Saturday, December 30, 2017

2017年 注目のBOXセット 10選

Various: the Heart of the Cell
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デュ・プレの人気はいまも衰えない。美人薄命という譬えもあるが、むしろ若き日の情熱的で、直情的で、音楽にのめり込むような集中力ある演奏スタイルでは男性にいささかも引けをとらず、その一方、リリカルで抒情的な曲想での女性的な装いは大きな魅力を湛えている。
じっくりとデュ・プレの個性を味わうのであれば、Jacqueline Du Pre: The Complete EMI Recordingsが望ましいが、本集も廉価ダイジェスト盤としては好適。

<収録情報>
【CD1】
・エルガー:『チェロ協奏曲ホ短調Op.85』 より 第1楽章と第2楽章,
・ディーリアス:『チェロ協奏曲』より アレグラメンテ,
・ドヴォルザーク:『チェロ協奏曲ロ短調』 より 第3楽章,
・サン=サーンス:『チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33』より 第1楽章,
・シューマン:『チェロ協奏曲イ短調Op.129』より 第2楽章と第3楽章,
・ハイドン:『チェロ協奏曲第1番ハ長調』より第3楽章,
・ハイドン:『チェロ協奏曲第2番ニ長調』より第2楽章,
・ボッケリーニ:『チェロ協奏曲 変ロ長調』より第2楽章,

【CD2】
・J.S.バッハ:『無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007』より プレリュード,
・ベートーヴェン:『ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op.70-1』より 第1楽章,
・ベートーヴェン:『ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97』より 第4楽章,
・ブラームス:『チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38』より 第1楽章,
・ブラームス:『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99』より第2楽章,
・ベートーヴェン:『チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69』より第1楽章,
・ベートーヴェン:『チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102-2』より第1楽章,
・シューマン:『幻想小曲集 Op.73』より第2曲,
・フランク:『チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン)』より第1楽章,
・フォーレ:『エレジー ハ短調Op.24』、
・パラディス:『シチリアーノ』,
・サン=サーンス:『白鳥』


Complete Studio Recordings
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ジネット・ヌヴー(1919-1949年)を聴く。まずは代表盤たるブラームスのヴァイオリン協奏曲。不慮の飛行機事故で亡くなる(1949年10月7日)前年の録音。バックはハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)北ドイツ放送響で1948年5月3日のライヴ音源。 なるほど、この熱情的とも形容したい感情投入、大きな構えの堂々たる威容は魅力的である。

次に、シベリウスのヴァイオリン協奏曲。ワルター・ジュスキント(指揮)フィルハーモニア管との協演で、1945年ロンドンにてスタジオ収録。こちらは、音がか細いせいもあるかも知れないが、細やかな表情をみせておりチャーミングな印象。男性的ともいえるブラームスに対して、繊細な表現力でも感性豊かに聴かせる好対照である。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲にいく。ハンス・ロスバウト(指揮)南西ドイツ放送響との1949年9月の最後の録音。音の鮮明度が不十分でどこまでヴァイオリンの音量が大きいかは判然としないが、余裕をもって楽々と弾きこなしている風情があり、その分、演奏の質の高さに傾注し感情移入も自然で聴いていて心地良き演奏。ベートーヴェンだからといって、特別にナイーヴになることもなく、普段のままリラックスして臨場しているように感じる。

ヌヴーがヴィエニャフスキ国際コンクールで、かのダヴィッド・オイストラフをおさえて優勝したのは弱冠15才。その後の15年の活躍は線条的だった。彼女の故国フランスものはいずれも絶品に響く。


Milestones of a Legend
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ヨハンナ・マルツィを聴いたのはバッハの無伴奏であった。美しく清浄な響きに感心し、誰が弾いているかが気になり調べて、はじめて彼女の名前を知った。

本集で聴くことのできる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パルティータの6曲の録音は、ソナタ第3番(1954年5月1日、6月1-3日)、第1番(1955年3月26,27日)、第2番(1955年3月27日-4月2日)、パルティータ第2番(1954年7月24-26日)、第1番(1955年4月27-30日)、第3番(1955年5月15-18日)の順に、ロンドンのアビー・ロード・スタジオにて、以上記したとおり1年がかりで慎重に行われた。調性では、ソナタ第3番「ハ長調」から始まり、パルティータ第3番「ホ長調」で終えている。あたかも一気に録音したような一貫性があるのに、その実、時間をかけて記録を残したのには、いかなる決意と思いがあったのか、考えるのも楽しい。

協奏曲も名指揮者が名を連ねる。モーツァルトの第4番ではヨッフム、メンデルスゾーンとブラームスではクレツキ、ドヴァルザークではフリッチャイ、加えてハンス・ミュラー=クライとの共演も多い。
天才肌の技巧派ながら、一切それを感じさせず、清浄にして端正、彼女のヴァイオリンは、どの曲を聴いても曲想に自然に入っていける雰囲気がある。優れた感性をもって深く作品に親しんでいたことの表れだろう。

<収録情報>
【J.S.バッハ】
無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ全曲(1954、1955年)

【モーツァルト】
ヴァイオリンソナタK.376(1952年)※
ヴァイオリン協奏曲第3番:ハンス・ミュラー=クライ/シュトゥットガルト放送響(1962年)
ヴァイオリン協奏曲第4番
(1)ヨッフム/バイエルン放送室内管(1955年4月4日)
(2)ハンス・ミュラー=クライ/シュトゥットガルト放送響(1956年)

【ベートーヴェン】
ヴァイオリンソナタ第8番Op.30(1952年7月7-10日)
ロマンス第1番、第2番:クレツキ/フィルハーモニー管(1955年12月22,23日)

