土曜日, 3月 08, 2014

ゲルギエフ 火の鳥 火の詩

Firebird Suite / Prometheus
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ストラヴィンスキーの父はペテルブルク・マリインスキー劇場のバス歌手であった。よって、ゲルギエフとこの管弦楽団のコンビにとって、この作曲家の「3部作」などは最強の持ち駒といえる。
「火の鳥」初稿全曲版は、組曲版に慣れたリスナーにはながく感じるだろうが、それを厭きさせない見事な色彩感覚と技法にあふれ、冴え冴え(さえざえ)たる音響空間づくりに感心する。第12曲「火の鳥の出現」から第15終曲にいたる「追い込み」の迫力はたいしたものである。スクリャービン「火の詩」(交響曲第5番)との組み合わせも悪くない。こちらも緊張感に満ち、強烈なエンディングまで一気に聴くことができる。
 

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