木曜日, 7月 14, 2011

内田光子

Piano Concertos

内田光子さんが2011214日、第53回グラミー賞を受賞した。最優秀インストゥルメンタル・ソリスト・パーフォーマンス(オーケストラとの共演)賞で、受賞作はモーツァルトのピアノ協奏曲2324番(クリ-ブランド管弦楽団)である。その内田モーツァルト・コレクションを集中的、体系的に廉価盤で聴けるのが本アルバムで、下記の全22曲を収録。198510月~19902月にかけての録音で、バックはテイト指揮イギリス室内管弦楽団。テイトとは音楽的感性が本当にあうのだろう。アクのない聴きやすい演奏で、楷書のようなきちっとした内田さんの芸風が見事に伝わってくる。

【収録曲】
<1>ピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175、<2>第6番変ロ長調 K.238、<3>第7番ハ長調 K.246『リュッツォウ』、<4>第9番変ホ長調 K.271『ジュノム』、<5>第11番ヘ長調 K.413、<6>第12番イ長調 K.414、<7>第13番ハ長調 K.415、<8>第14番変ホ長調 K.449、<9>第15番変ロ長調 K.450、<10>第16番ニ長調 K.451、<11>第17番ト長調 K.453、<12>第18番変ロ長調 K.456、<13>第19番ヘ長調 K.459、<14>第20番ニ短調 K.466、<15>第21番ハ長調 K.467、<16>第22番変ホ長調 K.482、<17>第23番イ長調 K.488、<18>第24番ハ短調 K.491、<19>第25番ハ長調 K.503、<20>第26番ニ長調 K.537『戴冠式』、<21>第27番変ロ長調 K.595、<22>コンサート・ロンド ニ長調 K.382

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(参考)
世界的ピアニスト、内田光子。彼女を「日本のピアニスト」と呼ぶことには少し抵抗がある。なぜなら彼女は1948年熱海に生まれるが、外交官の父と共に61年からウィーンに移り住み、当地で研鑽を積んでいる。それが彼女を、独自性の主張を重視する「西洋音楽」の演奏家へと育てることとなったからだ。模倣と規則を重視する日本の教育では現在の彼女の演奏はありえなかっただろう。だが、欧米のピアニストとも異なる――。それは彼女の日本的な、精度に対する誠実さと執着心。楽譜の読み込みの深さや正確さは、ほかの日本人ピアニストと共通する。そこにヨーロッパ的な教養と感性が融合し、彼女のスタイルが完成されたのだ。
70年のショパン国際コンクール第2位、75年のリーズ国際コンクール第2位で注目され、国際的に活動。82年にロンドンで行なったモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会が、空前の大成功を収め、国際的評価を獲得し、現在に至る。居を構えるロンドンを中心とした演奏活動や、CDのリリースにより、着実に大家への道を躍進している。
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Uchida Plays Schubert (Coll)
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