【シューベルト】
ヴァイオリンとピアノのためのロンドD.895※
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲D.934※
ヴァイオリンソナタ、イ長調D.574※
ヴァイオリンソナタ第1番D.384、第2番D.385、第3番D.408(1955年11月7-13日)※

【メンデルスゾーン】
ヴァイオリン協奏曲Op.64 
(1)クレツキ/フィルハーモニー管(1955年12月20,21日)
(2)ハンス・ミュラー=クライ/シュトゥットガルト放送響(1959年)

【ブラームス】
ヴァイオリン協奏曲:クレツキ/フィルハーモニア管(1954年2月15-17日)

【ドヴァルザーク】
ヴァイオリン協奏曲:フリッチャイ/ベルリン・ドイツ響(1953年6月3-5日)

【シマノフスキ】
夜想曲とタランテラOp.28(1951年8月27-30日)※

【ラヴェル】
フォーレの名による子守歌、ハバネラ形式の小品(1951年8月27-30日)※

【ファリャ】
スペイン舞曲「はかなき人生」(1951年8月27-30日)※

【ミヨー】
ブラジルの郷愁「イパネマ」(1951年8月27-30日)※

※伴奏はジャン・アントニエッティ(pf)である。


Complete Recordings On Deutsche Grammophon Vol. 2 Opera And Choral Works
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ヨッフムのオペラ&合唱曲集である。ヨッフムのレパートリーが交響曲 Eugen Jochum : The Complete EMI Recording に限らず多方面に広がりをもっていたなによりの証左である。宗教曲集には定評があるが、オペラでも『魔弾の射手』などはクライバー盤以前は決定盤の評価であった(日本公演でも素晴らしい演奏を披露した)。
その一方、「持ち駒」の多いドイツ・グラモフォンである。同じ企画ではカラヤン Sacred & Choral Recordings やリヒター(➡も参照)などもある。他の作曲家についても同様にヨッフム以外にも多様な選択肢があろう。

そうしたなかで、ブルックナーとオルフこそはヨッフムの独壇場。本セットでは、ブルックナーは、『テ・デウム』、ミサ曲第1番~第3番、モテット集、詩篇第150篇を、オルフは、ヨッフムの畢生の名演『カルミナ・ブラーナ』に加えて、『カトゥリ・カルミナ』、『アフロディテの勝利』の3部作が収録されている。
ヨッフム・ファンにとってはボーナス盤(「オイゲン・ヨッフム、人生を語る(ドイツ語)」やヨッフムのコール・ポーター、オルガン演奏)は魅力があろう。

<収録情報>
【J.S.バッハ】
・マタイ受難曲BWV244(1965年)
・ヨハネ受難曲BWV245(1967年)
・ミサ曲ロ短調BWV232(1957年)
・クリスマス・オラトリオBWV248(1973年)
➡ リヒター盤 Bach: Sacred Works (11CD+4DVD+BLU-RAY) が秀逸

【ハイドン】
・『天地創造』(1966年)
➡ 上記カラヤンも得意の演目ながら、鬼才マルケヴィッチ盤 ハイドン:オラトリオ「天地創造」 も迫力ある名盤

・聖チェチーリアのミサ(1958年)
➡ ハイドン:ミサ曲 ではヨッフム盤が著名

【モーツァルト】
・レクイエムK.626(完全版) 、レクイエムK.626(1955年)
・歌劇『後宮からの誘拐』(1965年)
・歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』(1962年)
➡ ベーム盤が有名。Operas (Cosi Fan Tutt Le Nozze Di Figa といった廉価盤もある。

【ベートーヴェン】
・ミサ・ソレムニス ニ長調Op.123(1970年)

【ウェーバー】
・歌劇『魔弾の射手』(1959年)
➡ 歌劇『魔弾の射手』全曲 ベーメ、ゼーフリート、シュトライヒ、ホルム、ヴェヒター、ヨッフム&バイエルン放送交響楽団&合唱団

【ワーグナー】
・歌劇『ローエングリン』(1952年)
・楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(1976年)

【ブルックナー】
・ミサ曲:第1番(1972年)、第2番(1971年)、第3番(1962年)
・『テ・デウム』(1965年)(1950年)
・モテット集(1966年)、詩篇第150篇(1965年)
➡ 3 Massesブルックナー:テ・デウム、他 も参照

【オルフ】
・カンタータ三部作『トリオンフィ』(『カルミナ・ブラーナ』1952年、『カトゥリ・カルミナ』1954年、『アフロディテの勝利』1955年)
・『カトゥリ・カルミナ』、『カルミナ・ブラーナ』、録音を終えたカール・オルフのスピーチ(1967年)
➡ オルフ:カルミナ・ブラーナ も参照


Solti Chicago
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ゲオルグ・ショルティ(1912〜97年)は、天に召される直前までシカゴ響の音楽監督、桂冠指揮者を永く(1969年~1997年)務めた。
その集大成が本集だが、以下、いくつかのグループ別に分類してみよう。

第1は、交響曲全集および主要作品グループである。ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、マーラーの交響曲全集、チャイコフスキーの後期交響曲がすべて収録されている。この集積だけでも驚異的といえよう。

第2は、宗教曲、オペラなどレンジの広い合唱曲集である。バッハ、ハイドン、ベルリオーズ、ワーグナー、ヴェルディなど、ワーグナーはじめ膨大なオペラ録音を残したショルティのメインロードの一部がここにある。また、第1グループに掲げたが歌劇『フィデリオ』(全曲)、『ミサ・ソレムニス』、『ドイツ・レクィエム』も見落とせない。

