のスタジオ録音のほか、10年後、同メンバーによるライヴ盤(録音:1981612日)もあり、双方とも名演の評価が高い。さて、本盤は71年からさらに約20年遡ったクーベリック37才にコンセルトヘボウを振ってのライヴ録音。若きクーベリックはシカゴ交響楽団の音楽監督を務めていた頃だから客演での収録であったろう。

 これは大変、貴重な記録である。コンセルトヘボウの演奏が実にすばらしい。メンゲンベルク、ベイヌムに鍛えられマーラーをこよなく得意とするこの楽団の当時の実力をあますところなく表現している。たとえば第3楽章、導入部のホルンからスケルツォ主題へとつながる木管楽器の乗りの良さ、ピッツィカートの弾んだ楽しさといい満喫できる。一転、第4楽章のハープと弦楽器の美しく切ない響きも素直に心にとどく。その音質はほのかに耀(あかる)さをたたえ少しも諦観的ではない。終楽章はリズミックに次々にめまぐるしく展開する第1、第2、コデッタ主題との掛け合いが聴きもので、まるで名人芸の競い合いを楽しんでいるかのように表情は大らかで豊かだ。全般にクーベリックらしい熱きオケ・コントロールがゆきとどきその秀でた力量に感心する。録音の古さは否めないが演奏の充実ぶりはそれをはるかに凌ぐだろう。

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