木曜日, 1月 28, 2010

ブルックナー vs マタチッチ

 マタチッチのブルックナー。野太く、おおらか。しかし、マタチッチ流の大幅な楽曲カットや一部改変もあり、原典重視派からは批判もある。上記ジャケットは7番だが、よく聴く5番(チェコ・フィル盤 1970年)では第4楽章の2カ所のカットは相当、大胆に行われる。特に最終コーダ前の「省略」は、原典版で5番を知っている者からは、メロディが切断され、思わずガクンとくるだろう。それは承知で、好んで聴いている。

 ぼくは、いわゆるブルックナーの「版」問題には、あまり頓着しない質ではあるが、このマタチッチの改変はクナッパーツブッシュなどそれ以前の、ブルックナー演奏のひとつの流儀とも言えるのだろう。いまはとても許される音楽仁義ではないが、1970年代までのひとつの古き音楽風景かも知れない。

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