第3は、彼が最も愛した故国の音楽、いわばフォークロアである。リスト、バルトーク、コダーイ、ドホナーニがここに含まれる。いずれも最右翼の名盤である。

第4は、20世紀音楽、同時代音楽への取り組みである。プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、シェーンベルク、ベルク、デル・トレディチ、ティペットのうち、デル・トレディチの『最後のアリス』、ティペットの交響曲第4番と『ビザンティウム』の初演者はショルティである。

第5に、それ以外の幅広いレパートリー演目集である。

さて、ハンガリー出身指揮者の系譜を見ると、フリッツ・ライナー(生年1888〜没年1965年)、ジョージ・セル(1897〜1970年)、ユージン・オーマンディ(1899〜1985年)、アンタール・ドラティ(1906〜88年)、フェレンツ・フリッチャイ(1914〜63年)、イシュトヴァン・ケルテス(1929〜73年)そしてゲオルグ・ショルティやドホナーニとなる。彼らの多くはブダペストで生まれ、リスト音楽院に学び、アメリカのメジャー・オーケストラで活躍した<ハンガリアン・ファミリー>である(彼らこそが全米主要オケを鍛え上げた)。欧州で活動したフリッチャイ、ケルテスは残念ながら早世し、ふたりより年長のショルティはもっとも活動時期が長く、ハンガリアン・ファミリーの中心人物であった。また、シカゴ響にとっては、ライナー Fritz Reiner - The Complete Chicago Symphony Recordings on RCA とともにショルティは黄金期を築いてくれた恩人であった。本集はそうした記録としても得難い価値がある。

<収録情報>
◆第1グループ
【ベートーヴェン】
・交響曲全集
・ピアノ協奏曲全集/アシュケナージ(ピアノ)
・『ミサ・ソレムニス』
・歌劇『フィデリオ』(全曲)
・序曲集:『エグモント』序曲、序曲『コリオラン』、『レオノーレ』序曲第3番

【ブラームス】
・交響曲全集
・ハイドンの主題による変奏曲、大学祝典序曲、悲劇的序曲
・『ドイツ・レクィエム』

【ブルックナー】
・交響曲全集(0番を含む)
➡ ブルックナー:交響曲第0番 も参照

【マーラー】
・交響曲全集、大地の歌
・歌曲集『子供の不思議な角笛』から、さすらう若人の歌
➡ Symphony 7 も参照

【チャイコフスキー】
・交響曲第4番~第6番『悲愴』
・ピアノ協奏曲第1番/シフ(ピアノ)
・組曲『くるみ割り人形』、組曲『白鳥の湖』
・序曲『1812年』、幻想序曲『ロメオとジュリエット』

◆第2グループ
【J.S.バッハ】
・『マタイ受難曲』(全曲)、ミサ曲ロ短調(全曲)

【ハイドン】
・オラトリオ:『天地創造』(全曲)、『メサイア』(全曲)、『四季』(全曲)

【ベルリオーズ】
・『ファウストの劫罰』(全曲)
・幻想交響曲
・序曲『宗教裁判官』

【ワーグナー】
・『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(全曲)
・『さまよえるオランダ人』(全曲)
・ワーグナー:序曲と前奏曲集
➡ Wagner: The Operas も参照

【ヴェルディ】
・歌劇『オテロ』(全曲)
・『レクィエム』、聖歌四篇、合唱曲集

➡ 若き日の記録 Der Operndirigent にも注目

◆第3グループ
【リスト】
・ファウスト交響曲
・交響詩『前奏曲』、メフィスト・ワルツ第1番、ハンガリー狂詩曲第2番

【バルトーク】
・『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』
・『管弦楽のための協奏曲』
・『中国の不思議な役人』組曲
・舞踏組曲、ディヴェルティメント、5つのハンガリーのスケッチ、ルーマニア民族舞曲
・ヴァイオリン協奏曲第1番/チョン・キョンファ(ヴァイオリン)

【コダーイ】
・組曲『ハーリ・ヤーノシュ』

【ドホナーニ】
・童謡主題による変奏曲

➡ 旧盤 The Hungarian Masters も名演

◆第4グループ
【プロコフィエフ】
・『ロメオとジュリエット』抜粋
・交響曲第1番『古典交響曲』

【ストラヴィンスキー】
・交響曲、詩篇交響曲、3楽章の交響曲
・『春の祭典』、『ペトルーシュカ』、カルタ遊び

【ショスタコーヴィチ】
・交響曲:第8番、第10番、第13番『バビ・ヤール』、第15番

【シェーンベルク】
・管弦楽のための変奏曲Disc59-60
・歌劇『モーゼとアロン』全曲

【ベルク】
・ヴァイオリン協奏曲/チョン・キョンファ(ヴァイオリン)

【デル・トレディチ】
・最後のアリス/バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)

【ティペット】
・交響曲第4番
・『ビザンティウム』
・チャールズ皇太子の誕生日のための組曲

◆第5グループ
【モーツァルト】
・交響曲:第38番『プラハ』、第39番

【メンデルスゾーン】
・交響曲:第3番『スコットランド』、第4番『イタリア』

【ドヴォルザーク】
・交響曲第9番『新世界より』

【ドビュッシー】
・牧神の午後への前奏曲、海、夜想曲

【ラヴェル】
・ボレロ、クープランの墓、ムソルグスキー/ラヴェル編:展覧会の絵

【R.シュトラウス】
・交響詩:ツァラトゥストラはかく語りき、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯、ドン・ファン
➡ R.シュトラウスのオペラ Strauss: Complete Operas でも多大の成果

