金曜日, 8月 26, 2011

リヒャルト・シュトラウス



 最近、リヒャルト・シュトラウスを聴くことが多い。今年のザルツブルク音楽祭で、ティーレマンで『影のない女』を観た。熱演であり、またこの曲の良さを認識した。
 その前に、オペラの系譜ではリーザ・デラ・カーザで『アラベラ』もCDで聴いた。デラ・カーザの声は素晴らしいとは思ったが、この曲の魅力への関心はそう高まらなかった。
 
 その一方で、サヴァリッシュの交響詩を聴いて、これはなかなかと感心した。サヴァリッシュはリヒャルト・シュトラウスを手中の玉としていたようだ。
 しかし、これは好みの問題かも知れないが、やはりテンシュテットのパッションの方にぐっと来る演目もある。特に「ツァラトゥストラ・・・」は凄い演奏である。
 リヒャルト・シュトラウスについては、いままで聴いてきた長さに比して、愛着があまり湧かないというのが本音ながら、リートは別である。シュヴァルツコップで開眼し、いまや名だたる女性歌手、プリマドンナ(但し旬の過ぎた段階)にとって鎬を削る主戦場と言っていいかも知れない。

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