<小品集>
・ロッシーニ:『セヴィリャの理髪師』序曲
・ウェーバー:『オベロン』序曲
・ムソルグスキー:『ホヴァンシチナ』前奏曲、(ショスタコーヴィチ編)死の歌と踊り
・ヴェイネル:『チョンゴルと悪魔』 Op.10~序奏とスケルツォ
・エルガー:エニグマ変奏曲、演奏会用序曲『コケイン』
・スーザ:星条旗よ永遠なれ
・スタッフォード・スミス:アメリカ国歌『星条旗』
・ダウンズ:がんばれ、シカゴ・ベアーズ

➡ ロシアもの The Russian Masters in Music でも若き日から頭角

※ウィリアム・マンによるショルティへのインタビューも収録。なお、上記には一部演目で重複があるが、あえて記載していない。


Klaus Tennstedt Edition
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1G63LQN3NO74S/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B074KWGRFV

地味なジャケットのProfileレーベルのテンシュテット集。オーケストラに特色。セッション正規盤は、ロンドン・フィル、ベルリン・フィルが中心だが、ここでは、ドイツ南部のバイエルン放送響、中部のバーデン=バーデン・フライブルクSWR響(旧南西ドイツ放送響)、北部のNDRエルプフィルハーモニー管(旧北ドイツ放送響)など各々の地域に古くから根差した「プロ・ドイツの響き」で聴くことができる。旧東独出身のテンシュテットとの相性は悪くなく、いずれも火の玉のようなライヴ演奏は迫力に富む。

曲目は以下のとおり、ハイドンからプロコフィエフにおよぶが、テンシュテットの収録レパートリーは同時代指揮者との比較では、けっして広くはない。オペラの録音は少なく、やはりドイツ・オーストリー系がメインロードである。したがって、本集でもベートーヴェン、ブルックナー、そして得意のマーラーが主力である(➡で演奏評を記載)。

本集のユニークな魅力は、テンシュテット・ファンには贅言はいらないが、新たなリスナーには、まずは、スーパー廉価盤 Klaus Tennstedt: The Great EMI RecordingsMahler: Complete Symphonies Klaus Tennstedt を手に取られ、その後気に入ったら購入を検討されては如何かと思う。

<収録情報>
【ハイドン】
・交響曲第64番(1976年8月20日)S

【モーツァルト】
・交響曲第1番 K.16(1977年12月2日)B
・交響曲第32番 K.318(1977年7月14日)B
・協奏交響曲イ長調 K.Anh.104(320e) ※1
・レチタティーヴォとアリア『うつくしい恋人よ、さようなら…とどまれ、いとしき人よ』 K.528 ※2
・アリア『心配しないで愛する人よ』 K.505 ※3

※1:プロ・アルテ弦楽三重奏団、豊田耕児(ヴァイオリン)、ステーファノ・パッサージョ(ヴィオラ)、ゲオルク・ドンデラー(チェロ)
※2:ゲルティ・ツォイマー=ペール(ソプラノ)
※3:同上(ソプラノ)、ディーター・クレッカー(クラリネット)
※1~3:(1974年9月11日)ベルリン放送響(現ベルリン・ドイツ響)

【ベートーヴェン】
・交響曲第3番『英雄』、序曲『コリオラン』(1979年7月3-6日)N
➡ Beethoven: Symphony No 3

【ブルックナー】
・交響曲第3番(1976年11月4、5日)B
➡ Anton Bruckner: Symphony No. 3

【マーラー】
・交響曲第4番(1976年9月18日)エヴァ・チャポ(ソプラノ)S
➡ SYMPHONY NO.4/ 3 SONGS
・マーラー:交響曲第5番(1980年5月19日)N
➡ Mahler: Symphony No. 5
・『子供の不思議な角笛』より(浮き世の暮らし/ラインの伝説/この歌を作ったのはだれ?)(1980年8月23日)エヴァ・チャポ(ソプラノ)S
・マーラー:亡き子をしのぶ歌(全5曲)(1980年11月11日)ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)N

【シベリウス】
・ヴァイオリン協奏曲 Op.47(1977年12月2日)ユーヴァル・ヤロン(ヴァイオリン)B

【プロコフィエフ】
・交響曲第5番(1977年12月1、2日)B
・交響曲第7番(1977年7月12日)B

(摘要)
B:バイエルン放送響
S:南西ドイツ放送響(現バーデン=バーデン・フライブルクSWR響)
N:北ドイツ放送響(NDRエルプフィルハーモニー管)


Wiener Philharmoniker 175th Anniversary Edition
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ウィーン・フィルの175年記念の44CD(+1DVD)集。近時、鬼籍に入ったアバド、アーノンクールのほか、プレヴィン(André George Previn, 1929年~)、レヴァイン(James Lawrence Levine, 1943年~)、ガーディナー(Sir John Eliot Gardiner, 1943年~)、ミョンフン(Myung-Whun Chung, 1953年~)、ティーレマン(Christian Thielemann, 1959年~)など国際色豊かな「現役」指揮者に多くの配分を行っている点が第一の特色だろう。

第二に「天下の名器」ゆえに、カラヤン、ベーム、クライバー、バーンスタインの音源あり、古くは、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、ワルターの音源も散りばめられている。全体としては、著作権切れの古い音源は少なく、比較的新しい録音を収録している。

一方、個人的にはややプログラム構成の散漫さを感じる。ベートーヴェンやシューマンなどは全集で入れてこそと思うし、DGレーベル中では、たとえば Collectors Edition: Symphonies Nos. 1-9/5 Overture やシューマン:交響曲全集 など多くの選択肢がある。また、175年記念と銘打つならば、歴史の証人ウィーン・フィルゆえにマーラーや新ウィーン楽派(シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルク)にもより照準があたってよいだろう。

なお、なにを演奏してもボトムラインを下回ることのない自律性、安定性こそがウィーン・フィルの特徴なれど、以下のラインナップを見ると、R.シュトラウスなど録音は新しくても、訴求力にはやや難のあるものも紛れ込んでいることも慎重に考慮すべきだろう。

<収録情報>
【ハイドン】
・交響曲第88番、第92番『オックスフォード』(バーンスタイン、1984年)

【モーツァルト】
・交響曲第38番『プラハ』(ワルター、1955年)
・交響曲第29番、第35番『ハフナー』、第38番『プラハ』、第39番、第40番、第41番『ジュピター』、フリーメイソンのための葬送音楽(ベーム、1976~80年)
・アイネ・クライネ・ナハトムジーク、セレナード第9番『ポストホルン』(レヴァイン、1982年)
・レクィエム(カラヤン、シントウ、モリナーリ、コール、ブルシュラーゼ、ウィーン楽友協会合唱団、1986年)

【ベートーヴェン】
交響曲:第5番『運命』、第6番『田園』(バーンスタイン、:1977年、78年)、第7番(カルロス・クライバー、1975年、76年)、第9番『合唱』(フルトヴェングラー、1953年)

【シューベルト】
・交響曲第9番『グレート』(クナッパーツブッシュ、1957年)

【シューマン】
・交響曲第2番、『マンフレッド』序曲(シノーポリ、1983年)
・交響曲第4番(カラヤン、1987年)

【ワーグナー】
・『タンホイザー』序曲、ジークフリート牧歌、『トリスタンとイゾルデ』から『前奏曲』と『愛の死』(カラヤン、ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、1987年)

【ブラームス】:
・交響曲全集、アルト・ラプソディ、悲劇的序曲(レヴァイン、オッター、シェーンベルク合唱団、1992~95年)
・ドイツ・レクィエム(カラヤン、ヘンドリックス、ヨセ・ヴァン・ダム、ウィーン楽友協会合唱団、1983年)
・ハンガリー舞曲第5番、第6番(アーノンクール、2003年)

【ブルックナー】
・交響曲:第4番『ロマンティック』(フルトヴェングラー、1951年)、第7番(ジュリーニ、1986年)、第8番(ブーレーズ、1996年)、第9番(ジュリーニ、1988年)
・ミサ曲第1番、モテット集『アヴェ・マリア』、『マリアよ、あなたはことごとく美しく』、『この所を作り給うたのは神である』、『正しい者の口は』、『キリストはおのれを低くして』(ガーディナー、モンテヴェルディ合唱団、1996年、98年)

【マーラー】
・交響曲:第4番(ワルター、1955年)、第5番(ブーレーズ、1996年)

【リヒャルト・シュトラウス】
・アルプス交響曲、『ばらの騎士』(組曲)、交響詩『英雄の生涯』、交響的幻想曲『影のない女』(ティーレマン、2000年、2002年)、家庭交響曲(マゼール、1983年)
・『インテルメッツォ』 Op.72からの4つの交響的間奏曲、 『カプリッチョ』 Op.85から序奏、『月の光の音楽』、『サロメ』 から『7つのヴェールの踊り』(プレヴィン、1992年)
・オーボエ協奏曲、ホルン協奏曲第1番・第2番、二重小協奏曲(プレヴィン、ガブリエル(オーボエ)、ストランスキー(ホルン)、ヤネツィク(ホルン)、シュミードル(クラリネット)、ヴェルバ(ファゴット)、1996年)

【ドヴォルザーク】
・交響曲:第3番、第7番(ミョンフン、1995年)、第8番(カラヤン、1985年)

【チャイコフスキー】
・交響曲:第4番、第6番『悲愴』(アバド、1975年、1973年)
・バレエ組曲『白鳥の湖』、『眠りの森の美女』、『くるみ割り人形』(レヴァイン、1992年)

【スメタナ】
・『我が祖国』全曲、歌劇『売られた花嫁』より(序曲/ポルカ/フリアント/道化師の踊り)(レヴァイン、1986年)

【シャブリエ】
・田園組曲、ハバネラ、狂詩曲『スペイン』、ラルゲット、『グヴァンドリーム』序曲、田園前奏曲、楽しい行進曲、ポーランドの祭り(ガーディナー、1995年)

【エルガー】
序曲『南国にて』、序奏とアレグロ、ため息、エニグマ変奏曲 (ガーディナー、キュッヒル四重奏団、1998年)

【フランツ・シュミット】
・ハンガリー軽騎兵の歌による変奏曲(クナッパーツブッシュ、1957年)

【シェーンベルク】
・『グレの歌』(アバド、イェルザレム、スウィート、リポヴシェク、ヴェルカー、ラングリッジ、バルバラ・スコヴァ(語り)、ウィーン国立歌劇場合唱団、シェーンベルク合唱団、スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、1992年)

【ヨハン・シュトラウス2世】
・ワルツ『美しく青きドナウ』、トリッチ・トラッチ・ポルカ、皇帝円舞曲、ポルカ『雷鳴と電光』、ワルツ『南国のばら』、ピチカート・ポルカ、アンネン・ポルカ、常動曲(ベーム、1971年、72年)
・行進曲『フランツ・ヨーゼフ1世万歳』、喜歌劇『ジプシー男爵』より『宝のワルツ』、ニコ・ポルカ、冗談ポルカ、ワルツ『うわごと』、ポルカ『ごちゃまぜ』 、ポルカ『2度のポルカ』、ヘレーネ・ポルカ、皇帝円舞曲、ポルカ『田園ポルカ』、ポルカ・マズルカ『女性讃美』、ワルツ『戴冠式の歌』、ポルカ『浮気心』、ポルカ『狂乱のポルカ』、ワルツ『美しく青きドナウ』
〔ヨハン・シュトラウス1世〕中国人のギャロップ、ラデツキー行進曲(アーノンクール、2003年)

【レハール】
・喜歌劇『メリー・ウィドウ』全曲(ガーディナー、ステューダー、ターフェル、ボニー、スコウフス他、モンテヴェルディ合唱団、1994年)

【その他】
・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』序曲、序曲『フィンガルの洞窟』
・ウェーバー:歌劇『オイリアンテ』序曲、歌劇『オベロン』序曲、※「舞踏への勧誘」
・ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲
・マルシュナー:歌劇『ハンス・ハイリング』序曲
・ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲(原典版)
(ティーレマン、2002年、※アーノンクール、2003年)

【DVD】『ニューイヤー・コンサート1989』(カルロス・クライバー)


New York Philharmonic 175th Anniversary Edition
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R12L9THKZ0MD7O/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B01M5FQZCK

ニューヨーク・フィル創立175年記念の65枚のCD集。錚錚たる指揮者群像を歴史的にトレースできる。コンセルトヘボウを育てたメンゲルベルク(2:以下CD枚数)から、トスカニーニ(3)、バルビローリ(3)、ワルター(5)、ミュンシュ、ストコフスキーといった大御所、ギリシア出身の鬼才ミトロプーロス(6)の常任をへて、黄金期のバーンスタイン(23)へ。その後、ブーレーズ(6)、メータ(4)らの演奏が収録されている(下記に記載)。

また、年代としては1917年(ストランスキーのトマ、ドヴォルザーク)の古い音源から、他の指揮者としては、ストラヴィンスキーの自作自演(春の祭典、3楽章の交響曲)、ロジンスキー(5)やコステラネッツからベリオ、マズアまでの多彩な音源も所収されている。

永らく常任を堅持し、古典から現代音楽まで抜群の演奏レンジを誇るバーンスタインの音源が全体の1/3以上を占めるのは当然として、それ以前のミトロプーロス、以降のブーレーズの渋い名演も光る。特に、ミトロプーロス時代に斬新的な多くの取り組みを行っており、それを生粋のアメリカ人バーンスタインが引き継いだこと、同じく作曲家であり、さらに緻密な音の磨き上げを行ったブーレーズの貢献が大きかったと言えよう。

なお、全体としては古い音源が多いこともあり、ニューヨーク・フィルに限定したものではないが、membranレーベルほかでも多くの廉価盤(➡を参照)がでており、一部演目はこちらでも味わえる。また、アメリカの20世紀音楽では、米国でのニューヨーク・フィルの好敵手、Eugene Ormandy Conducts 20th Century Classics も購入にあたって有力な比較考量の対象となろう。

<主要な収録情報>
【メンゲルベルク】
・ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』(1930年)、第5番『運命』より第1楽章(1922年)
・ワーグナー:歌劇『さまよえるオランダ人』序曲(1924年)
・R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』(1928年)
・サン=サーンス:交響詩『オンファールの紡車』(1929年)
・アーネスト・シェリング:『戦勝記念舞踏会』(1925年)

【トスカニーニ】
・ハイドン:交響曲第101番『時計』(1929年)
・モーツァルト:交響曲第35番『ハフナー』(1929年)
・ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』(1933年)、第7番(1936年)
・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(1936年)
・メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』より「スケルツォ」と「夜想曲」(1926年)
・デュカス:『魔法使いの弟子』(1929年)
・グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』~精霊の踊り (1929年)
・ロッシーニ:歌劇『セヴィリャの理髪師』序曲 (1929年)、歌劇『アルジェのイタリア女』序曲 (1936年)、歌劇『セミラーミデ』序曲 (1936年)
・ヴェルディ:歌劇『椿姫』より第1幕への前奏曲、第3幕への前奏曲(1929年)
・ワーグナー:ジークフリート牧歌(1936年)、『神々の黄昏』より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」(トスカニーニ編) (1936年)、『ローエングリン』より第1幕への前奏曲/第3幕への前奏曲(1936年)
➡ Arturo Toscanini Conducts Various Composer

【バルビローリ】
・シューベルト:交響曲第4番『悲劇的』(1939年)
・ブラームス:交響曲第2番(1940年)
・シベリウス:交響曲第1番(1942年)、第2番(1940年)
・ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』(1940年)
・ラヴェル:ラ・ヴァルス(1940年)

【ワルター】
・モーツァルト:交響曲第39番(1953年,1956年)、第40番(1953年)、第41番『ジュピター』(1956年)
・ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』、第5番『運命』(1941年)
・マーラー:交響曲第4番、デシ・ハルバン(ソプラノ) (1945年)、交響曲第5番(1947年)
・ドヴォルザーク:交響曲第8番(1947年)
・スメタナ:『モルダウ』(1941年)
➡ Walter - Conductor of Humanity

【ミュンシュ】
・サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付き』(1947年)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番、ロベール・カサドシュ(ピアノ) (1948年)

【ストコフスキー】
・ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番、グリーンスリーヴズによる幻想曲(1949年)
・メシアン:キリストの昇天(1947年,1949年)
・ワーグナー:『神々の黄昏』より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「葬送の音楽」(1949年)

【ミトロプーロス】
・モートン・グールド:シンフォニック・ワルツ(1950年)
・サン=サーンス:交響詩『オンファールの紡車』(1950年)
・アンリ・ラボー:『ファウスト』による夜の行列(1950年)
・サン=サーンス:交響詩『ヘラクレスの青年時代』、交響詩『ファエトン』(1956年)
・ニコス・スカルコッタス:4つのギリシャ舞曲(1956年)
・ベルク:歌劇『ヴォツェック』全曲(1951年演奏会形式のライヴ)
・シェーンベルク:『期待』(1951年)
・エルンスト・クシェネク:交響的悲劇(1951年)
・ボロディン:交響曲第2番、『中央アジアの草原で』(1953年)
・イッポリトフ=イヴァノフ:『コーカサスの風景』(1953年)
・スクリャービン:交響曲第4番『法悦の詩』、第5番『プロメテウス-火の詩』(1953年)
・チャイコフスキー:組曲第1番(1954年)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第10番(1954年)
・シェーンベルク:浄夜(1958年)
・プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』抜粋(1957年)
・チャイコフスキー:スラヴ行進曲(1957年)
・ムソルグスキー:『禿山の一夜』(1957年)
・ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲(1958年)
➡ Dimitri Mitropoulos (1896-1960) Conductor

【バーンスタイン】
・ハイドン:交響曲第82番『熊』(1962年)、83番『めんどり』(1962年)
・ロッシーニ:『セヴィリャの理髪師』序曲(1963年)、『アルジェのイタリア女』序曲(1960年)、『ウィリアム・テル』序曲(1963年)、『どろぼうかささぎ』序曲(1960年)、『絹のはしご』序曲(1963年)
・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番(1960年)
・ブラームス:悲劇的序曲(1964年)、大学祝典序曲(1963年)・ドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』(1965年)、スラヴ舞曲第1番、第3番(1965年)
・マーラー:交響曲第2番『復活』、ジェニー・トゥーレル(ソプラノ) (1963年)、第3番(1961年)、第8番『千人の交響曲』より第1部「来たれ、創造主なる聖霊よ」(1962年9月23日ライヴ)、亡き子をしのぶ歌ジェニー・トゥーレル(ソプラノ) (1960年)

・ベルリオーズ:幻想交響曲(1968年)、『ベンヴェヌート・チェッリーニ』序曲(1960年)、ラコッツィ行進曲(1967年)、序曲『ローマの謝肉祭』(1959年)
・サン=サーンス:『動物の謝肉祭』(1962年)・ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』(1962年)
・ドビュッシー:『イベリア』(1958年)、クラリネットと管弦楽のための第1ラプソディ、『海』(1961年)、牧神の午後への前奏曲、遊戯、夜想曲より(1960年)
・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(1968年)、組曲『マ・メール・ロワ』(1965年)、スペイン狂詩曲(1958年)、『シェエラザード』(1961年)
・デュカス:『魔法使いの弟子』(1965年)
・ストラヴィンスキー:『春の祭典』(1958年)、『火の鳥』(1957年)、『ペトルーシュカ』組曲(1960年)

・チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』(1957年)、イタリア奇想曲(1960年)、スラヴ行進曲(1963年)、序曲『1812年』(1962年)、『くるみ割り人形』組曲(1960年)、『白鳥の湖』抜粋(1969年)、『眠れる森の美女』抜粋(1971年)、歌劇『エフゲニ・オネーギン』より「ポロネーズ」(1971年)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番『革命』(1959年)
・プロコフィエフ:『ピーターと狼』(1960年)
・スメタナ:『モルダウ』(1964年)、歌劇『売られた花嫁』序曲(1963年)
・グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲、第2組曲(1967年)、ノルウェー舞曲第2番(1965年)、トロルのマーチ(1970年)
・シベリウス:悲しきワルツ(1969年)、『トゥオネラの白鳥』(1973年)、『フィンランディア』(1965年)

・ブリテン:『青少年のための管弦楽入門』(1961年)
・ホルスト:組曲『惑星』(1971年)
・ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲(1976年)、グリーンスリーヴズによる幻想曲(1969年) 、音楽へのセレナード(1962年9月23日ライヴ)
・エルガー:『威風堂々』第1番(1967年)
・ニールセン:交響曲第4番『不滅』(1970年)、第5番(1962年)
・ガーシュウィン:『パリのアメリカ人』(1958年)
・バーバー:弦楽のためのアダージョ(1971年)、ヴァイオリン協奏曲、アイザック・スターン(ヴァイオリン) (1964年)
・アイヴズ:交響曲第2番(1958年)
・コープランド:『ロデオ』より4つのダンスのエピソード(1960年)、『ビリー・ザ・キッド』(1959年)、交響曲第3番(1966年)、コノテーションズ(内包)(1962年9月23日ライヴ)
・カール・ゴルトマルク:交響曲第1番『田舎の結婚』(1968年)
・ロイ・ハリス:交響曲第3番(1960年)
・ウィリアム・シューマン:『汝、古き神へ』(1968年)、『シャーンを讃えて』(1970年)
・バーンスタイン:交響曲第2番『不安の時代』(1949年オリジナル版)(1950年)、『キャンディード』序曲(1960年)、『ウェスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニック・ダンス」(1961年)、映画『波止場』からの交響的組曲(1961年)
・アメリカ合衆国国歌(1962年9月23日ライヴ)
➡ Various: Milestones of a LegenBernstein: Mahler SymphoniesLeonard Bernstein Conducts Bernstein

【ブーレーズ】
・バルトーク:『中国の不思議な役人』全曲(1971年)、管弦楽のための協奏曲(1972年)
・シェーンベルク:浄夜(弦楽合奏版)(1973年)
・ベルク:歌劇『ルル』組曲より3つの小品(1974年)
・ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ(1973年)、バレエ音楽『マ・メール・ロワ』全曲、ボレロ(1974年)、バレエ音楽『ダフニスとクロエ』全曲(1975年)
・ヘンデル:『水上の音楽』(1974年)
・ファリャ:『三角帽子』(1975年)
・ヴァレーズ:『アメリカ』(1975年)

【メータ】
・ウディ・アレン監督の映画『マンハッタン』サウンドトラック(1979年)
・ムソルグスキー/ラヴェル編:『展覧会の絵』(1979年)
・ラヴェル:ラ・ヴァルス(1978年)
・ R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』(1980年)、交響詩『英雄の生涯』(1981年)
・ヴェルディ:レクィエム、モンセラート・カバリエ(ソプラノ)他 (1980年)


Various: Live
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R250YAXOJYJ8R6/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B072MPKSJL

マリア・カラスには大きく分けて、スタジオ(セッション)録音とライヴ音源がある。前者では、Maria Callas Remastered: The Complete Studio Recorings, 1949-1969(69CD)が、後者では本集(45 CD)が全集の一つの選択肢。

一方、ダイジェストの「いいとこどり」でよいという向きには前者では、Studio Recordings が、後者では、Live Recordings などがある。

しかし、そもそもセッションかライヴかといった分類では、カラスの多面的な魅力、その凄さの全貌を知ることはできない。そこで、セッションとライヴの双方から有力な音源をバランスよく集めたいという向きには、Maria Callas 30 Complete Operas(66CD)がお奨め。さらに、そのエッセンスなら、Maria Callas: Her Greatest Operas - Lucia di Lammermoor, Norma, La Traviata, Tosca, Cavalleria Rusticana が全曲で主要演目を聴くことができる優れモノである。これは廉価盤を扱うmembranレーベルなので、録音について研ぎ澄まされたリスナーには物足りないかも知れない。

カラスの音源はもともとの収録にかなり問題があるものも多く、かつリマスターによってすべてが良くなるものではない気もしている。特に、ライヴ音源の場合、ざわついた会場の雑音、万全とはいえないオーケストラのバックの悪条件のなかで、ときにがさつな管弦楽の響きに一人「喝」をいれ、それを劈くカラスの野太い声にこそ、感動にむすびつく雰囲気がある。音の良し悪しを超えたこの臨場感にこそ、カラスの魅力、凄みがある気がする。その意味では、中古盤でもいいので、1枚 Inspiration Callas などからまずは手にとってみることも一案と思う。


The Complete Recordings on DG & DECCA
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1BRYKC9GE1VXY/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B07544JRZ1

録音の進化、映像への先駆的取り組みで時代を常にリードしたカラヤン。本集ではその成果として以下のDVD24枚とBlu-ray Audio2枚が収録されている点はまずは強調されていいだろう。

【DVD】
・ベートーヴェン:交響曲第1-9番、ミサ・ソレムニス
・ブラームス:交響曲第1-4番、ドイツ・レクイエム
・ブルックナー:交響曲第8、9番、テ・デウム
・チャイコフスキー:交響曲第4-6番
・R.シュトラウス:ドン・キホーテ
・ワーグナー:『ラインの黄金』
・ヴェルディ: 『オテロ』、レクイエム
・プッチーニ:『ボエーム』、『蝶々夫人』
・ビゼー:『カルメン』
・マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』&レオンカヴァッロ:『道化師』
・その他:ジルヴェスター・コンサート1978、カラヤン・イン・コンサート、素顔のカラヤン、カラヤン~生誕100年記念ドキュメンタリー、カラヤン・レジェンド

【BDA(ブルーレイ・オーディオ)】
・ベートーヴェン:交響曲第1-9番
・ワーグナー:『ニーベルングの指環』

一方、メインのCD330枚については、すでに以下の分売がある。第1のグループは年代別の分売、第2のグループはデッカ音源のエッセンスや宗教音楽集、第3のグループはオペラ集である。

【CD:第1のグループ】
◆Herbert von Karajan: Recordings 1938-60 Collection(117枚)
➡ Herbert von Karajan: Recordings 1938-60 Collection

◆Karajan 1960's: the Complete DG Recordings(82枚)
➡ Karajan 1960's: the Complete DG Recordings

◆Karajan 1970's: The Complete DG Recordings(82枚)
➡ Karajan 1970's: The Complete DG Recordings

◆Karajan 1980s: Complete Deutsche Grammophon Recordings 1979-1990(78枚)
➡ Karajan 1980s: Complete Deutsche Grammophon Recordings 1979-1990

【CD:第2のグループ】
◆Legendary Decca Recordings Box set(9枚)
➡ Legendary Decca Recordings

◆Sacred & Choral Recordings Box set(29枚)
➡ Sacred & Choral Recordings

【CD:第3のグループ】
◆Various: the Opera Recordings(70枚)
➡ Various: the Opera Recordings

本集は、以上のように、DVD、Blu-ray Audio に加えて、ドイツ・グラモフォン&デッカの2大レーベルのCD音源の集大成であり、その点では本日の価格(87,353円)は、高額ながらも分売で購入するよりも割安でリーズナブルということができよう。ただ、より価格コンシャスにカラヤンのメインロードだけ集中して聴きたいのであれば、交響曲を中心としたDG廉価盤集 Karajan Symphony Edition(38枚)も有力な選択肢。

また、本集とは別にWARNERレーベルの以下の別音源もある点は留意。

◇KARAJAN EDITION -COMPLETE Box set
➡ KARAJAN EDITION -COMPLETE



 

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